好きなのに…(続編・その後)<総優> 18.
【家族 編】
<優紀side>
優一郎の次期家元襲名披露パーティーも終える事が出来、“ほっ”と、していた頃、総二郎さんが、私にとんでもない話しを話してくれたのだが、驚愕する内容だった。
「優紀、お前に話さず、話しを進めていたので悪かったんだが…。
実はな、優一郎が次期家元襲名披露パーティーの際、パートナーは、『蘭』と、じゃ
無きゃあ、出ないと、言い出してな、司に頼んでいたんだよ。
その際、牧野がかなり、尽力してくれたみたいなんだよな⤴。
優紀からも牧野に礼を伝えて於いてくれ⤴。」
はぁ~⤵??
何でもっと早く言ってくれなかったのよ⤵。
母親として、知らなかったでは済まされないでしょ‼
いくら、親友のつくしと言っても、失礼極まり無いでしょうが…⤵。
取り敢えず、つくしに連絡して、東京メープルで待ち合わせた。
「つくし、忙しいのに、ごめんね‼」
「良いよ、優紀だもん‼
こっちに来てもらってごめんね‼
で、何だったの?」
優紀は言い辛そうにしていた。
「うん、あのね…。
この前の優一郎の次期家元襲名披露パーティーの時、此方から蘭ちゃんに優一郎の
パートナーをお願いしたみたいでごめんね‼」
「えっ、何で??」
「だって、かなり、つくしが尽力してくれたみたいで…。
私、詳細を知らなかったから、お礼が遅れてしまって…。
ほんと、ごめんね‼」
優紀は、俯きながら申し訳無さそうにしていた。
「止めてよ、優紀‼
優一郎君じゃ無きゃあ、頼まれても応じなかったと思うよ⤴。」
「えっ、如何いう意味??」
意味の分からない優紀で有った。
「蘭、優一郎君の事、好きに成ったみたいなの…⤴。」
「えっ、そうなの??」
「だから、優一郎君と蘭は両想いなの‼」
驚愕の優紀だった。
この事は、総二郎にも伝えられ、将来は、優一郎と蘭が結婚出来れば良いと両家が考えていた。
蘭は既に、茶道を嗜んでいたが、力を入れていた訳では無かった。
将来を見据えて、優紀がそうで有った様に、蘭にも優紀が教授する事に成ったのだ。
まさかでは有ったが、偶然の一致なのか、優一郎と蘭が両想いだという事は、まだ、本人達は知らずに居た。
これから先、如何成るかまだ未知の世界なので、両家で了承の下、本人達には知らせずに居たのだ。
しかし、優一郎と蘭の思いは貫かれる事と成り、蘭が大学卒業後に優一郎と蘭は、結婚する事と成った。
両家の思惑通りに成ったという事だろう‼
その後、優一郎と蘭は幸せな結婚生活を送る事と成る。