tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Once again~再び~  16.





〈つかつく〉


桜子は、漸く、優紀が収まるべき所に収まってくれた事で、『次なるミッション』に取り掛かろうとして居たのだった。



だからだったのだろう。
此の時の桜子は、自身の祖母で在る 三条家の大奥様の下に向かうとして居たのだった。


そして、自身の祖母で在る 三条家の大奥様の自室に入った此の時の桜子は、入って直ぐに口を開くのだった。


「お祖母様…優紀さんの件では、色々と有難う御座いました。
 其れで…何ですが…。
 そろそろ、先輩の件をお願い出来無いかと思いまして…。
 如何(いかが)でしょうか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、クスクスと、笑い乍ら、桜子に話し掛けるのだった。


「ええ、分かってるわよ(笑)!
 私(わたくし)も、もうそろそろ宜しいんじゃ無いかと思い、“取り敢えず、取り掛かろ
 うかしら!”って、考えて居た所…だったの。
 桜子も、そろそろかと考えて居たのなら、良い頃合いかも知れないわね。
 早速、取り掛かりましょうか?」と…。


だからこそ、此の時の桜子は、自身の祖母で在る 三条家の大奥様に了承の意を伝えるのだった。


「宜しくお願い致します。」と…。


という訳で、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様 と 桜子の『次なるミッション』が遂行される事と成ったのだった。



そして、『次なるミッション』を遂行する為に、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、或る人物に手紙を書くのだった。


桜子の祖母で在る 三条家の大奥様が手紙を送る其の相手は、勿論の事…司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓…其の女性(ひと)…だったのだ。



【道明寺楓 様


 拝啓
 突然のお手紙をお許し下さい。


 貴女にご相談が在り、お手紙に認め(したため)させて頂きました。


 写真を同封して折ります。
 先ずは、ご確認下さい。


 私共でお二人を預からせて頂きました。
 勝手してごめんなさいね。


 ですが、其れが、延いては(ひいては)、司さんの為…。
 そして、延いては(ひいては)、其れが道明寺HDの為…。
 そして、最終的には、其れが貴女の為に成ると、私(わたくし)は考えています。


 何時(いつ)迄も、そう頑固を張らずに、そろそろ、母親として生きて視るのも宜しいん
 じゃ無くて…。


 其れでは良いお返事をお待ちしています。


                                    敬具】



実の事を言うと、旧 華族出身の桜子の祖母で在る 三条家の大奥様 と 司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は遠縁に当たるのだ。


何故なら…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の実家は、旧 華族出身…だったのだから…。


だからだったのだ。
遠縁に当たる桜子の祖母で在る 三条家の大奥様 と 司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、本来、気安い間柄の筈なのだ。


だが、母子(おやこ)程の年の差が在るからなのかも知れないのだが、元々、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様 と 司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓との間には、そう言う気安さは、全く、無かったのだ。


だからだったのかも知れない。
桜子の祖母で在る 三条家の大奥様から送付されて来た此の手紙を読んだ司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、実は、驚愕しか無かったのだ。


何故なら…。
唯の時候のご挨拶程度の手紙…成らば、そんな風に、こんなにも驚愕する必要も無かったのだ。


其れは、何も気安い間柄の様な手紙の内容だけでは無く、自分自身を気遣ってくれて居る所も、また、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が驚愕して居た理由の一つ…だったのだ。



其れに、更に云えば、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が驚愕して居たもう一つの理由とは、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様が同封してくれた写真が其の理由の一つ…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にとって云えば…。
今回ばかりは、『驚愕』という寄りも困惑で在り、“何時(いつ)の間に…。”という思いの方が勝って(まさって)しまって居た。



其れに、其の写真に写る綺麗に成った『牧野つくし』の横でにこやかな顔の表情を浮かべて居る其の少女は、間違い無く、司の姉で在る 道明寺椿の幼少期にそっくり…だったのだ。


