tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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記憶の上書き…<総優>  続編②




<総二郎side>


司が、尚、言って来た。


「けど…よ?
 総二郎のあん時の怒り様は、尋常じゃ無かったろ?
 総二郎の精神状態も、酷ぇ状態だったろ?
 あん時の総二郎の怒り様は、かなり、松岡には、堪えたんじゃねぇのか?」


俺は、顔を歪めていた思う。


あん時の事を思い出して、俺は、辛く成って来たから…な。


俺は、後悔していた。
優紀を傷付けてしまって居た事を…。


「其れが、一番、俺の心を苦しめてんだよ‼
 だから、優紀に、あきらの言う処の『記憶の上書き』をして遣りてぇんだ‼
 俺は、直接、優紀から聞いた訳じゃねぇけど…。
 司がNYに渡米して居る間は、俺等の集まり場所と言えば、あきらん家(ち)(美作
 邸)だったろ。
 その頃からだったんだよな。
 優紀が、俺等の集まりに来なく成って来たのは…。
 勿論、受験勉強しないといけねぇという理由も、その当時の優紀には在ったとは
 思うんだけど…な。
 多分、あきらん家(ち)(美作邸)は、優紀にとって、『鬼門』だと、思うんだよ
 な。」


あきらが、“俺ん家(ち)(美作邸)で、いい加減にしろよ‼”と、言いたそうに、俺に言って来た。


「俺ん家(ち)(美作邸)が、『鬼門』って…⁉
 いい加減にしてくれよ‼
 他人(ひと)ん家(ち)(美作邸)を、勝手に、印象悪くしてんじゃねぇよ‼」


あきらの意見は、ご最もだな‼


“反省してるんだから…許せ‼”と、心の中で、唱えていた俺だった。


「だから、優紀にとって、良い思い出の場所(美作邸)にして遣りてぇんだよ‼
 協力してくれねぇか?」
「「「了解‼」」」


F3は、頷いてくれた。


で、あきらが、口火を切って来た。


「で、“作戦を如何するか?”って、事だろ?」


其れは、もう、考えてんだ‼


「俺は、サプライズで、優紀にプロポーズしてぇんだ‼」


F3は、驚愕してやがる。


何なんだ?


司が、吃驚顔で、言って来た。


「はぁ~??
 まだ、してなかったのか?」
「否、度々、プロポーズらしき言葉は言ってたけど…よ。
 優紀自身も、まだ、就職して丸1年経ったばかりってのも在るし…。
 まだ、恋人気分で居るんだろう事は、俺には、分かってんだ。
 けど、この際だから…。
 西門流 次期家元夫人として、自覚を持たせたい…共、思ってんだ‼
 けど、ちゃんとしたのは、まだ、してねぇんだよな⁉」


あきらから言われた言葉が、ご最も過ぎて…。
俺の今の立場が、如何言う立場か?
分かった様な気さえして居た。


「まあ、優紀ちゃんにとったら、そう、度々、言われると、信憑性に欠けるわな‼」
「だろ⁉
 だから、優紀にとっての『鬼門』の場所で、正式なプロポーズをしてんだよ‼」


あきらが、怪訝な顔付きで、言って来た。


「勝手に、うち(美作邸)を『鬼門』にするな‼」


俺は、あきらに謝るつもりで、言って居た。


「ほんと、あきらには、悪ぃとは思ってんだ‼
 あの頃は、まさか、こう成るとは、思って無かったんだよな‼
 俺は、もう、あの頃には、優紀の事を好きに成り掛けてたのかも知れねぇな‼
 今、思えば…?
 けど、西門家の柵とか、西門流の事とか、色々考えると…。
 勝手に、心に蓋をしてたんだろうな‼」


類から、そんな風に言われると…。
“俺って、今まで、どんな男だったんだ⁉”と、訊きたく成った。


「で、もう、其の覚悟は、出来たの?」
「勿論だろ‼
 俺には、もう、優紀以外はねぇよ‼
 俺は、優紀を、もう、一生、離せねぇし…‼」
「良かったね、総二郎‼
 そう思える女(ひと)と、出逢えて…‼」


俺は、類から言われた言葉が、心にどしんと落ちて来た。


「ああ。
 俺も、ほんとに、心から、そう思うよ‼」


で、司が、言って来た。


で、あきらも、賛同して居た。


偶に、司から、良い案が出て来るんだよな‼
声に出しては、言えねぇけど…。


「どうせなら、浴衣で『party』しようぜ‼」
「だな。
 同じシチュエーションの方が、優紀ちゃんの感動も、倍増しに成るんじゃねぇ⁉」


って、事で、浴衣で集まる事に成った。


俺は、密かに、優紀に浴衣を誂えて遣る事にしていた。



で、京都の茶会に出席の際に、代々の西門家ご用達の呉服屋で浴衣を見せてもらいに向かった。


勿論、京友禅の浴衣なのは、言うまでも無かった。


優紀には、白地に青紫色の朝顔が描かれた浴衣を選んだ。


色白の優紀には、地が白の方が映えると思っての事だった。


俺には、濃紺の浴衣をチョイスした。


勿論、俺と優紀の浴衣は、反物で選び、仕立ててもらう事にした。


だから、優紀が、寝ている間に、サイズを測るのに一苦労した事は言うまでも無かった。



で、この事が、親父にバレて居た様子だった。


まあ、何れ、優紀を、俺の両親で在る家元と家元夫人に会わせるつもりでは居たから、良いんだけど…よ。


何も、言って来ねぇ事が、怖ぇ気がして、成らなかった。


俺は、優紀から、プロポーズの了承が得られれば、俺の両親に、優紀を会わせるつもりにして居た。


だから、あきらん家(ち)での、プロポーズは、失敗が許されねぇ事は、言うまでも無かった。


だから、俺は、何回も、頭の中で、シュミレーションを繰り返していた。
優紀が、涙して、俺に頷いてくれて、OKしてくれて居る風景を頭に描きながら…。


俺は、仕舞いには、夢にまで、見る様に成って来ていた。

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