tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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記憶の上書き…<総優>  続編⑦




<総二郎side>


優紀は、俺の愛車が、(西門)邸に着いた時…。


顔面蒼白気味に成っていた。


優紀は、小声で、呟いても居た。


如何して…此処(西門邸)?


俺は、“だよな。”と、思って居た。


“今の優紀なら、そう思うよな⁉”とも、思って居た。



だが、俺は、気付かねぇ振りをして、優紀をエスコートして、(西門)邸の中に、優紀を誘導していた。


優紀も、不安がり乍らも、俺に誘導されていた。


俺は、意を決して、優紀に話しして居た。


「優紀…?
 俺が、優紀を、何故、此処(西門邸)に、連れて来たか?
 分かるか?」
「………」


優紀は、驚愕したまま、固まって居た。
勿論、言葉も出ねぇ様子だった。


だから、俺は、あの時のあの場所に、優紀を連れて来た。


優紀は、何処に連れて行かれるかを何と無く察したのか?
脚の動きを止め出した。


だから、“あの時の俺は、こんなに優紀を傷付けて居たのか?”と、後悔するしかなかった。


あの頃の俺は、優紀に対して、最低だったから…な。



【総二郎の回想…。】


俺は、(西門)邸に、類と牧野を引き連れて帰って来た時、お袋から呼び止められた。


そして、お袋から言われた言葉に、俺は、逆上した。


「総二郎…。
 其処で、更ちゃんに会ったのよ。
 余りにお久し振りなので、東の茶室にお通ししたから。」
「勝手な事するなよ。」


で、其処(東の茶室)に…。
更と一緒に居た優紀に、俺は、更に、イラ付いて居たんだよな。


今、思えば…。
何に、あんなに、イラ付いて居たんだろうな。


今更ながら、俺にも、あの頃の俺の気持ちは、良く分からない。


で、俺は、優紀を呼び出した。


そして、優紀を傷付ける一言を言ってしまった。


「あいつをこの家に招き入れたのは、うちのお袋だけど…。
 何で、この辺りうろうろしてんの?」
「あの…。
 其れは…?」
「前に、言ったよね?
 俺は、知った様な顔して小細工する女が、一番嫌い何だよ‼」


俺は、あの時、更も傷付けていたんだよな。


あの頃の俺は、更の事が、初恋で好きだと認識していた。


だが、今、思い出せば…。
俺は、優紀に、もう、心惹かれ掛けていたのかも知れない。


其れが、証拠に、更には、あんな風に言った事が無かった。


あの頃の俺は、優紀には、俺の何もかも知られている様で、優紀が近くに居るというだけで、優紀にムカ付いて居た。


だから、あの時の言葉は、そんな優紀に言ってしまった言葉だったんだろう?


考えれば、分かる事だったんだよな。
優紀は、更の後輩で、更に誘われて、この辺りに居る事も有っただろう事は…。



<総二郎side>


で、俺は、優紀をあの同じ場所に連れて行った。


優紀は、『驚愕』処か?
『顔面蒼白』と言う寄り、顔色に血色が無かった。


多分、優紀は、記憶のフラッシュバック状態に有ると思う。


だから、俺は、優紀の腕を引っ張って、抱き締めた。


そして、そのままの状態で、優紀に声を掛けて遣った。


「優紀…?
 大丈夫か?」
「………」


優紀は、俺の胸元に顔を寄せて、顔を上げて居ない状態なので…。
優紀からの言葉も無く…。
俺は、優紀の顔色を見る事も、出来ずに居た。


だから、優紀の顔を無理矢理、上げさせ様としたが…。
頑として、上げない優紀だった。


だから、俺は、仕方なく、優紀に声を掛けていた。


「優紀には、此処(あの時、俺が、西門邸で優紀を傷付けた場所)が、如何言う場所なの
 か?
 優紀は、覚えてるという事だよな?
 俺が、優紀を此処(あの時、俺が、西門邸で優紀を傷付けた場所)に連れて来たという
 意味は、優紀には、分かって居るんだよな?」
「………」


優紀は、尚も、声を出さなかった。


それ処か?
未だ、優紀は、俺の胸元に優紀の顔を伏せたまま、離れなかった。


抱き締めて居る優紀が、少し、震えて居る様にも、俺には、感じられて居た。


「優紀…。
 何れ、俺とお前が、結婚すれば、此処(あの時、俺が、西門邸で優紀を傷付けた場所)
 を含めて、此処(西門邸)が、優紀の住まいに成るんだよ‼
 お前は、此処(西門邸)が、住まいに成る事は、嫌か?」


優紀は、言葉を発しないまでも、尚も、俺に抱き締められた状態で、首だけ左右に振っていた。


だから、俺は、優紀に優しく声を掛けて遣った。


「優紀…?
 また、此処(あの時、俺が、西門邸で優紀を傷付けた場所)から、始めねぇか?
 あの時は、優紀を傷付けて悪かった。
 俺は、あの頃から、もう、優紀に恋心を抱いて居たのかも知れねぇ。
 けど、俺は、あの頃、既に、次期家元を襲名して居た訳だし…。
 俺は、西門流を背負って立つ男な訳で…。
 好きな女とは、一緒に成れねぇって分かって居たから…。
 優紀を拒絶する態度を取ってしまったんだと思う。
 其れに、あの頃の俺は、優紀には、俺の何もかも知られている様で、優紀が近くに居る
 というだけで、優紀にムカ付いて居た。
 だから、あの時の言葉を優紀に言ってしまったんだと思う。
 優紀…。
 あの頃の俺を許してくれねぇか?」
「………」


優紀は、やっと、顔を上げてくれた。
だが、言葉は無かった。


尚も、俺は、優紀の身体を抱き締めたままだった。




<此の二次小説、『記憶の上書き…<総優>  続編⑦』は、神尾葉子先生の『花より男
 子』の『花男』メンバーのセリフを勝手に拝借させて頂いて折ります。
 勝手致しております事をお詫び申し上げます。
 関係者各位 様、勝手致しております事をお詫び申し上げます。>

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