Once again~再び~ 10.
【『Once again~再び~ 9.』の〈PS.〉のエピローグ】
〈総優〉
お互いの気持ちを確認し合った其の後の総二郎 と 優紀は、自身達の娘で在る 真紀が待ってくれて居るで在ろう 西門邸の母屋の中に在る 居間に戻ったのだった。
そして、其の後、西門邸の母屋の中に在る 居間に戻って来た総二郎 と 優紀は、其の部屋の中に入った途端、驚愕するのだった。
何故なら…。
其処には、先程迄居なかった筈の優紀の両親が居たから…だったのだ。
だからだったのだろう。
そんな自身の両親が其処に居る事を確認した此の時の優紀は、自身の両親に声を掛けるのだった。
「如何して、お父さん と お母さんが西門邸に居るのよ?」と…。
だからだったのだ。
総二郎の父親で在る 西門流 家元が優紀の両親 と 優紀との間に割って入るかの如く、優紀の両親が口を開く前に其の理由(わけ)を説明し始めるのだった。
「優紀さん…私の話しを聞いてくれるかい。
松岡のご両親は、経った今、此方(西門邸)に到着されたばかり何だよ。
実は、三条家の大奥様を通じて、松岡のご両親を此方(西門邸)にお呼びしたのは、私…
何だよ。
松岡のご両親には総二郎の粗相のお詫びを致さねば成らなかったから…ね。
だから、松岡のご両親には何も言わないでくれるかい。」と…。
だからだったのかも知れない。
此の時の優紀は、総二郎の父親で在る 西門流 家元が、其処迄、自分自身に話ししてくれた事も在り、自身の両親には其れ以上の言葉を口にする事が出来無かったのだ。
了承の意を伝える以外には…。
「承知致しました。」と…。
其処で、優紀からの了承の意を聞く事が出来た此の時の総二郎の父親で在る 西門流 家元は、優紀の両親に頭を下げ始めたのだ。
詫びの言葉を告げ乍ら…。
「此の度は、私共の倅(せがれ)の責任で、松岡のご両親にも、また、松岡家の大切な御嬢
さんで在る 優紀さんにも多大なるご迷惑をお掛けし、何とお詫びを申し上げるべきか?
苦慮致して折ります。
しかし乍ら、私共の倅(せがれ)の総二郎は優紀さんが宜しい様で、先程迄、優紀さんに
此れ迄の事を謝って居った様です。
とは言え、そう簡単に、私共の倅(せがれ)の総二郎をお許し頂けるとは考えて折りませ
ん。
其れに、報道等でご存知だとは思いますが、此れ迄の私共の倅(せがれ)の総二郎は、
『英徳(学園)のF4』等と言われ、世間的に言えば有名で在り、此れ迄、世間の淑女達か
ら騒がれて参りました。
其れ故、此れ迄の私共の倅(せがれ)の総二郎は浮かれた様な事をして居った様で、松岡
家の大切な御嬢さんで在る 優紀さんの身も心も傷付け、本来成らば、総二郎(西門家)
の嫁に貰い受ける等と滅相もない話で、“厚かましいにも程が在る。”と、松岡のご両親か
ら、もし、其の様に仰られたとしても致し方無い様な行動を総二郎は致して折りました。
勿論、私共 夫婦は、此の件に関しても承知致して折ります。」と…。
実は、此の時の総二郎の父親で在る 西門流 家元は、其処迄、一気に言い切って居たのだ。
だからだったのかも知れない。
自身の父親で在る 西門流 家元が優紀の両親に頭を下げ乍ら、そんな風に話しして居る姿を見聞きしつつ、此の時の総二郎は、密かに考えて居たのだった。
“親父は、まさか、俺 と 優紀が話しして居た所を見聞きして居た訳じゃねぇよ
な⁉”と、自分自身の父親で在る 西門流 家元を勘繰るかの様に…。
だが、其処迄、総二郎の父親で在る 西門流 家元が自身の息子の為に優紀の両親に謝まる姿を見聞きして居た此の時の優紀は、総二郎の父親で在る 西門流 家元が話しして居る所を割って入るかの如く喋り始めるのだった。
