tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Put it back‼~元に戻してくれ‼~…<総優>  10.




【『Put it back‼~元に戻してくれ‼~…<総優>  8.』 と 『Put it back‼~元に戻し
 てくれ‼~…<総優>  9.』のエピローグ <F3&滋&桜子からの呼び出し後>】


総二郎と優紀だけじゃ無く、つくし迄、F3&滋&桜子からの呼び出しを受けて居たのだ。



実は、F4&T4の『グループLINE』のLINEメッセージを見た優紀は、驚愕して居たのだ。


何故なら…。
あきらから入ったLINEメッセージを皮切りに、F4&T4の『グループLINE』のLINEメッセージには、F2&滋&桜子からの怒って居る様なLINEメッセージが入って居たから…だったのだ。


『総二郎と優紀ちゃん…。
 先ずは、婚約おめでとう!
 けど…よ。
 俺等 F3&T3には、事前の報告は無しかよ‼』と…。



だが、此の時のつくしは、何気に、F4&T4の『グループLINE』に、LINEメッセージを入れてしまったのだ。


何故なら…。
総二郎と優紀の婚約発表が終了した後だったので、“もう、私からF3&T2に伝えても良いよね。”と、思って居たから…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、何気に、F4&T4の『グループLINE』に、LINEメッセージを入れてしまったという訳…だったのだ。


『私は、事前に、優紀から聞いて知って居たんだけど…ね。』と…。



だからだったのだ。
つくしからのLINEメッセージを見た司は、つくしの横のソファに座って居た事も有り、大声で、つくしに吠えるのだった。


はぁ~??
 お前は、総二郎と松岡の事…知ってたんか?
」と…。


そして、此の時の司は、続け様に、更に、つくしに悪態を突くのだった。


「何で、俺に教えなかったんだよ?
 事前に、教えとけよ‼」と…。



そして、F2&T2に至っては、全員が同じ様なLINEメッセージを入れて来たのだ。


『はぁ~??』
『はぁ~??
 司も知ってたのか?』
『はぁ~??
 何で、私達には、報告無しなのよ。』
『信じられませんわ。』と…。


其処で、司は、あきらからのLINEメッセージに返答するのだった。


『否、俺も、今、知った。』と…。



だからだったのだ。
F4&T4の『グループLINE』のLINEメッセージを見た優紀は、つくしに申し訳無く、思って居たのだ。


何故なら…。
此の時の優紀は、後悔して居たから…だったのだ。


“つくしには、ちゃんと、伝えて置くべきだった。
 「総二郎さんと私の婚約発表が執り行われた後でも、此の話しを私から聞いた事は、F3の
  皆さんと滋さんと桜子さんには言わない様にして…ね。」って…。”と…。


だが、“『時既に遅し…。』とは、此の事かも知れない。”と、此の時点に於いての優紀が、そう思ってしまう程に、此の時のつくしは、あっさりと、LINEメッセージを入れて居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の優紀には、F3&T2に対して、言い訳出来る言葉も見付からない程…だったのだ。



