tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Put it back‼~元に戻してくれ‼~…<総優>  エピローグ ④




優紀は、カフェで、朝食を食した後…。
総二郎から、自身の腕を掴まれる形で、連れて来られた場所に、驚愕するのだった。


其処は、総二郎が、事前に、東京メープルの支配人に頼んで置いた部屋…だったのだ。


何故、優紀が驚愕して居たのかというと…。
此の時の優紀にとっては、予期して居なかった事…だったからなのだ。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、其の日、何度目の驚愕なのか?
分からない位に、驚愕顔を顔に貼り付かせたまま…だったのだ。


何故なら…。
総二郎からの誘導で、此の部屋に入った優紀は、自身の目の前に広がる数々の洋服達を観て、“素敵…!”と、思い乍らも、如何して、此の部屋に連れて来られたのか?
分からず、思案して居たから…だったのだ。



だからだったのだろう。
そんな優紀の顔付きを観た総二郎は、優紀に、言い訳では無いのだが、話しし始めるのだった。


「此処に置いて在る此の服は、優紀ちゃんの為の服…。
 今から、優紀ちゃんを嵌めた女を、ぎゃふんと、言わせる為に、俺が服を用意させた。
 優紀ちゃんは、まだ、シャワーも浴びずに、此処に来たろ。
 だから…よ。
 シャワーを浴びて、選んだ服を着て来いよ‼
 此処で、待ってて遣るから…。」と…。



実は、総二郎が、東京メープルの支配人に部屋を用意する様に頼んで置いたのには、訳が有ったのだ。


其れは、優紀の為…だったのだ。
優紀の為に、洋服を用意して遣る事が目的…だったのだ。


だからこそ…。
総二郎と優紀が、カフェの個室で朝食を食して居る間に、ブランドショップに伝えさせて、優紀の為の服を取り揃えさせて置いたのだ。


勿論、総二郎が、事前に、東京メープルの支配人に頼んで置いた部屋に…という事は言うまでも無かったのだ。


なので、総二郎が、事前に、東京メープルの支配人に頼んで置いた部屋にて、用意されて置いた洋服の全ては、『優紀の服』と言う事と成るのだった。



だが、優紀は優紀で、思って居たのだ。


“西門さんに、此処迄して頂く訳にはいかないし…。
 して頂く義理が無い。”と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、総二郎からの折角の厚意だと言う事を分かって居乍らも、断ろうとするのだった。


「西門さんから、此処迄して頂く義理が無いと思います。
 今から、自宅に帰って着替えても、(大学の)講義の時間迄には、十分、間に合います
 し…。
 此れ以上、ご迷惑をお掛けする訳にはいきません。」と…。



だが、そう優紀から言われた此の時の総二郎の顔付きは、悲しそう…だったのだ。


其れは、優紀が今迄に観た事の無い総二郎の顔付きだと云えたのだ。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、其れ以上の言葉を失う程…だったのだ。



だが、総二郎は、自身の想いを、優紀に告白するのだった。


「優紀ちゃんが、そんな風に、俺に言って来るのは、高等部のガキだった俺が、優紀ちゃん
 に言った話しのせいか?
 だとしたら…。
 もう、時効で良いよな?
 あの頃の俺は、優紀ちゃんから、俺の全てを悟られてる様で、不安だった。
 其れに、今思えば…。
 俺は、どんどん、優紀ちゃんにのめり込んで行く様な気がして居たんだと思う。
 気付かねぇ内に…。
 けど…な。
 俺は、其の当時から、西門流 次期家元を襲名してる身…。
 優紀ちゃんを不幸にする様な気もしてた。
 だから…な。
 敢えて、優紀ちゃんを、俺から遠避けた。
 今なら、もっと、違う遣り方が有ったと思うんだけど…な。」と…。


だからだったのだ。
そんな総二郎からの告白とでも取れる様な話し振りに、此の時の優紀は、如何、返答して良いのか?
悩んでしまう程…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
そんな優紀の顔付きを観た総二郎は、追い打ちを掛けるかの如く、更に、訊き始めるのだった。


「で、現在の優紀ちゃんは、付き合ってる男は居るのか?
 其れ共、好きな奴は居るのか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、返答の言葉に悩み乍らも、正直に、話しし始めるのだった。


