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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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初生け式 と 初釜 と 七草粥【お嬢だとしたら…<F4&T4>】…<総優>  番外編




1月7日…七草の日(人日の節句)



【『お嬢だとしたら…<F4&T4>  23.』のエピローグ <総二郎と優紀の其の後>】


総二郎と優紀は、総二郎が28歳・優紀が27歳の時に結婚したのだ。


其の事に寄り、総二郎は、『茶道 西門流 次期家元』として、相変わらず、役目を果たして居たのだが…。
優紀は、総二郎と結婚した事で、『茶道 西門流 次期家元夫人』としての役目を果たし乍らも、『華道 花咲流 次期家元』としての役目も果たさなければ成らなかったのだ。


云わば…。
優紀は、総二郎と結婚した事で、『茶道 西門流 次期家元夫人』としての役目 と 『華道 花咲流 次期家元』としての役目との『二足の草鞋を履く』様な状況…だったのだ。


と言う事は、優紀は、総二郎と結婚した事で、毎日が過酷な日々で、時間が幾ら有っても足りないと言わざるを得ない様な目紛るしい(めまぐるしい)毎日を送って居たのだ。


何故なら…。
其れが、優紀の祖母で在る 『華道 花咲流 家元』との約束だったからなのだ。


だが、実は、優紀にとっては、そんな日々が、とても、充実した日々…だったのだ。


なので、何とか、此れ迄、遣って来れた様なモノ…だったのだ。



だが、総二郎の誕生日をお祝い出来た後の年末も近付いて居た頃の事…だったのだ。


実は、『華道 花咲流』にとっては、大切な年間行事の一つで在る 『初生け式』が、新年が明けて直ぐの1月5日に執り行われるのだ。


初生け式』とは…。
年の初めに、初めて、花を生ける行事の事で、古くは、室町時代から続く、新春恒例の行事なのだ。


なので、例年同様に、『華道 花咲流 次期家元』で在る 優紀も、『花咲優紀』として、『初生け式』に臨む事に成って居たのだ。


其の為に、『初生け式』の際に生ける花選びに加え、器選び、そして、お稽古と…。
12月に入った頃から、『華道 花咲流 次期家元』としての日々が続いて居たのだ。


なので、お稽古が長引いた日は、花咲家のお屋敷に泊まる事も、屡々(しばしば)、有ったのだ。


だからだったのだ。
そういう日には、新婚で在る筈の総二郎と優紀は、離れて過ごす日々…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
総二郎は、優紀の身体を心配し乍ら、会いたくて仕方ない為に、花咲家のお屋敷を訪ねる事も考えて居たのだが…。
実は、総二郎にとって、結婚前に、優紀の祖母で在る 『華道 花咲流 家元』とは、色々、有った事も有り、優紀の祖母で在る 『華道 花咲流 家元』が、苦手なタイプだった事は言うまでも無かったのだ。


なので、総二郎自身、優紀とは、リモートにて、お互いの近況報告をするに留めて居たのだ。



だが、優紀自身の気持ちとしては、そうはいかなかったのだ。


何故なら…。
実は、其の『初生け式』が終わった二日後で在る 1月7日には、『茶道 西門流』の『初釜』が控えて居るのだ。


初釜』とは…。
『年が明けて、初めて、釜に火を入れる』…行事事なのだ。



勿論、本来なら、『茶道 西門流 次期家元夫人』で在る 優紀は、其の為の準備もし無くてはいけないのだ。


だが、其の為の準備も、総二郎の母親で在る 『茶道 西門流 家元夫人』が、一手に引き受けてくれて居たのだ。


何故なら…。
総二郎と優紀を結婚させる為には、其れが、優紀の祖母で在る 『華道 花咲流 家元』との約束だったからなのだ。


なので、総二郎の母親で在る 『茶道 西門流 家元夫人』は、優紀に代わって、其の為の準備も、一手に引き受けて居たのだ。


だからこそ…。
此の時の優紀は、自身の祖母で在る 『華道 花咲流 家元』から、『初生け式』のお稽古を享受され乍らも、自身の姑で在る 『茶道 西門流 家元夫人』に申し訳無く思って居たのだ。



だが、自身がそんな思いで居る事を、優紀は、総二郎との会話の中で打ち明けて居たのだ。


だからだったのだろう。
自身の息子で在る 総二郎から、そんな話しを聞いて、優紀の思いを知った総二郎の母親で在る 『茶道 西門流 家元夫人』は、優紀への激励を兼ねて、優紀に会う為に、花咲家のお屋敷を訪ねて居たのだ。


そして、此の時の総二郎の母親で在る 『茶道 西門流 家元夫人』は、恐縮して居る優紀に話しし始めるのだった。


「優紀さん…。
 貴女には、『華道 花咲流 次期家元』としてのお役目が在ります。
 其のお役目は、『華道 花咲流』にとって、大切なお役目です。
 其れは、優紀さんにしか、出来ないお役目ですから…ね。
 勿論、優紀さんにとっては、『西門流 次期家元夫人』としての大切なお役目が在る事
 も、また、事実です。
 ですが、今の優紀さんに、同時に、二つのお役目を熟す事は、無理が有ります。
 ですから、先ずは、優先順位を付けて、熟して欲しいの。
 今の優紀さんにとって、大切な優先順位は、『華道 花咲流 次期家元』としてのお役目
 じゃ無いかしら?
 先ずは、『花咲優紀』として、『初生け式』に臨む事が、今の優紀さんにとって、大
 切な優先順位じゃ無いかしら?
 『初生け式』が済めば、今度は、『西門流 次期家元夫人』として、尽力して頂戴‼
 其れ迄は、私(わたくし)が、『茶道 西門流』を守って置きます。」と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、総二郎の母親で在る 『茶道 西門流 家元夫人』にお礼の言葉しか言えなかったのだ。
経った一言…。