其処で、あきらは、総二郎と優紀だけじゃ無く、つくしにも、名指しにて、LINEメッセージを入れるのだった。


『此の状況は、仕方ねぇだろうな。
 総二郎と優紀ちゃんは、勿論の事…。
 牧野も、こいつ等の怒りを買う事は、仕方ねぇな。』と…。



だからだったのだ。
此の後、集まる事と成ったF3&T2は、総二郎と優紀から、『何故、F3&T2に、事前に言わなかったのか?』と、言う理由を聞かされて居たのだ。


だが、此の時のF3&T2からして視れば、例え、理由が有ったにせよ。


“総二郎(ニッシー・西門さん)と優紀ちゃん(松岡・優紀・優紀さん)の口から伝えて欲
 しかった。”と、言う気持ちに変わりは無かったのだ。


何故なら…。
つくしだけは、優紀から、事前に話しを聞いて居た訳なので…。


だからだったのだろう。
此の時のF3&T2は、総二郎と優紀だけじゃ無く、つくしにも、集中砲火を浴びせるのだった。


所謂、つくしは、『飛び火=自業自得』状態だと云えたのだ。


勿論、そんな事と成るとは思っても視なかったつくしは、“何で…⁉”と、首を傾げる程…だったのだ。



其処で、桜子は、つくしへの追求の手を緩める事は無かったのだ。


「先輩…言って置きますけど。
 例え、優紀さんからの先輩への想いが有ったにしても…。
 事前にご存知だったので有れば…。
 せめて、私には、聞かせて欲しかったですわ。
 何故なら…。
 今、西門さんからのお話しで知ったんですけど…。
 事前に、私のお祖母様も、西門さんと優紀さんの件は、ご存知だったという事ですよね?
 ですが、事前にご存知だった筈のお祖母様からも、私は、西門さんと優紀さんの件を教え
 て貰って居ないんです。
 まぁ~、お祖母様は、家元とのお約束を守ったと言う事に成るんでしょうけど…。
 お祖母様 と 先輩から、事前に、教えて貰えなかった私は、今、凄~く、寂しく思って
 居ますわ。
 もしかして、先輩は、私が、誰かにお話しするとでも、お思いだったんですか?
 其れでしたら、私にとっては、心外の何物でも在りませんわ。
 私は、口が堅くて、有名…何ですのよ。
 本当に、先輩って、失礼しちゃいますわ。」と、口を尖らせ乍ら…。
「………」


そして、反論の言葉も出て来ないつくしに、更に、桜子は、文句を言って居たのだ。


其れはまるで、つくしへの八つ当たりの様な状況…だった事は言うまでも無かったのだ。


だからだったのかも知れない。
そんな桜子の様子に、此の場に居た誰もが、ぽかんっと、『開いた口が塞がらない』状態と成って居たのだった。



実は、此の時の滋も、つくしと優紀には言いたい事が有ったのだ。


だが、此の時の桜子からのつくしへの追求振りを観て居た滋は、つくしと優紀に言いたい言葉が出て来なく成って居たのだ。


其れ程迄に、桜子からのつくしへの追求振りは、凄いモノ…だったのだ。


云わば…。
此の時の桜子は、つくしへの追求の手を緩める事は無かったという訳…だったのだ。



其れは、滋だけでは無く、類にしても、あきらにしても、滋と同じ状況だと言えたのだ。



そして、其の後の司は、総二郎に言って除けるのだった。


「良いか、総二郎…?
 結婚式を挙げるとすれば…。
 其れは、俺とつくしの方が先だから…な。
 俺とつくしより先に、結婚式を挙げる事を考えるんじゃねぇぞ‼
 ちゃんと、順番を守れよ‼
 俺とつくしの方が先に、婚約発表を済ませて置いたんだから…よ。
 良いな、総二郎君…よ‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎にとっても、“其れは、家元と家元夫人が決める事だろ?”と、思い乍らも、“今日の処は、本音を言わねぇで置いて遣るか?”と、思い直した事で、本音を隠したまま、司に返答するのだった。


「善処する。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、尚も、総二郎に吠えるのだった。


「善処じゃねぇ‼
 絶対だ‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、“此れ以上、ややこしい事に成るのは、面倒臭ぇだろ⁉”と、言う思いから、司には言いたい言葉が有ったのだが、其の言葉を喉の奥に押し込めて、経った一言だけ、司に返答するのだった。


「ああ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、満足そう…だったのだ。



という訳で、此の時のF4&T4は、『仲間』としての亀裂を回避する為にも、仲直り(?)した事で、今回の事は無かった事としたのだった。



fin

Put it back‼~元に戻してくれ‼~…<総優>  9.




【『Put it back‼~元に戻してくれ‼~…<総優>  8.』のエピローグ
 <つくしと優紀の会話>】


実は、つくしだけは、総二郎と優紀の婚約発表が執り行われる事を知って居たのだ。


何故なら…。
つくしは、総二郎と優紀の婚約発表が執り行われる前に、優紀本人から連絡を受けて知って居たから…だったのだ。



実は、其の後の優紀は、自身の実家で在る 松岡家での話しが終了した後に、桜子の祖母で在る 旧華族 三条家の大奥様にお礼を伝え、其の場で別れて、総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人 と 総二郎と共に、自身の実家で在る 松岡家から西門邸に場所を移して居たのだ。