否、寧ろ、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の幼き頃の顔の表情に似て居るのかも知れない。


実は、少なくとも、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の幼少期当時の事を知って居る桜子の祖母で在る 三条家の大奥様はそう思って居たのだった。



だからこそ、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓…成らば、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様が同封した写真を見るだけで、“私(わたくし)からの思いに気が付いてくれるだろう。”と、考えての事…だったのだ。


勿論、当然の事乍ら、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様からのそんなメッセージを受け取った司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様が同封した写真の意味を理解したのだった。


だからだったのだろう。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様が同封してくれた写真を見て直ぐ、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“牧野さん…。
 いいえ、つくしさんの横でにこやかな顔の表情を浮かべて居る少女は、間違い無く、司の
 娘だわ。
 あの二人は、何時(いつ)の間に、そう言う関係に成って居たのかしら⁉
 一日でも早く、司がつくしさんの記憶を取り戻してくれれば良いんだけど…。”と…。


だからだったのだ。
此の時点に於いての司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、一日でも早く、司がつくしの記憶を取り戻してくれる事を切に願って居たのだった。



だからだったのだろう。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様にお礼の手紙を送るのだった。



【三条家の大奥様


 拝啓
 師走の候 ますますご清祥の事とお喜び申し上げます。


 大変ご無沙汰致して折ります。
 お元気でいらっしゃいますか?
  


 さて、お手紙を頂戴致しました事…感謝申し上げます。
 三条家の大奥様より頂戴致しましたお手紙を拝読させて頂きました。
 お心遣いに感謝申し上げます。


 また、お手紙の中で、認めて(したためて)頂きました件で御座いますが、承知致しまし 
 た。


 ですので、三条家の大奥様より頂戴致しましたお心遣いにお応え致したく、ペンを執らせ
 て頂きました。


 近々、日本に帰国致したく存じ上げますが、先ずは、お手紙にて…。


 つくしさん と 孫娘の事…。
 何卒宜しくお願い申し上げます。


                                    敬具】



だからだったのだろう。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から送付されて来た手紙を読んだ桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、実は、ホッとして居たのだ。


何故なら…。
桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、“私(わたくし)の思いを承知してくれた。”と、悟ったから…だったのだ。


だからこそ、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様はホッとして居たという訳…だったのだ。



そして、其の後、事態が動く事と成るのだった。


云わば…。
此の後、コトが慌ただしく動き始めるのだった。



PS.


実は、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は老婆心からなのか?
『孫娘』と称して、つくし や 優紀…。
そして、『曾孫(そうそん・ひまご)』と称して、つくし や 優紀のそれぞれの娘達迄…面倒を見て来たのだ。



其れは、延いては(ひいては)、此れ迄、『道明寺HD』の為に頑張って来た結果、欲しくも無い『鉄の女』と言う称号を持つ道明寺楓の為…。


そして、延いては(ひいては)、此れ迄、自身の夫で在る 西門流 家元が、どんなに『女遊び』をし様とも、“『西門流の繫栄』の為に…。”と、夫の愚痴を言いつつも、唯、直向きに懸命に頑張って来た西門流 家元夫人の為…。



所謂、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 や 総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人には後悔して欲しく無かったのだ。


何故なら…。
桜子の祖母で在る 三条家の大奥様のご子息 と 其の嫁(所謂、桜子の両親)は、不慮の事故に寄り、桜子が幼少期の頃に他界して居たのだ。


だからだったのかも知れない。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓には、そろそろ、肩肘張らず、母親として生きて欲しかったのだ。


だからこそ、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 や 総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人に対して、余計な事をしたつもりも全く無く、其れに、実は、勝手な事をしたとも思って居なかったのだ。



〈此の二次小説『Once again~再び~  16.』は、短目にて、終了致して折ります事をお
 詫び申し上げます。
 『Once again~再び~  16.』は、敢えて、【プロローグ】とは記載致して折りません
 が、実は、【プロローグ】的な要素にてお話しを進めて折りますので、此の後、場面が変
 わります。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉

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