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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Put it back‼~元に戻してくれ‼~…<総優>  エピローグ ②




【エピローグ ②】


此の日の総二郎は、夜中中、悶々としたまま、ベッドに横に成って居たのだ。


何故なら…。
総二郎の横には、或る女性が寝息を立て乍ら、眠って居たから…だったのだ。


其の女性とは…そうなのだ。
優紀…だったのだ。



あの後の優紀は、合コンの場から逃げるかの様に、道路に停まって居たタクシーに乗り込み、自宅近くの道路沿い迄、帰って来たのだ。


だが、此の時の優紀の頭の中は、しっかりして居る様でも、足取りは、覚束無い状況…だったのだ。


だからだったのだろう。
タクシーから降りた時の優紀は、必死で、気を張らせて居たのだ。


“家に帰る迄は、気持ちを切らさない様にし無きゃあ!”と、思い乍ら…。



其処に、偶然、総二郎が通り掛かったのだ。
覚束無い足取りのまま、自身の目の前で、タクシーから降りて来た優紀を観た此の時の総二郎は、驚愕するのだった。


実は、此の日の総二郎は、女性と待ち合わせをして居たのだが…何故か?
仕事中に、嫌な事が有ったという事も有り、乗り気に成らず、携帯TEL(ビデオ通話)で、其の女性にキャンセルして居たのだ。


何故、此の時の総二郎が、ビデオ通話で女性と話しして居たのかというと…。
其れは、総二郎の優しさでも在ったのだ。


“断るのは、俺の勝手と云えば、勝手な訳だ。
 だから…よ。
 せめてものビデオ通話で、話しして遣るか?”と…。


だからこそ…。
此の時の総二郎は、ビデオ通話で女性と話しして居たという訳…だったのだ。


「野暮用が入ったから…よ。
 今日は、キャンセルな!」と…。


勿論、待ち合わせに応じて居た女性からして視れば…。
総二郎からの急なキャンセルを怒る事は、当然な話で、総二郎と待ち合わせをして居た此の時の女性は、総二郎に訴えるかの様に、言って除けるのだった。


「誘って来たのは、そっちからの筈よね?
 なのに、如何して、私は、断られてるのよ?
 いい加減にしてくれるかしら?」と…。


だが、此の時の総二郎は、冷静だったのだ。
否、冷静という寄りも、一言も発する事無く、寧ろ、怖い位に、冷たい目付きと、顔色の無い様な顔付き…だったのだ。


だからだったのだろう。
総二郎と待ち合わせをして居た此の時の女性は、そんな総二郎に、其れ以上の言い返す言葉を失い、一言だけ言って、TELを切ったのだ。


「分かったわよ。
 また、誘ってね。」と…。


だが、其れでも、此の時の総二郎は、何も、発する事無く、TELを切って居たのだ。
そして、此の時の総二郎は、考えて居たのだ。


“あの女は、もうねぇな‼”と…。


実は、此の時の総二郎が、そんな風に考えて居た所に、自身の目の前に、優紀が現れたという訳…だったのだ。



そして、此の時の総二郎は、覚束無い足取りのまま、タクシーから降りて来た優紀に、声を掛けて居たのだ。


「優紀ちゃん…?」と…。


だからだったのかも知れない。
自宅近く迄、帰って来られた事で、ホッとして居た優紀の頭は、もう既に、酔いが回り始めて居た事も有り、眠たい頭のまま、声が聞こえた方に、振り向いたのだ。


そして、此の時の優紀は、知って居る顔を観た事も有ったのかも知れない。
ホッとした様な顔付きに成り、「西門さん…?」と、総二郎に返答したまま…総二郎の胸に凭れて来たのだ。


実は、此の時の総二郎は、そんな優紀に対して、思って居たのだ。


“優紀ちゃんは、大胆に成ったんだな。
 俺の胸に凭れて来るとは…。”と…。


だが、此の時の優紀は、大胆にも、総二郎の胸を借りるかの様に、眠って居たのだ。


そんな風に、寝息を立てたまま眠って居る優紀に、此の時の総二郎は、呆れたかの様に、思って居たのだ。


“何だよ⁉
 優紀ちゃんは、俺の胸の中で、眠ったのかよ。
 如何すんだよ?
 此の状況は…。”と…。


だが、此の時の総二郎は、そう思い乍らも、自身に、『警戒心、全く0状態』の優紀を、上から観乍ら、自身の心臓の高鳴りに、気が付いて居たのだ。


“待て、此の音は、俺から出てんだよな?”と、驚愕し乍らも…。


其れ程、此の時の自身から出て居る心臓の高鳴りに、驚愕する総二郎…だったのだ。



実の事を言うと…。
此れ迄の総二郎の頭の中では、疎遠状態だった優紀の存在が無かった訳では無かったのだ。


実は、偶に見る、総二郎の夢の中に出て来る優紀に、朝起きた総二郎が驚愕する事も、屡々(しばしば)だったのだ。


だが、今、総二郎の胸に凭れて居るのは、生身の優紀なのだ。


だからこそ…。
此の時の総二郎は、慌てて居たのだ。



だが、此のままで、言い訳でも無く…。
総二郎自身、優紀の自宅(実家)を知らない訳でも無く…。
だが、此のまま、優紀の自宅(実家)に連れて帰れば、優紀の両親から疑われる事は間違い無いのだ。