そして、西門邸での家族団欒の時間が終了した後の優紀は、総二郎と共に、総二郎の自室に入ったのだ。


なので、総二郎の自室に入って直ぐの優紀は、総二郎に断りを入れて、つくしに連絡を入れて居たのだ。


「今から、つくしに連絡を入れたいんですけど…。
 つくしに連絡を入れても、良かったですか?」と…。


だからだったのだ。
本来の総二郎は、優紀との二人だけの時間を過ごしたかったのだが…。
此れ迄、優紀には、辛い思いしかさせて来なかった事を申し訳無く思って居た総二郎だったので、優紀に了承するのだった。


「ああ、構ねぇよ。
 俺は、今から、風呂に入って来るから、牧野と、ゆっくり話せば良いよ。」と…。


だからだったのだ。
優紀は、総二郎に、「有難う御座います。」と、お礼の言葉を伝えて、携帯から、つくしにTELするのだった。


其の時のつくしと優紀との会話とは…勿論のビデオ通話…だったのだ。


先ずは、優紀から口火を切ったのだ。


「つくし…。
 連絡が遅く成って、ご免ね!」と…。


其処で、つくしは、即答するかの様に、優紀に話しし始めたのだ。


「ううん、良いよ。
 私も、ずーっと、西門さんと優紀の事が気に成って居たんだけど…さ。
 でも、中々、私の思う様にいかないというのか?
 お義父様から、言われて居たのよね。
 “つくしさんと優紀さんは、幼馴染で親友だろうから…。
  つくしさんが、優紀さんを『助けて上げたい!』と、思う事は、当然な厚意だろう。
  だが、此の件は、西門家の問題で在って、私達が、如何こう出来る問題では無い。
  寄って、道明寺家と西門家との仲が悪く成らない様に、勝手な行動は、謹んで貰いた
  い。
  故に、何か有った時は、私に相談をしてから行動する様に…。”って…。
 だから、司からも止められて居たの。
 優紀も知って居ると思うんだけど…さ。
 家元だけじゃ無く、類のお父様も、美作さんのお父様も、(司の)お義父様の幼馴染で親
 友でしょ!
 だから…さ。
 “F4の仲も悪く成る様な事だけは避けてぇ(たい)!”って、司からも言われて居たんだよ
 ね。
 で、お義父様と司から、其処迄、言われてしまえば、動くに動けなくて、結局、滋さんと
 桜子に任せるしか無くて…。
 でも、ちゃんと、桜子からは、色々と、話しは聞いて居たから、“上手く行ってくれると
 良いなぁ~。”とは、思って居たし、願って居たんだけど…ね。
 ほんと、良かったね、優紀…。
 何もかも、上手く行って…。」と、何も出来ずに居た事を申し訳無さそうに…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、嬉しそうな顔付きに成り、つくしに返答するのだった。


「うん、有難う!
 其れで…ね。
 今日、桜子さんのお祖母様 と 家元と家元夫人 と 総二郎さんと私とで、私の両親に
 会う為に、松岡の実家に帰って来たの。
 だから、私の両親も、総二郎さんとの結婚を許してくれた。
 如何も、事前に、桜子さんのお祖母様 と 家元と家元夫人が、私の両親に会ってくれて
 居たみたいで、和やかに話しは進んだよ。
 つくしには、此れ迄、色々、心配掛けて、ご免ね!」と…。


其処で、つくしは、優紀からの話しを聞いた事で、疑問に思った事を、優紀に訊くのだった。


「えっ??
 何で、桜子のお祖母様も、優紀の実家に行った訳…⁉」と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、つくしに説明し始めるのだった。


