助け出したい…<つかつく> 5.
<此れ以降、オリキャラが出て来ます。
申し訳在りません。
(4.から、既に、出て居ましたが…。
報告が遅く成り、申し訳在りません。)>
<つくしside>
道明寺が意識を覚醒させた。
其れに気付いて、私は、瞬時に、一人の女性からドクターに変貌した。
「道明寺さん、分かりますか?
分かる様なら、返事をして下さい。」
「ああ。」
「道明寺さん、意識を回復されましたので、今から、検査に入ります。
宜しいですね?」
「ああ。」
「では、準備します。」
そして、私は、ナースコールを押し、検査の準備に入る様に連絡をした。
「特別室の道明寺さん、意識が回復されました。
今から、検査に入ります。
準備してください。
それと、〇〇ドクターに連絡して…。
道明寺さんの主治医だから…。」
私は、ナースコールを切った後、道明寺に話し掛けた。
「道明寺さんは、女性ドクター、ナースは避ける様に伺っています。
男性ドクター、ナースが道明寺さんに就きますので…。
では、私は、此れで失礼します。
じゃあ、皆、また、後で…。」
<司side>
俺は、あの女医の立ち去る後ろ姿を見て居た。
俺は、驚愕しか無かった。
あの、夢の中の少女の後ろ姿と同じに観えた。
それに、如何も、あいつ等 F3&T2の知り合いの様にも視えた。
「さっきの女医、お前等の知り合いか?」
「「「「「………」」」」」
一斉に、F3&T2が、俺を見た。
あきらが、驚愕顔をして、俺の顔を凝視する様に、訊いて来た。
「おい、司、何か思い出したのか?」
だから、俺は、平静を装う様に、答えていた。
「否、何も、思い出さねぇが…。」
だが、類は、残念そうにしながらも、何か、楽しそうに俺に言って除けていた。
「そうかぁ~?
あの女医は、俺等の元 仲間だよ‼」
其の類の言葉に焦って居るのが、総二郎とあきらだった。
「「おい、類っ‼」」
類と滋と三条は、そんな総二郎とあきらを放って置くかの様に、話しして居た。
「だって、そうでしょ?
今までは、俺等 F3&T2と牧野は、離れ離れに成ってたけど…。
また、こうして、再会する事が出来たんだから…。
また、仲間として付き合いが出来るって、事でしょ?」
「そうですよね?
別に、喧嘩別れした訳じゃ無いですし…。」
「そうだよ。
私、つくしに、また、会いに、こっちに通うもん‼」
「「「………」」
総二郎とあきらは、答えられねぇ様子だった。
また、俺は、何も言わず、類と滋と三条の話しを、唯、じーっと、聞いて居た。
そして、俺は、類が言う『牧野』と、滋が言って居た『つくし』と、言うフレーズに、頭の中で、モヤっとしたものが横切っていた。
何なのだろうか?
其れが、何なのか?
分からずに、不快感MAXに成っていた俺だった。
其処に、俺の主治医という、男性ドクターと担当男性ナースが病室に入って来た。
そして、検査をする為、ストレッチャーに乗せられ、病室から、検査室に向かって居た。
【司の病室で、検査が終わるのを待って居るF3&T2の会話…。】
先ずは、類が、口火を切って居た。
普段の類は、口火を切る様な男では無かったのだが…。
「ねぇ、病室に牧野が居た時の司の顔、見たんだけど…。
何か、吃驚した顔してたよ‼」
あきらも、その様子を見ていた様で、類の話しに続けて話しして居た。
「でも、その後、優しい顔付きに成ってたよな‼」
滋は、つくしの記憶を失くした司の様子を見て居たので…。
記憶を失くしたままの司で在るにも関わらず、其処に、つくしが居るだけで、司の表情が変わる事に、滋自身、“つくしに完敗‼”と、納得していた。
「やっぱり、つくしだよっ‼
つくしの記憶が司には無くても、つくしが居るだけで、司の記憶を揺さぶる事は出来る
んだよ‼」
桜子は、つくしフリークなので、つくしを崇める様に言って除けていた。
「ほんと、そうですよね?
不思議、何ですが…。
先輩が居ると、居ないとでは、道明寺さんが、周りに魅せる雰囲気も変わるんですよ
ね…。
何年も逢って無かったというのに…。
道明寺さんって、先輩が居ると、柔らかい雰囲気を醸し出すんですよ。
しかも、道明寺さんだけじゃなく、誰もが…。
幾つに成っても、流石、先輩は、『人たらし』ですわ。」
類は、懐かしそうに、言って居た。
「そう言う人、何だよ、牧野は…⁉」
類の言葉に、其処に居た4人誰もが、頷いていた。
そして、5人共、司の記憶が、一日も早く蘇る事を、節に熱望していた。
<楓side>
私(わたくし)の元に、SPより、秘書を通して、司の事故の件が報告された。
だが、今の私(わたくし)にとって、司は、『目の上のたん瘤』状態…。
椿が、司の元に向かったと連絡が入って来たので、私(わたくし)は、椿に、司の件は、任せる事にした。
その病院には、ドクターで、『牧野つくし』が居て、つくしさんが手術の執刀医で在る事も、報告を受けた。
つくしさんが、今の司を助け出してくれるかもしれないと、期待半分で、つくしさんの事を静観する事に決めていた私(わたくし)で在った。
その事は、後に、私(わたくし)から、椿にも、伝えられた。