tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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助け出したい…<つかつく>  11.




<つくしside>


私は、あの後…。
そう、道明寺の病室を出た後、院長室に向かって居た。


“何故、自分が、『女嫌い』の道明寺の主治医に成らなくてはいけないのか?”と、確認する為だ。


しかし、院長の応えは、私にとっては、飛んでも無い話しだった。


「院長…?
 此れは、如何言う事でしょうか?」
「牧野先生、何か、有りましたか?」


院長は、何を寝ぼけてんだか?


「道明寺さんの主治医を決める時…。
 院長は、確か…。
 “道明寺様は、『女性嫌い』だそうです。
  秘書の方の申し出が有りました。
  執刀医は、牧野先生でしたが…。
  男性ドクターに、主治医を任せようと思います。”と、仰っていましたよね?
 其れが、何故、女性で在る『わ・た・し』が、主治医に成るんですか?
 私は、男性ですか?
 これでも、私は、女性の端くれだと思いますが…?」


院長は、私の勢いに、慄いて居る様にも見えた。


しかし、私も切実なのだ…。


あの、男(司)の言い成りに成る訳には行かないのよ‼
今、言い成りに成れば…。
後戻り、出来なくなる。
そう成れば、後悔するのがオチなのだから…。


だが、院長は、私に懇願して来た。


「牧野先生…。
 お願いが有ります。」


私は、院長の言葉に、仰天した。


「道明寺様の秘書の方より、お手紙をお預かりしております。
 此方です。
 お受け取り下さい。
 其れと、道明寺様の秘書の方より、私は、お願いをされております。
 “どんなに、牧野先生が、司様の主治医を拒まれても、絶対に、司様の主治医を外さな
  いで欲しい。”と…。
 また、今回の件は、道明寺様の申し出でも御座います。
 牧野先生…。
 如何か、了承下さい。」


私は、心の中で、悪態を付いて居た。
“はぁ~??”


だが、どんなに、私が、拒んでも、私の意見は、通りそうにない事を悟ったのだった。



そして、私は、医局に戻り、西田さんの手紙を読む事にした。



【『道明寺HD  副社長付 第1秘書 西田』の手紙…。】


『牧野様へ
 ご無沙汰しております。
 此方で、救急救命センターの副センター長を為さっているとは、存じ上げて折らず、
 何時添えは、大変失礼致しました。
 また、牧野先生が、司様の執刀医で居らして下さった事も、運命の悪戯とは言え、
 感謝致して折ります。
 この事は、全て、楓社長もご存知でいらっしゃいます。
 其処で、牧野先生にお願いがございます。
 司様をお避けに成らないで頂きたいのです。
 今や、『悪魔が乗り移った』と言われている司様でございます。
 『money game』を楽しんでいらっしゃる節があり、経営を『game』と、捉えてい
 らっしゃいます。
 その為、嘗ての道明寺会長の経営手腕を彷彿とする遣り方で、司様は、報復された様で
 ございます。
 牧野先生も、ご存知かと思いますが…。
 司様が、高校生の頃に、暴漢に遭われたのも、道明寺会長への報復でした。
 現在の司様を、咎められる方は、誰一人として、お出でには、成りません。
 其れは、楓社長とて、同様でございます。
 道明寺会長は、今も、病床にお出でですので…。
 司様への効力は、低下致して折ります。
 楓社長の言付けを申し上げます。
 司様を、“高校生の頃の様に、更生して頂きたい。”と、楓社長も申しております。
 楓社長は、既に、司様と牧野先生の事は、お認めに成っていらっしゃいます。
 牧野先生、如何か、何卒、宜しくお願い致します。
                                    西田』



私は、読み終わった後、溜息しか出なかった。
“はぁ~。”


道明寺は、一体、何を遣ってんだか?



私の心の中は、決まっていた。


あいつを更生させるしか無さそうだね⁉


なら、私は、覚悟が決まった。


あいつを…。


私は、道明寺を…。


助け出したい‼』と…。



覚悟して於いてよ‼
道明寺…。




<11.は、短くて申し訳在りません。>

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