「桜子さんのお祖母様が私の後ろ盾に成って下さるお話しは、桜子さんから聞いて知って居
 るんだよね?」と、つくしに訊くかの様に…。


其処で、つくしは、「うん。」と、言い乍らも、優紀に頷いて魅せたのだ。


だからだったのだ。
つくしのそんな様子を見て居た優紀は、本題の話しの説明をするかの様に、話しし始めるのだった。


「だから…だよ。
 実の事を言うと…。
 つくしも、桜子さんから、色々なお話しを聞いて知って居たとは思うから、もう、此のお
 話しは、知って居るお話しかもだけど…。
 実は、家元のお義母様…。
 所謂、総二郎さんのお祖母様 と 桜子さんのお祖母様は、幼馴染で親友らしいの。
 だからだったんだろうけど、総二郎さんのお祖母様が亡く成る前に、桜子さんのお祖母様
 に家元の事を託したらしいの。
 で、其の後、其のお話しを知った家元のお義父様…。
 所謂、総二郎さんのお祖父様は、総二郎さんのお祖母様からの家元への思いを受け取った
 事で、遺言を残されたみたいなの。
 【此の先の西門流の全てを、三条家の大奥様に託す。
  西門流として、三条家の大奥様の言葉は絶対で在る。
  誰もが、三条家の大奥様に逆らう事を許さぬ。】って…。
 で、総二郎さんのお祖父様は、桜子さんのお祖母様を、西門流の重鎮に迎え入れたらしい
 の。
 だからだったのかも知れないんだけど…。
 桜子さんのお祖母様は、私だけじゃ無く、“西門家の後見人と云っても過言じゃ無いのか
 なぁ~。”と、私は、思ってるよ。
 勿論、桜子さんのお祖母様は、私の後ろ盾に成って下さる事には違い無いんだけど…ね。
 だから、旧 華族 三条家 と 西門家は、切っても切れない縁って訳なの。
 だから…ね。
 此の件に関しても、桜子さんのお祖母様にも、立ち合って貰ったの。
 でも、此のお話しには、訳が有って、まだ、世間に、公表出来る様なお話しじゃ無いか
 ら、桜子さんのお祖母様には、“婚約発表が終わる迄、お孫さんで在る 桜子さんにも内
 密にして置いて欲しい。”って、家元が仰って、取り敢えず、桜子さんのお祖母様は、内
 密して下さる事に成ったの。
 だって…ね。
 総二郎さんには、前にも、婚約発表して居たでしょ!
 其のお話しが、世間的には、まだ、終わって居ないらしくて、其の件を済ませてから、私
 達の婚約発表する事に成るみたい。
 だから、桜子さんも、まだ、知らないと思うんだけど…。
 実は、近々、総二郎さんと私の婚約発表が執り行われる事に成ったの。」と…。


だが、つくし自身、優紀からのそんな話しを聞いた事で、驚愕するのだった。


だからだったのだ。
此の時のつくしの声は、上擦って居たのだ。


「ちょっと、優紀…。
 そんな大切な話しを、私が聞いて良かったの⁉」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の優紀は、つくしに頷くかの様に、言い始めるのだった。


「本当は、誰にも、まだ、喋っちゃあいけないお話し何だと思うんだけど…。
 つくしには、知ってて欲しかったの。
 此れ迄、つくしには、色々、心配掛けたし、迷惑も掛けて来た。
 其れでも、つくしは、ずーっと、私の味方で居てくれた。
 だから、私にとって、つくしは、大切な人なの。
 女性に言う様な言葉じゃ無いと思うんだけど…。
 言って良いのなら、言うと…ね。
 つくしは、私にとって、『想い人』なの。
 だから、私は、つくしには、知って居て欲しかったの。
 つくしへの私の想いを…。
 其れに、総二郎さんと知り合う事が出来たのは、つくしのお陰だし…。
 つくしが道明寺さんとお付き合いして居なかったら、私は、きっと、総二郎さんとは、知
 り合う事も出来なかった訳だし…。
 もし、そうだったとしたら、私にとっての総二郎さんは、きっと、遠い男性(ひと)だっ
 たと思うから…。
 だから…。
 私は、つくしに感謝してるの。
 だからこそ…。
 私は、つくしの事を信じてるよ。
 誰にも、言わないで居てくれる事を…。」と…。


其処で、自身も知らなかった優紀からの自身への想いを知った此の時のつくしは、嬉しかったのだ。
其れと、優紀からの自身への信頼度の高さに、驚愕し乍らも、嬉しくて仕方無かったのだ。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、優紀からの想いを裏切らない為にも、総二郎と優紀の婚約発表が終了する迄、誰にも言わない事を誓って居たのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、優紀に言えた言葉…だったのだ。


「分かった。
 誰にも、言わないで置くよ。
 優紀…私を信頼してくれて、有難うね。」と…。


という訳で、其の後のつくしは、一切、F3&T2にも、言わなかったのだ。



勿論、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様も、此の件に関して、自身の孫娘で在る 桜子にも、一切、言わないで置いたのだ。