「あのぉ~、お話し中に申し訳御座いません。
恐れ乍ら、申し上げます。
家元は、何か勘違いを為さってお出で様に御見受け致します。
決して、総二郎さんだけの責任では御座いません。
寧ろ、そう成る事を望んだのは、私の方です。
ですから、一方的に、総二郎さんだけの責任に為さらないで下さいませ。
もしも、総二郎さんだけの責任に為さる様でしたら、私も同罪ですので、私も総二郎さん
と一緒に𠮟って下さいませ。」と…。
だからだったのかも知れない。
其処迄、自身の事を庇う形で言い切った優紀の事を、総二郎自身、嬉しく思って居たのだった。
だが、其れでは、『男らしくない』と、優紀の両親から取られても仕方が無いので、此の時の総二郎は、自分自身の非を認める形で言葉を発するのだった。
「いいえ、優紀さんの責任では無く、男としての私の責任です。
此れ迄、私自身、父親が言う様に、馬鹿な遊びをして来た事は事実です。
勿論、私自身、優紀さんに惹かれて居た事も事実です。
ですが、実は、英徳中学時代に兄に代わって私が次期家元を襲名した際に、家元で在る
父親から言われたんです。
“次期家元を襲名したお前に言って置く。
例え、長男に代わって次期家元を襲名したとしても、次期家元を襲名したからには、お
前の恋愛は自由だが、お前の結婚は西門流と共に在る。”と…。
だからこそ、私は、例え、優紀さんに惹かれて居ても、将来、優紀さんを傷付ける位な
ら、「好きだと告白し無い方が良い。」と、恋愛自体を諦めて居たんです。
其れに、此れ迄、“自分自身の本気の恋は実らないので在れば、自分自身の人生を諦めて
遊んだ方が増し(まし)だ。”と、私の幼馴染みで親友と一緒に遊び回って居ました。
こんな私ですから、当然の事乍ら、優紀さんを傷付けて来ました。
ですが、そう言う私は、当然の事乍ら、自分自身の中にもう居ません。
漸く、私は、優紀さんを手に入れる事が出来たのに、優紀さんを見す見す手放すつもり等
毛頭在りません。
ですから、私に優紀さん と (自身の娘で在る)真紀を下さい。
絶対に、優紀さん と (自身の娘で在る)真紀を幸せにします。」と、男らしく…。
実は、此処迄、言い切った総二郎を見聞きして居た総二郎の父親で在る 西門流 家元は、満足そうに、自身の息子で在る 総二郎の顔を見て居たのだ。
そして、総二郎 と 自身の娘で在る 優紀の二人の様子を見聞きして居た優紀の父親も、また、“(自身の娘で在る)優紀 と (自身の孫娘で在る)真紀の二人の幸せを総二郎君に託して視ても良いのかも知れない。”と、考えられる様に成って居たのだった。
だからだったのだ。
此の時の優紀の父親は、優紀の父親として、総二郎に言って除けるのだった。
「勿論、(自身の娘で在る)優紀 と (自身の孫娘で在る)真紀の二人の幸せが総二郎君
に託せなく成った場合は、私自身、二人を放って置くつもりは無いが…。
優紀自身が望むので在れば、“(自身の娘で在る)優紀 と (自身の孫娘で在る)真紀
の二人の幸せを総二郎君に託して視よう!”と、思う。
総二郎君…(自身の娘で在る)優紀 と (自身の孫娘で在る)真紀の二人の幸せを宜し
く頼むよ!」と…。
だからだったのだろう。
優紀の父親から優紀 と 自身の娘で在る 真紀の二人の幸せを託された総二郎は、更に、優紀の父親に願い出るのだった。
「実は、私の誕生日は、(自身の娘で在る)真紀と同じく、『12月3日』…何です。
其処で、私からお願いが御座います。
本日、私 と (自身の娘で在る)真紀の誕生日で在る 『12月3日』を、私 と 優紀
さんとの入籍日に致したく思って折りますが、如何(いかが)でしょうか?
