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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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一悶着【Put it back‼~元に戻してくれ‼~】…<総優>  番外編②




【『Put it back‼~元に戻してくれ‼~…<総優>  2.』のエピローグ
 <其の ②  総二郎の怒りの矛先>】


其の後の総二郎の怒りの矛先は、『滋』へと、取って代わって居たのだ。


勿論、総二郎とて、優紀から話しを聞いて、分かって居たのだ。
自身との再会をする前に、優紀が、滋と約束して居た事自体を…。


だが、自身の誘導通りに動こうとし無かった優紀にでは無く、此の時の総二郎は、其の矛先を、滋に向けたという訳…だったのだ。


勿論、滋と優紀が約束したのは、総二郎と優紀が再会する前の事で、滋とて、総二郎から怒りの矛先を向けられたとしても、困るというモノ…だったのだ。



だが、総二郎は、総二郎で、優紀の就活について、事前に、あきらに頼み事をするかの様に話しをして居たのだ。


だからだったのだろう。
優紀の就活について、あきらに言わざるを得なく成り、バツが悪そうに、あきらにも報告して居たのだ。


勿論、あきらは、大笑い…だったのだ。


という寄りも、あきら自身、ホッとして居る節も有ったのだ。


何故なら…。
総二郎からの頼み事は、『優紀を見張る』事…だったのだから…。


だが、後に、優紀の優秀振りを滋から聞いたあきらは、残念がって居た事は言うまでも無かったのだ。



実は、此の当時の優紀は、まだ、総二郎の恋人段階だった事から…。
総二郎のパートナーとして、優紀をパーティーに同伴させる事自体、自身の両親で在る 家元と家元夫人から許されて居なかったのだ。


なので、此の日の総二郎は、経った一人でパーティーに出席して居たのだ。


だからだったのだろう。
此の日の総二郎は、パーティー会場で滋を見付けると、滋に話しを切り出して居たのだ。


「よぉ~、滋…。
 実は、お前に会ったら、言いてぇ事が有ったんだわ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋は、自然と、総二郎からのそんな挑発的な言葉に乗ってしまって居たのだ。


「はぁ~??
 一体、何よ‼
 何が言いたい訳…⁉」と…。


其処で、此の時の総二郎は、本題に移るのだった。


「何で、優紀の就活に、滋が、絡んでんだよ⁉」と…。


だからだったのだろう。
此の時の滋は、そんな総二郎からの難癖とも取れる言葉に、呆気に取られるかの如く、溜息を吐き乍らも、言い返すのだった。


「はぁ~
 ニッシーは、其の訳を、優紀から聞いて無いの?
 私が、優紀と約束したのは、優紀が、ニッシーと再会する前の事よ‼
 と言う事は、今、ニッシーが私に言って居る話しは、難癖としか言い様が無い。
 そう言う訳だから…。
 私の責任では無い‼」と…。


其処で、総二郎は、自身の優紀への想いを、更に、滋に言って除けるのだった。


「ああ、其の事は、優紀から聞いて分かってる。
 けど…な。
 滋に、優紀を見張る事が出来んのか?
 俺は、滋に言いてぇんだよ。
 良からぬ輩共が、優紀に近付いて来た時…。
 “滋は、そんな輩共から優紀を守ってくれんのか?”って…な。
 だから…よ。
 俺は、実は、あきらに優紀の事を頼んで置いたんだわ。
 其れが、全て、『水の泡』だ‼
 如何してくれんだよ⁉
 言って置くが…な。
 優紀は、『将来の家元夫人』…何だよ。
 其の将来の家元夫人に何か有って視ろ‼
 俺が許さねぇんだから…な。」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋は、そう言って来た総二郎を睨み付け乍らも、自身の心の中で思って居たのだった。


“如何言う言い掛かりよ‼
 いい加減にしなさいよね。”と…。


なので、此の時の滋の声は、総二郎への怒りで、1トーン高く成って居たのだ。


「はぁ~??
 だったら、ニッシーが優紀を見張れば良いでしょ‼
 あのねぇ~、ニッシー…。
 変な言い掛かりは付けないでくれるかな⁉
 『大河原グループ』としても、優紀の事は、大切に守らせて貰います‼
 其れで、良いでしょ‼」と…。