だからだったのだ。
其の後、総二郎と優紀の婚約発表が執り行われた事を知ったF3&T2は、総二郎と優紀を呼び出す事にしたのだ。


そして、「つくし(牧野・先輩)だけが、事前に、此の話しを知って居たらしい。」と、言う事を知ったF3&T2は、つくしを追求する事としたのだった。



其れに、司にしても、桜子からしても、F2&滋とは違う意味で、それぞれ、つくしに怒って居たのだ。


何故なら…。
司にとってのつくしは、婚約者なのだ。


実は、司の婚約者で在る 其のつくしが、例え、優紀との約束だったとしても、誰にも言わない事を条件だったとしても、司自身、事前に、つくしの口から、話しして欲しかったのだ。


だからこそ…。
つくしに怒って居た司…だったのだ。



そして、桜子は、『つくし信者』なのだ。


だからだったのだ。
此の時の桜子は、密かに、思って居たのだ。


“先輩が、事前にご存知だったのなら、如何して、何を置いても、私にも、言ってくれなか
 ったのかしら⁉
 先輩は、此の私が、其の事を知って、誰かに言うと思って居らっしゃるのかしら?
 だとしたら、心外ですわ。”と、つくしの事を疑いたく成る程に…。


勿論、此の時点に於いての桜子は、そう思い乍らも、つくしには言わなかったのだが…。



そして、桜子には、もう一人、密かに、怒って居た人物が居たのだ。
勿論、其れは、自身の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様…だったのだ。


“幾ら、家元と家元夫人との約束だったとは言え…。
 お祖母様は、如何して、私に、何も言わず、内緒に為さったのかしら⁉
 此の私が、誰かに、公表すると、でも、お思いだったのかしら。”と…。


勿論、此の時の桜子は、そう思い乍らも、自身の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様には、何も言えずに居たのだが…。



だからだったのかも知れない。
此の時の桜子は、自身の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様に、何も言えない代わりに、総二郎と優紀を呼び出した時に、つくしへの追及の手を緩めなかったのだろう。
つくしへの八つ当たりかの如く…。

Put it back‼~元に戻してくれ‼~…<総優>  8.




【『二人だけの世界【Put it back‼~元に戻してくれ‼~】…<総優>  番外編』の其の後
 <翌日の総二郎と優紀>】


『二人だけの世界』を過ごした翌日…。
総二郎の携帯に、自身の母親で在る 西門流 家元夫人から、連絡が入って来たのだ。


「今日、優紀さんと一緒に、(西門)邸に帰ってらっしゃい!
 お父様から、お話しが有ります。」と…。



普段、自身の息子達の前で、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、総二郎の父親で在り、自身の夫で在る 西門流 家元に対して、『お父様』とは言った事が無かったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の総二郎は、自身の母親で在る 西門流 家元夫人から呼び出された事よりも、其の事に、驚愕…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時の総二郎自身、返答の言葉が直ぐには出て来なかったのだ。


だが、其の後、我に返った此の時の総二郎は、西門邸に帰る事を、自身の母親で在る 西門流 家元夫人に了承するのだった。



だからだったのだろう。
自身の母親で在る 西門流 家元夫人からのTELを切った後の総二郎は、未だ、ベッドの中で眠って居る優紀の横に、また、入り、優紀の髪の毛を撫でて遣り乍ら、優紀が起きて来る事を待って居たのだった。


そして、其の後の総二郎は、目覚めたばかりの優紀に声を掛けるのだった。


「優紀…さっき…なぁ~。
 家元夫人から連絡が来た。
 (西門)邸に帰って来いだってよ。
 此の後、行けるか?」と…。


実は、目覚めたばかりの此の時の優紀は、直ぐには、総二郎からの其の話しの意味が、理解出来ずに居たのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の優紀の総二郎への返答の言葉は、素っ頓狂な返答の言葉…だったのだ。


「へっ⁉」と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、そんな優紀を観て、クスクスと、笑い乍ら、優紀に訊くのだった。


「優紀…(笑)。
 俺が、優紀に言った言葉の意味を、お前は、理解してるのか?」と…。



だが、此の時の優紀自身、経った今、目覚めたばかりで、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人 と 総二郎の会話を聞いて居た訳では無かったのだ。


だからこそ…。
総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人 と 総二郎の話しの展開を理解するには、少々、時間が掛かるのだ。



其れに、優紀自身、寝惚けて居るのか?
総二郎と一緒に居る事にも、今一、ピンっと、来て居なかったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の優紀は、総二郎への返答の言葉も無く、自身の身体を起こした状況で、総二郎を観て、自身の首を傾げて居たのだ。