だからこそ…。
優紀の自宅(実家)に連れて行く事は、総二郎の中で、却下…だったのだ。


なので、仕方無く、此の時の総二郎は、優紀を、西門家所有の総二郎名義のマンションに連れて来たという訳…だったのだ。



そして、今、優紀は、寝息を立て乍ら、総二郎の横で眠って居たという訳…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の総二郎は、夜中中、悶々としたまま、ベッドに横に成って居たという訳…だったのだ。



其処に、総二郎にとっては、漸くと言って良い程の時間が経ち…。
朝に成り、漸く、優紀が目を覚ましたのだ。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、優紀の方に向き、肘枕をつき乍ら、嫌味を言うかの様に、そんな優紀に声を掛けるのだった。


「よぅ~、優紀ちゃん…。
 やっと、目を覚ましたんか?
 おはよー!」と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、驚愕処では無かったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の優紀の顔付きは、驚愕顔を顔に貼り付かせた様な状況と成り、其れでも、驚愕声を発し乍らも、総二郎に返答するのだった。


「えっ、西門さん…?」と…。


そして、そう言い乍らも、此の時の優紀は、自身の身体を起こして、自身の身形を確認するのだった。


だからだったのかも知れない。
自身の身形を確認する事が出来た此の時の優紀の顔付きは、明白(あからさま)に、ホッとして居る様な顔付き…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、優紀に嫌味を言い始めるのだった。


「あのなぁ~。
 こんな俺でも、そんな風に、明白(あからさま)に、そんな顔をされれば、傷付くぞ‼
 まぁ~、此れ迄の俺は、優紀ちゃんに、そんな風に、自身の身形を確認される様な事をし
 て来た訳だから…よ。
 俺は、優紀ちゃんを責めるつもりはねぇけど…な。
 俺は、女に了承も無しで、ヤル事はねぇよ‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、恐縮するかの様に、総二郎に謝るのだった。


「すみませんでした。」と…。



そして、総二郎も、自身の身体を起こして、優紀の腕を掴んだまま、優紀を自分自身の身体の中に閉じ込め乍ら、優紀に訊くのだった。


「で、優紀ちゃんは、何故、此処(西門家所有の総二郎名義のマンションの部屋の中)に居
 るのか?
 覚えてるか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、総二郎に訊くかの様に、謝りを入れ乍ら、返答するのだった。


「何と無く、何ですが…。
 西門さんに声を掛けて頂いた様な気がしたんです。
 知ってる方だと思うと、何だか、ホッとしてしまって、其の後の事は、良く、覚えて居な
 いんです。
 ご迷惑をお掛けした様で、申し訳在りませんでした。
 ところで、此方は、何方ですか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、ニヤッと、笑い乍ら、優紀に即答するのだった。


「此処か?
 西門家所有の俺名義のマンションの部屋の中…。
 ホテルかと思ったか?」と…。


なので、優紀は、正直、そう思って居た事も有り、素直に、返答するのだった。


「そう思って居ました。
 生活感が、全く、無い様な気がして…。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の総二郎は、優紀の言葉に納得し乍らも、返答するのだった。


「そうだな。
 俺が此処を使うのは、俺が一人に成りてぇ時だけだし…な。
 此処(西門家所有の総二郎名義のマンションの部屋の中)に、俺以外ぇの人間が入ったの
 は、優紀ちゃんが、初めてだ。」と…。


だが、此の時の優紀は、「そうですか?」と、返答するのみ…だったのだ。


何故なら…。
此の時の優紀の頭の中では、総二郎に迷惑を掛けてしまった後悔から…なのか?
此の場から、立ち去りたい気持ちで一杯…だったのだ。


だからだったのだろう。
そんな優紀の雰囲気を読み取った総二郎は、優紀に訊き始めるのだった。


「優紀ちゃんが、あんな風に、酔っ払う事はねぇよな?
 一体、何が有った?
 俺に話しして視ろ‼」と…。


だからだったのだ。
そんな風に訊いて来た総二郎には、隠し通せる訳が無い事を知って居る此の時の優紀は、何が有ったのか?
総二郎に話しし始めるのだった。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、唯、一言、優紀に返答するのみ…だったのだ。


「ふ~ん、分かった。
 じゃあ、行こうか?」と…。


其れはまるで、あの頃の時の様…だったのだ。
そう、其れは、総二郎と優紀が、まだ、知り合ったばかりのあの頃の時の様…だったのだ。


云わば…。
其れはまるで、総二郎が、優紀を救ったあの頃の出来事と似て居たのだ。



<此の二次小説『Put it back‼~元に戻してくれ‼~…<総優>  エピローグ ②』に出て
 来る文面の中で、一部、不快に感じられるやも知れない文面が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

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