Whiteday party【従兄妹物語】…<F4&T3&静> 番外編⑧
18時50分に成り、全員 F4&T3&静が、地下駐車場に揃った。
F4は、それぞれのパートナーをエスコートしながら、愛車から出て来た。
そして、支配人に誘導されながら、F4&T3&静は、地下駐車場から、ラウンジの在る階に、専用エレベーターで上がった。
そして、ラウンジ横に在る応接室に通された。
その時に、司は、支配人に呼ばれ、ルームキーを3つ渡された。
実は、F3に頼まれて、事前に、部屋を取って有ったのだ。
司とつくしは、キープしてある最上階の司専用スウィートに行く予定なので、借りる必要等、無いって事なのだ。
そして、F4は、バーカウンターに集まり、其処で、司は、あきらに、例の『媚薬』とルームキーを、類と総二郎には、ルームキーを預けた。
そして、あきらが、カクテルを作って居る間は、一応、T3&静に不審に思われなくて済む様にと、F4は、バーカウンターで、今日の進行の話しをしていた。
だが、其の様子をチラ見していた桜子だけは…。
何かを感じ取っていた。
だが、T2&静には、一切、言わなかった。
誰もが、この桜子の行動を知れば、桜子にしては有り得ない行動だと、誰もが思う事なのだが…。
桜子は、桜子で、先月の『Valentine party』の時のF4へのお詫びのつもりで居たのだった。
で、あきらは、T3に、それぞれに合わせたカクテルを作っていた。
勿論、其処は、『媚薬』入りで…。
そして、それぞれF3は、自分自身のパートナーのカクテルと、自分自身が飲むバーボンの氷無しのロックが入ったグラスを持って、T3&静が居るソファに移動した。
類は、類と静のワインを持って移動していた。
其処では、皆で、他愛の無い話しをしていた。
其処で、つくしが、思い出したかの様に総二郎に言い出した。
「総兄…⁉
あのね、お母さん(家元夫人)から、言付けをされたの。
私は、意味が分からないから、自分で解釈して…ね⁉
『“松岡のご両親に顔向けが出来ない様な事はしないで‼”って…。』
如何いう意味…?
優紀、総兄に、何かされたの?」
「「………」」
総二郎と優紀は、何も答える事が出来ずに居た。
他のメンバーに至っては…。
此のつくしの言葉に、F2&桜子は、脱力していた。
F2&桜子は、“つくしは、初心過ぎるだろう‼”と、思わずには、居られなかった。
司にとっては、そんなつくしが愛おしくて、可愛くて仕方無かった。
類とあきらは、そんな司をチラ見して、苦笑いしかなかった。
また、総二郎は、兄貴分として、“何処を如何すれば、『分からない』という発想に成るのか?”と、そんなつくしを嘆いて居た。
また、優紀は、つくしの初心な発言に、顔を赤らめ始めていた。
優紀のそんな所も、また、総二郎にとっては、頭の痛い所だった。
桜子に至っては、つくしの初心さもそうだが…。
司が、つくしに溺れて行く様は、面白いと観察する余裕さえ見せていた。
静に関しては、そんなつくしを可愛く感じているも、いつも通り、クールに対応していた。
で、つくしと優紀は、美味しいカクテルに舌鼓する様に、何時もより、飲み過ぎていた。
司と総二郎は、飲ませるだけ飲ませていた。
今日は、つくしと優紀には、自分(司と総二郎)達が一緒だから、“飲んで良い‼”と、言って居たのだった。
だが、司と総二郎が、思っていた以上に、つくしと優紀は、飲み過ぎていた様子だった。
普段のつくしと優紀は…。
つくしが、1~2杯で酔いが回る程…。
優紀は、2杯程で酔いが回る程に、アルコール類に弱いのだった。
つくしと優紀に至っては…。
「流石、美作さんの作ってくれるカクテルは美味しい‼」
と、つくしが、言えば…。
「美作さんが、作って下さるカクテルは、何杯、飲んでも、美味しいです‼」
と、つくしと優紀の二人で、あきらを褒め合うのだ。
それを聞いた、司と総二郎は、機嫌が悪く成るばかり…。
仕舞いには、司と総二郎は、あきらを睨み始める始末。
あきらは、良いとばっちりで有った。
否、あきらにとっては、良い迷惑とでも、言った方が良かったのかも知れない。
唯単に、司に頼まれて作って居ただけなのだから…。
F4で、話しした結果、こんな感じなので、早目に切り上げて、各部屋にそれぞれで移動した方が良いだろうという事に成った。
F4は、それぞれのパートナーを、部屋に誘導するのだった。
特に、酔っ払った状態のつくしと優紀は、それぞれのパートナーで在る司と総二郎が、お姫様抱っこして、それぞれの部屋に連れて行ったのは言うまでも無かった。
此れにて、F4&T3&静の会は、『宴もたけなわ』という事で、お開きと成ったのだった。