そんな優紀の態度に驚愕という寄りも、そんな優紀に呆れた総二郎は、優紀の両頬を抓り乍ら、更に、言って除けるのだった。


「お前…寝惚けてるだろ?
 俺が誰だか…優紀には分かってるのか?
 いい加減、目を覚ませよ‼
 優紀…‼」と…。


其処で、優紀は、漸く、目が覚めた様で、自身の両頬を総二郎から抓られて居た事も有り、総二郎に愚痴るのだった。


「痛いです、総二郎さん…。
 放して下さい。」と、はっきりと言えず、吃もる(どもる)様な声で…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、更に、クスクスと、笑い乍ら、優紀に言って除けるのだった。


「優紀…如何だ(笑)?
 此れで、目が覚めただろ?」と、嫌味っぽく…。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、赤く成って居るで在ろう 自身の両頬を自身の両手で摩り乍ら、総二郎に返答するのだった。


「はい、目が覚めました。」と…。



其処で、総二郎は、また、自身の母親で在る 西門流 家元夫人からのTELの内容を、優紀に話しして聞かせるのだった。
なので、此の時の総二郎は、優紀に訊くのだった。


「何の話しかは、俺にも分かんねぇんだけど…よ。
 今から、俺と一緒に、(西門)邸に行ってくれるか?
 悪い話しでも無い様な気がするから…よ。」と…。


だからだったのだ。
優紀も、総二郎の意見に賛同するかの様に、返答するのだった。


「私も、悪い話しでは無い様な気がします。
 ですから、総二郎さんと一緒に、(西門)邸に伺います。」と…。


という訳で、支度を済ませた総二郎と優紀は、二人一緒に、西門邸に向かうのだった。



そして、総二郎と優紀の二人一緒での到着を、今か今かと、待って居た総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人は、総二郎と優紀の二人が到着して直ぐ、本題に移るのだった。
勿論、代表かの様に、総二郎の父親で在る 西門流 家元が、口火を切るのだった。


「総二郎…実は、今週の週末、優紀さんのご両親にアポを取って在る。
 総二郎と優紀さんの年齢を考えれば…。
 “今直ぐにでも、婚約発表するべきでは無いだろうか?”と、三条の大奥様にご相談した
 処…三条の大奥様からの了承が得られた。
 という訳だから、其のつもりで居なさい。
 私達も、一緒に、挨拶に伺うつもりだから…。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、心の中で、思って居たのだった。


“準備が宜しい様で…。
 けど…よ。
 あれだけ大騒ぎして、俺と優紀を別れさせたのは、何だったんだよ⁉
 いい加減にしてもらいてぇわ。”と…。



勿論、此の時点に於いての総二郎が、そう思いたいで在ろう事は、誰が何と言っても、F3には分かるのだ。


何故なら…。
司も、つくしと婚約する迄…。
という寄りも、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から、つくしが認められる迄…。
紆余曲折というのか?
ジェットコースターの様だったというのか?


兎に角、色々な事を乗り越えて、今の司とつくしが在る様に…。
総二郎と優紀にも、そう言う時間が必要だったのかも知れない。
優紀にとっては、西門家に嫁ぐ為の覚悟みたいなモノが…。



だが、此の時の優紀は、心配で成らなかったのだ。


何故なら…。
自身の両親は、総二郎と自身の付き合いを知らないのだ。


其れに、其れだけでは無く…。
優紀の両親は、此れ迄、“娘(優紀)は、一人暮らしをして居る。”と、思って来たのだ。


なのに…だ。
其の娘で在る 優紀が、【実は、西門流 次期家元とお付き合いをして居て、しかも、同棲して居た。】という事を知れば、“其の事を知った両親は、腰を抜かすのでは無いだろうか?”と、此の時の優紀は、心配に成る程…だったのだ。



だが、実は、そんな優紀の心配は、無用…だったのだ。


何故なら…。
総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人は、優紀と別れた後…。
アポ無しでは有ったのだが、桜子の祖母で在る 三条の大奥様と一緒に、松岡家を訪れて居たのだ。


そして、総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人は、事前に、優紀の両親に、許しを請うて居たのだ。


此の時の総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人が、優紀の両親に、許しを請うて居た内容とは…。


