忘れていた気持ち…<つかつく> 10.
<一部の言葉に、少し、不快に成るで有ろう言葉が入って居ます。
お詫びします。>
<司side>
ここ最近の俺とつくしは、俺が大阪に出張する度に、仕事中も、プライベートも、共に行動して、常に、一緒に居た。
なので、帰宅する場所も、大阪メープルの俺のキープの部屋…。
そして、ダイニングで、事前に用意されているディナーを共に食べ、そして、共にバスルームに入り(俺は、つくしを無理矢理、一緒に居れている)、共に、ベッドに入る。
そして、俺とつくしは、一つに成る。
つくしも、嫌がる事は、ほぼ、無くなった。
だが、やっぱり、恥ずかしそうにする事は、まだ、尚、続いて居た。
だから、そんな時は、俺は、つくしを抱き締めて遣っていた。
前からも、背後からも…。
やっぱり、俺には、つくししか居ねぇと思う。
ここ最近のつくしは、俺が、東京に戻る日の朝は、寂しそうな顔をする。
相変わらず、口では、強がっているけど…な。
「じゃあ、また、来月だな?」
「うん、そうやなぁ~。
風邪、引かんといてよ‼
無理をせんと、頑張ってなぁ~‼
来月も待ってるからなぁ~‼」
そんな泣きそうな顔で、言うんじゃねぇよ⁉
帰れ無く成るじゃねぇか?
そう思って、俺は、つくしをつい、抱き締めてしまえば…。
「あかんてぇ~。
泣きそうに成るやん‼
笑って、“また、来月…。”って、せな?」
“こんな、可愛いこいつを大阪に残して、東京に戻れると思ってんのか?”と、言いたく成る。
それに、まだ、『司』呼びをしてもらってねぇ‼
何度も、強要するけど…。
恥ずかしいらしい。
で、俺は、あいつを大阪に残して、東京の途に就いた。
あいつの顔がチラついて、何も手に就かねぇのを、必死で、仕事に繫ぎ止めていた。
そんな時、F4会の集まりの招集が掛かった。
で、東京メープルのいつもの堪り場に、F4で集まった。
其処で、F3から、色々、聞かれた俺だった。
先ずは、類が、口火を切って来た。
「司…?
日本に帰国してから、出張、多そうだね?」
「ああ、まあ…な?」
「何処に、出張してるの?」
「ああ、まあ、色々な‼」
で、総二郎からは、確信を突かれていた。
「司…?
女でも、出来たんじゃねぇのか?」
「………、はぁ~??」
俺は、驚愕顔に成って居たんだろ?
総二郎が、俺に向かって、ニヤッと、不敵な笑みを溢しやがった。
「やっぱな‼
ここ最近の司…?
否、帰国して帰って来て、暫く経ってからの司…?
如何、考えても、男っ振りが上がってんだよ‼
男の色気って言うのか?
“遅ればせながら…?”って、感じか?」
「………」
俺は、“何も言えねぇ‼”状態だった。
だからだろうか?
こいつ等 F3の追及は、尚も、続いた。
総二郎、何か?
肩を組んで来やがる。
総二郎…?
気色悪ぃんだよ‼
あきらは、終始、俺にニヤ気味で見て来やがる。
類は、いつも、ソファに寝転んでやがるのに…。
俺が、確信を突かねぇもんだから、ずーっと、起きてやがる。
如何言えば、良いだよ⁉
あんな可愛いあいつを、お前等に勿体無くて、魅せられるかよ⁉
だが、こいつ等 F3に、いつまで、黙ってられるかだよな⁉
取り敢えず、つくしには、尚も、SPは就けたままに成ってるがな。
そういつまでも、大阪に、残して於けねぇよな?
まあ、取り敢えず、来月、大阪に言ってから…だよな?
俺が、そう考えてる間も、こいつ等 F3は、俺の顔をじーっと見詰めて、何やら、話し合ってるらしい。
もう、言った方が、身の為だよな?
言わなきゃあ、今日は、帰れそうにねぇか?
だから、俺は、こいつ等 F3に根負けして…。
白旗を立てた。
で、俺は、こいつ等 F3に白状していた。
「今、つくしが、大阪に住んでんだ‼
で、出張を兼ねて、会いに行ってる‼」
俺の言った言葉に、F3は、3人が3人共、色々な顔の表情を俺に魅せていた。