夜桜パーティー…<総優>・<つかつく> 3.
<司side>
俺は、あきらにLINEを入れた。
『あきら、悪ぃが、頼まれてくれねぇか?』
あきらは、嫌な予感でもしてんのか?
『既読』に成ったっきり、中々、返信して来ねぇ‼
痺れを切らして、俺から、LINEを送った。
『『party』の当日、カクテルを作って遣ってくれねぇか?
つくしが、カクテルしか飲めねぇからよ‼
頼むわ‼』
あきらが、ほっとしてるのが、目に見える様だ。
『成程、そういう事な‼
了解‼
カクテルの準備して、持って来わ‼』
俺は、即、『既読』して、返信した。
『サンキュな‼
宜しくな‼』
『司に礼を言われると、背中がゾクッとするぞ‼』
『うるせぇ~。』
で、何時もの様に、LINEは、終わった。
<総二郎side>
俺は、あきらから連絡が有り、司とのLINEの詳細を聞いて居た。
「へぇ~、司も大人に成ったよな‼」
“流石、牧野は、『猛獣遣い』だよな‼”
俺とあきらは、感心仕切りだった。
「あきらでも、司を宥め透かす事が、大変だったのによ。
牧野は、あっという間に、司を手中に収めてたもんな‼」
“司にとって、牧野は、『唯一無二の女』で…。
司にとっては、好きな女と言うのは在るんだろうけど…よ。
それにしても、“今までの俺は、何だったのか?”って、自分自身でも思うもんな‼”
俺は、あきらに労いを込めて行って遣った。
「まあ、あきらだから、出来たって事だろ。
ご苦労さんだったな‼」
“総二郎、位ぇだよ、そう言ってくれるのは…。”
「まあまあ、俺とあきらの中だろ。」
“まあな。”
俺は、あきらに類の事も話しして居た。
「変わったって否さぁ~。
この間の滋からの『LINE』で、類も、何か、様子が違った様に感じたんだけど…
よ。」
あきらも、気付いて居た様子だった。
“ああ、やっぱりそうだよな。
俺も、感じたんだよな。”
そうかぁ~?
あきらが、そう思うんだったら、俺の勘違いって訳じゃあ、無さそうだな⁉
「LINEだったから、勘違いかと思ったんだけど…よ。
あの、『三年寝太郎』が、LINEに返信する何てな?」
“だよな?
ベッドが友達って、感じだったのに…な。
其れも、『event』事の話しだったろ?
今までの、類なら、“ふ~ん”って、言ったっきり、LINEに興味無しだろ?”
「ああ…そうだよな。
俺は、多分、類に、“女が出来たんじゃねぇか?”って、踏んでんだが…?
如何だ⁉
あきらは、如何、思う?」
“如何だろうな?
今度、会う時は、司ん家(ち)に成るだろうからな?
類を問い詰めるか?”
俺は、あきらの言葉に賛同した。
「だな‼」
此処で、俺とあきらのTELでの会話は、終わった。
また、違う意味で、“今度の『event』は、楽しく成りそうだ‼”と、ほくそ笑んで居た俺が、此処には居たのだった。
で、優紀から、LINEが、入って来た。
優紀は、俺と付き合って居ても、実家暮らし。
出来たら、同棲に持ち込みてぇと密かに感じていた。
だから、その為に、俺は、今、(西門)邸を出て、西門家所有の俺名義のマンションに暮らしにしてんだけど…よ。
未だに、優紀は、良しとは思ってねぇみてぇだ‼
“いい加減、諦めろ‼”っていうんだ‼
『西門さん…?
今、大丈夫ですか?』
『ああ、大丈夫だ‼
今、何処に居んだ?』
『自宅です。』
『迎えに行くから、今から、来ねぇか?』
『えっ??』
『俺は、優紀が傍に居なくて、寂しいんだけどな?』
優紀は、何か考えてんのか?
『既読』に成るも、返信がねぇ。
だから、確認のLINEを、俺は、送った。
『如何するよ、優紀…?』
『分かりました。
お待ちして居ます。』
今の優紀は、春期休暇中だから、時間は、自由に何だよな‼
俺は、直ぐ、支度して、優紀を迎えに優紀の実家に向かって居た。