*事前の挨拶も無しに、総二郎と優紀がお付き合いをし始めて、嘘を付いて迄、同棲を開始
 して居た事…。


*総二郎と優紀の付き合いを了承して居なかった総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元
 夫人が、勝手自ら、総二郎に婚約者を据え置き、紙面上では在ったのだが、勝手に、婚約
 発表をしてしまった事(総二郎と優紀は、其の理由を知って居たのだが)…。


*桜子の祖母で在る 三条の大奥様が、優紀の後ろ盾に成って下さる事…。


云わば…。
詫びを入れ乍らも、其れ等、全てを説明した上で、総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人は、優紀の両親から許しを得て居たという訳…だったのだ。



そして、何故、事前に、総二郎と優紀が同棲して居た事を、総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人が知って居たのかというと…。
実は、自身の孫娘で在る 桜子から聞いて知って居た桜子の祖母で在る 三条の大奥様は、其の事を、総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人に伝えて置いたのだ。


何故なら…。
総二郎の親として、優紀の両親に詫びを入れる事は、当然な話しだったからなのだ。


だからこそ…。
当然の事乍ら、桜子の祖母で在る 三条の大奥様は、総二郎の親として、優紀の両親に詫びを入れる様に、総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人に伝えて置いたという訳…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
総二郎と優紀が、桜子の祖母で在る 三条の大奥様 と 総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人を伴って松岡家を訪れた際には、優紀の両親から、総二郎と優紀の婚約の件は、即、了承されたのだ。



そして、話しが、トントン拍子に進んだ事で、其の後、総二郎と優紀の婚約発表が執り行われる事と成ったのだ。


勿論、婚約発表の席に出席したのは、総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人 と 総二郎だった事は言うまでも無かったのだ。



だが、実は、此の婚約発表にも、難癖を付ける記者も居たのだ。


其れは、何故なら…。
総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人が、嘗て、総二郎と優紀を別れさせる為に、紙面上では在ったにせよ、婚約発表を執り行って居た経緯が有ったから…なのだ。


だからだったのだ。
其の嘗て、執り行って居た婚約発表の方が間違いで、今回の婚約発表の方が正しいと言う事を、マスコミに伝えなくては成らなかったのだ。


其れは、総二郎からして視れば…。
“(総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人が)勝手に執り行った事…。”と、認識して居た事も有り、其の件に関しては、総二郎自身、一切、関わろうとし無かったのだ。


そんな総二郎の態度を観て居た記者達は、“(総二郎の両親で在る)西門流 家元と家元夫人が仰って居る事は、正しいのだろう。”と、認識した事で、其れ以降、難癖を付けて来る者も居なく成って居たのだ。


という訳で、其の後の総二郎と優紀は、婚約発表を済ませた事も有り、マンションを出て、西門邸に住まいを移す事と成るのだった。



だが、其の事自体…。
事前に、知らされて居ない者達が居たのだ。


そうなのだ。
其れは、F3&T2の面々だったのだ。


実は、つくしだけは、総二郎と優紀の婚約発表が執り行われる前に、優紀本人から連絡を受けて居たので、事前に、知らされて知って居たのだ。


唯、つくし自身、“F3&T2には、西門さんと優紀から、それぞれ、話しが有るだろう。”と、思って居たので、敢えて、つくしから、F3&T2の面々に言わなかったのだ。


そして、此の時のつくしには、更に、思って居た事が有ったのだ。


“お目出度い事には変わり無いけど…。
 私からF3&T2に言うのは、お門違いだと思うし…。”と…。


だからこそ…。
敢えて、此の時のつくしは、F3&T2の面々には、言わなかったのだ。


だが、其の結果…。
此の時のつくしが、敢えて、F3&T2の面々に言わなかった事で、F3&T2の面々は、そんな総二郎と優紀に対して、怒って居たのだ。
勿論、飛び火は、つくしに迄、及んで居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、思って居たのだ。


“何で…⁉”と…。


ましてや、司に至っては、自身の婚約者で在る筈のつくしから、事前に、そんな話しを聞いて居なかった事で、つくしに怒って居たのだ。


「何で、俺に教えなかったんだよ?
 事前に、教えとけよ‼」と…。


という訳で、総二郎と優紀だけでは無く、つくし迄もが、F3&T2からの呼び出しを受ける事と成ったのだった。