「有難う御座います。」と、嬉し涙を流し乍ら…。



そして、其の後の優紀は、総二郎の母親で在る 『茶道 西門流 家元夫人』からの自身への思いを受け取った事で、心を入れ替えて、お稽古に邁進して行くのだった。


だからだったのだ。
“家元夫人からのお気持ちを裏切らない為にも、お稽古を頑張らなくっちゃあ。”と、自分自身に言い聞かせるかの様に…。



そして、此の時の優紀は、新年早々で在る 1月5日の『初生け式』に臨む事が出来て居たのだ。
勿論、1月5日の優紀は、『華道 花咲流 次期家元』として、『花咲優紀』として、『初生け式』に臨んで居たのだ。


また、1月5日の優紀は、自身の祖母で在る 『華道 花咲流 家元』から、“初めてでは無いだろうか?”と、思ってしまう程、今回のお稽古では、初めて、褒められて居たのだ。


だからだったのかも知れない。
此の日の優紀は、ホッとしたのと同時に、無事に、『華道 花咲流 次期家元』として、『花咲優紀』として、役目を終えられた事に安堵して居たのだ。


だからだったのだろう。
自身の祖母で在る 『華道 花咲流 家元』から褒められた事で、自身の涙を拭っても、拭っても、涙が止め処無く(とめどなく)流れて来て、止める事が出来ない程…だったのだ。



だからだったのだろう。
其の二日後で在る 1月7日の優紀は、『茶道 西門流 次期家元夫人』としての役目を熟す事が出来て居たのだ。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、自身の姑で在る 『茶道 西門流 家元夫人』に、感謝の意を込めて、お礼の言葉を告げるのだった。


「お義母様…。
 『初釜』の準備を一手に引き受けて下さり、有難う御座いました。
 あの時に、お義母様からのお話しを伺って無ければ、きっと、モヤモヤした気持ちのま
 ま、何時(いつ)迄も、考え込んで居ました。
 きっと、『華道 花咲流 次期家元』としても、『花咲優紀』としても、無事に、役目を
 終えられて居なかったと思います。
 お祖母様からも、お叱りを受けて居たと思います。
 本当に、有難う御座いました。」と…。


だからだったのだ。
1月7日の優紀は、誠心誠意、『茶道 西門流 次期家元夫人』としての役目を熟すのだった。



そして、実は、1月7日の朝、『初釜』を迎える前の西門家では、“一年間を『無病息災』で過ごせます様に…。”と、人日の節句の行事の一つで在る 『七草粥』を食するのだった。


だからだったのだろう。
総二郎の父親で在る 『茶道 西門流 家元』は、『七草粥』を食し乍らも、得意気に、『うんちくを傾ける』のだった。


「七草は、早春に、一早く、芽吹く事から、『邪気を払う』共、言われてるんだよ。
 此れで、今年も、我が西門家は、安泰だな。」と…。


だからだったのだ。
実は、総二郎は、そんな自身の父親で在る 『茶道 西門流 家元』を観乍ら、呆気に取られて居たのだ。


“どの口が言う?”と、嫌味な言葉を思い乍ら…。


だが、其の後、優紀が西門家に加わった事で、本当に、此れ迄の西門家の邪気が払われた様…だったのだ。



PS.
実は、優紀の祖母で在る 『華道 花咲流 家元』は、総二郎と優紀が結婚した後も、優紀が総二郎と結婚した事で、『茶道 西門流 次期家元夫人』としての役目 と 『華道 花咲流 次期家元』としての役目との『二足の草鞋を履く』様な状況について、“今後は、無理だろう。”と、密かに、思って居たのだ。


だが、今回の優紀の頑張りと、総二郎の母親で在る 『茶道 西門流 家元夫人』からの(自身の孫で在る)優紀への思いを知った事で、優紀の祖母で在る 『華道 花咲流 家元』の考え方は、180度、変わったのだ。


だからだったのかも知れない。
其の後の優紀の祖母で在る 『華道 花咲流 家元』は、自身の孫で在る 優紀に、無理難題を言わなく成って居たのだ。


勿論、其の後の優紀の祖母で在る 『華道 花咲流 家元』は、其の後に産まれて来るで在ろう 自身の曾孫の誕生も、密かに、楽しみにし始めて居たのだった。



という訳で、少しずつでは在ったのだが、優紀の負担は、其の後、軽く成り始めるのだった。


だが、其の後、総二郎と優紀との間に子供が産まれた事で、別の意味で、優紀の忙しさは、増えたのだった。



fin



<此の二次小説『初生け式 と 初釜 と 七草粥【お嬢だとしたら…<F4&T4>】…<
 総優>  番外編』の中に出て来る『華道』にとって、大切な年間行事の一つで在る 
 『初生け』について、また、『茶道』にとって、大切な年間行事の一つで在る 
 『初釜』について、此の度の『二次小説ネタ』として、勝手乍ら、使用させて頂きまし
 た。
 勿論、私共は、悪用する気等毛頭無く、此の度の『二次小説ネタ』として、勝手乍ら、
 使用させて頂いたモノで御座います。
 ですが、不快に感じられました成らば、お詫び申し上げる次第で御座います。
 関係者各位 様に於かれましては、勝手致して折ります事をお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

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