勿論、(自身の娘で在る)真紀とのDNA鑑定を行う予定にして折りますが、先ずは、先
に、私 と 優紀さんの入籍を済ませて置きたいのですが、お許し頂けますでしょう
か?」と…。
実は、総二郎がそんな計画を立てて居る何て、今の今迄、全く、知らなかった此の時の優紀は、驚愕顔を顔に貼り付かせたまま、唯、総二郎の顔を見詰めるしか無かったのだ。
だが、“総二郎は、(自身の孫娘で在る)真紀の誕生日が何時(いつ)なのか知れば、きっと、そう言って来るだろう。”と、既に、そんな総二郎の企み自体を承知して居た此の時の総二郎の父親で在る 西門流 家元は、そんな総二郎のヘルプに回るのだった。
「其の件に関しては、私からもお願い出来ますか?
其れが、(自身の孫娘で在る)真紀の為にも成るかと、思います。
如何(いかが)でしょうか?」と…。
だからだったのだろう。
そんな風に、総二郎の父親で在る 西門流 家元から言われてしまえば、断り切れないと、悟った優紀の父親は了承するしか無かったのだ。
「承知しました。」と…。
なので、既に、西門家が取り寄せて置いた婚姻届に、総二郎の父親で在る 西門流 家元 と 優紀の父親のサインが記入され、全ての記載事項が記入された婚姻届は、其の他の必要書類と共に、総二郎 と 優紀の手に寄って、区役所に提出されたのだった。
という訳で、総二郎 と 優紀は、其の年の『12月3日』の日にF4&T4のトップバッターのCP(カップリング)として、『恋人同士』を通り越して、『夫婦』と成ったのだった。
そして、更には、其の後、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀の認知をする為に、真紀は、自身の父親で在る 総二郎と共にDNA鑑定をするのだった。
勿論、当然の事乍ら、其の後の総二郎 と 真紀は、DNA鑑定の結果…。
『父子(おやこ)関係 99.9%以上』とし、総二郎 と 真紀の父子(おやこ)関係が証明されたのだった。
だからだったのだ。
総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀は、DNA鑑定後、実子として、西門家の戸籍に入ったのだった。
そして、総二郎 と 優紀の入籍後に執り行われる結婚式は、両家の間で相談した結果…。
新年が開けて直ぐの1月に執り行われる事としたのだった。
そして、其の後、総二郎 と 優紀からのF3&T3への入籍&結婚式の報告は、総二郎 と 優紀の頭の中から忘れ去られて居た事に寄り、後回しに成るのだった。
PS.
実は、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀は、総二郎 と 優紀が西門邸の母屋の中に在る 居間に戻った時には、まだ、夢の中…だったのだ。
だが、西門邸の母屋の中に在る 居間の中で話しして居る大人達 皆の声が聞こえたのか?
等々、目を覚ましたのだった。
だからだったのだ。
実は、西門邸の母屋の中に在る 居間の中で大人達が喋って居た内容は、まだまだ、6歳児の真紀にとっては早過ぎる話しの内容故…。
総二郎の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人から自身達の孫娘で在る 真紀の誕生日プレゼントの為に用意された玩具(おもちゃ) と 誕生日当日に優紀の両親が自身達の孫娘で在る 真紀の誕生日プレゼントの為に用意した玩具(おもちゃ)で遊ばせるという理由で、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人 と 優紀の母親は、西門邸の母屋の中に在る別の部屋に移動して、自身達の孫娘で在る 真紀を遊ばせるのだった。
だが、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人 と 優紀の母親が西門邸の母屋の中に在る別の部屋に自身達の孫娘で在る 真紀を連れて行った際に、「パパ と ママは…⁉」と、泣かれて居た事は事実…だったのだ。
ところが、其の内に諦めてしまったのか?
此の時点に於いての総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀は、諦めたかの様に、自身の両家の祖父母からプレゼントされた玩具(おもちゃ)で遊び始めるのだった。
勿論、此の時の総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀は、自身の両家の祖母で在る 西門流 家元夫人 と 優紀の母親を巻き込み乍ら、自身の為にプレゼントされた玩具(おもちゃ)で楽しそうに遊び始めるのだった。