だからだったのだ。
そんな言葉が、滋の口から聞けた事で、此の時の総二郎は、満足そうに、滋に言って除けるのだった。


「ああ、宜しく頼むわ。」と…。



だが、そんな話しが有った事を滋から聞いた優紀は、総二郎に怒って居たのだった。


「総二郎さん…。
 滋さんから話しを聞いたんですけど…。
 滋さんに何て事を仰ったんですか?
 滋さんは、怒って居らっしゃいましたけど…。」と…。


だからだったのだろう。
バツが悪いで在ろう 総二郎は、優紀の前で、言葉を濁そうとして居たのだ。


「何の事だ?」と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、そんな総二郎に呆れ乍らも、更に、話しし始めるのだった。


「私の就職先の事です。
 私の就職先について、滋さんからお誘いを受けた事は、確かです。
 でも、選んだのは私です。
 ですから、滋さんには、何の責任も有りません。
 なのに、一方的に、滋さんの責任に押し付けるだ何て…。
 いい加減にして下さい。
 其れに、私は、まだ、『将来の家元夫人』では在りません。
 パーティー会場で、変な言い掛かりを仰らないで下さい。
 まだ、此の先、如何成るか分からない様な不確かな事を、パーティー会場で仰られれば、
 間違った噂話が、世間に流れるやも知れません。
 ですから、発言には、気を付けて下さい‼」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎にとって、聞き捨て成らない言葉が優紀から聞こえて来たのだ。
なので、嘗ての冷たいクールな顔付きに変わった此の時の総二郎は、優紀が怯える程、低い声質で、優紀に訊き始めるのだった。


「ほぉ~、優紀の話しを聞いてたら、優紀は、将来、俺と結婚したくねぇみてぇだな?
 そう言う事…何だよな?
 分かったもう良い‼」と…。


其処で、此の時の優紀は、自身の恋人で在る 総二郎を怒らせた事を後悔し乍らも、総二郎に言い訳するのだった。


「決して、そう言う意図でお話しした訳では在りません。
 私は、未だ、家元と家元夫人から、西門邸にお誘い頂いた訳でも無く、お会い頂いた訳で
 も在りません。
 其れに、今回のパーティーだけじゃ無く、総二郎さんが出席して来られた此れ迄の何れの
 パーティーにも、総二郎さんのパートナーとして、私の出席は認められなかったんです。
 ですから、私は、将来が不安なだけです。
 だからと云う訳では在りませんが…。
 家元と家元夫人の真意が何処に有るのか?
 家元と家元夫人から、何時(いつ)、お許し頂けるのか?
 此の先、如何なるのか?
 まだ、分からない段階で、“変な噂話を此方から流すのは、如何か?”と、私は、思っただ
 けです。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の総二郎は、漸く、優紀が不安に思って居た事を知ったのだった。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、優紀に言って除けるのだった。
不確かな話しを…。


「其れは、大丈夫だろ。
 もし、家元と家元夫人が、俺と優紀を、何れ、別れさせ様としてるので有れば…。
 もう既に、別れさせてるか? or 何か、アクションを起こしてる筈だろ?
 其れが、何もして来ねぇという事は、俺と優紀の交際を許してるという意味だろ?
 だから…よ。
 優紀は、何も心配すんな‼」と…。



だが、此の時の優紀は、総二郎からのそんな呑気な言い分に、呆れて居たのだが…。
此の時の優紀の心の中では、此の状況を悟って居たのだった。


“総二郎さんは、そう言って居るけど…。
 総二郎さんの言い分は、不確かな事は言うまでも無い。
 だからこそ…。
 其の時が、何時(いつ)、来ても良い様に…。
 私は、私で、油断せず、気を引き締めて置かなくっちゃあ。”と…。


だが、此の時の優紀の心の中では、別の思いも存在して居た事は、事実だったのだ。


“そんな日は、何時(いつ)迄も、来ません様に…。
 何時(いつ)迄も、総二郎さんの傍に居られます様に…。”と…。



もしかしたら、此の時の優紀の心の中では、誰かに縋る様な思いだったのかも知れない。


だからこそ…。
此の時の優紀の心の中では、相反する二つの思いが存在して居たのだろう。


勿論、此の時の優紀は、そんな相反する二つの思いが、自身の心の中に存在して居る事自体…気が付いて居なかったのだが…。



fin

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