「………。
 お付き合いして居る男性も、私から好意を寄せて居る様な男性も居ません。
 此れ迄も、西門さんが仰った様に、“素敵な男性と巡り会えたら…。”と、思い、何度か、
 大学の友人から、(男性を)紹介してもらった事も有ったんですけど…。
 そう言う方とは、如何しても、合わないというのか?
 お友達止まりで終わって居たんです。
 だから…。
 西門さんが仰った様には、未だに、上手く行かなくて…。」と…。


其処迄、そんな優紀からの話しを聞いて居た総二郎は、優紀からの次の言葉を聞く迄も無く、言って除けるのだった。


「分かった。
 じゃあ…よ。
 俺と、付き合わねぇか?
 勿論、今の俺は、未だに、良い男に変わりねぇが…。
 あん時に比べれば、少しは、良い奴に成ってると思うけど…な。」と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、開いた口が塞がらない状況と成って居たのだ。


何故なら…。
未だに、優紀にとっては、忘れらない総二郎からの言葉のフレーズを、総二郎自身が擬えて(なぞらえて)居たから…だったのだ。



だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、“此のままでは、埒が明かねぇ‼”と、考えた事で、優紀の着る服を、自ら選んで、優紀に渡し、優紀をシャワールームに連れて行くのだった。


そして、総二郎は、一人、悶々としたまま、ベッドルームのベッドの上で、横に成って居たのだ。



勿論、優紀は、シャワーを浴び乍らも、総二郎から言われた話しを、自身の頭の中で、整理して居たのだ。


そして、此の時の優紀が導き出した答えは、今の優紀にとっては、信じられないモノ…だったのだ。


“まさか、まさか…だよね。
 信じられないんだけど…。
 もしかして、私の自惚れじゃ無いよね。”と…。


其れ程、総二郎からのそんな告白の話しは、今の優紀にとって、信じられるモノでは無かったのだ。



そして、優紀がシャワールームから出て来た事で、総二郎は立ち上がり、優紀の傍迄向かい、優紀に言って除けるのだった。


「へぇ~、 似合わってるじゃん!
 『馬子にも衣裳』って、此の事だよな。」と…。


其処で、優紀は、急に、恥ずかしく成り、総二郎に返答するのだった。


「ちょっと、恥ずかしいんですが…。
 こういう清楚系のワンピースは、今迄に来た事が無くて…。」と…。


だからだったのだ。
総二郎は、其れでも、優紀を褒めるかの様に、言って除けるのだった。


「変じゃねぇよ。
 似合ってるから、此のままで、良いだろ。
 優紀ちゃんには、こういう清楚系のワンピースも似合うって話だろ。」と…。



だからだったのだ。
総二郎自身、こういう清楚系のワンピースが好みだとは思って居ない優紀は、“西門さんは、きっと、私の事を、まだ、子供だと思って居るんだろうなぁ~。”と、思って居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、つくしでは無いのだが、自身の独り言が、思わず、口から出て居たのだ。


「西門さんは、きっと、私の事を、まだ、子供だと思って居るんだろうなぁ~。
 こういう洋服を来た女性が、西門さんの好みだとは、とても思えない。」と…。


其処で、そんな優紀の独り言を、しっかり、聞いて居た総二郎は、心外とでも言いた気に、怒った様な顔付きに成り、優紀に言って除けるのだった。


「はぁ~??
 俺が、どんな女が好みか?
 優紀に分かんの?
 いい加減にしろよ‼
 俺は、優紀が良いんだ‼
 優紀は、俺と付き合うのか?
 付き合わねぇのか?
 どっちだ?」と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、総二郎のそんな怒った様な顔に圧倒されたかの様に、思わず、頷いてしまったのだ。


「お願いします。」と、返答し乍ら…。


なので、此の日から、総二郎と優紀の付き合いは始まったのだ。



だが、優紀は、何時(いつ)しか、覚悟を決め始めるのだった。


“何時(いつ)の日か…。
 総二郎さんには、西門流に相応しい婚約者が現れるかも知れない。
 其の時に、ショックで、何も出来ない様な無様な事に成らない為にも、今から、覚悟を決
 めて置かなければ…。
 でも、今だけで良いから、少しの間だけ…。
 総二郎さんの傍に居たい。”と…。


そして、其の後、本当に、『其の日』は、来てしまう事に成るのだった。

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