tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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記憶の上書き…<総優>  続編④




<総二郎side>


優紀の顔付きを見て居れば、優紀にとって、やっぱり、あきらん家(ち)は、『鬼門』、何だろう事は、再確認していた俺だった。


だからかも知れなかった。
俺は、優紀に、早く伝えたくてうずうずしていた。



だが、T4は、T4で固まって話しして居た。


だから、俺等 F4は、F4で固まって話しして居た。


「総二郎…?
 お前、大丈夫か?」
「………」


司は、心配顔で、俺に声を掛けてくれた。


しかし、俺は、其の言葉さえも、素直に受け取る事が出来ねぇ位ぇ、焦っていた。


だから、折角、声を掛けてくれた司にも、返答出来ずに居た。


そんな処に、あきらが、笑いながら…。
否、苦笑いしながら、俺に、言って来た。


「頼むから、今日で、俺ん家(ち)(美作邸)が、優紀ちゃんにとって、『鬼門』って言
 う事は、解消してくれよ‼」
「………」


俺は、何か、情けなく成って来た。


何故に、高校の頃の俺の行いを、今、解消しなければ行けねぇのか?
其れ位ぇ、高校の頃の俺は、優紀にとって、酷ぇ男だったのだろう…。


で、或る程度、時間が経って、一息付いて来た頃…。


F4&T4で纏まって、話しし始めていた。



だが、そのうち、CPに別れ出した。


何故なら、類が、いつもの如く、ソファで、寝転び出した。


まあ、類の其の行為は、俺への『スルーパス』だろうと、俺は、解釈した。


だから、俺は、優紀を連れ出した。


俺と優紀にとっての例の『鬼門』の場所…。
高校の頃の俺が、優紀に『ポーカーフェイス』を剥がされ掛けたあの場所。


そして、高校の頃の俺が、優紀に酷ぇ仕打ちをした場所。


その場所に、連れ出された優紀は、怪訝な顔付きに成っていた。


否、顔面蒼白か…。


だが、俺と優紀は、また、此処から始めねぇと、何も、変わらねぇんだと思う。


だから、俺は、敢えて、優紀に言って除けていた。


「優紀…?
 此処、思い出すよな。」
「………」


勿論、優紀は、無言だった。


まあ、昔と何~も変わって居ねぇ、其の場所に連れて来られりゃあ…。
そりゃあ、そう成るわな?


だから、俺は、此処に連れ出した意図を優紀に説明した。


「優紀…?
 俺が、如何して、此処(美作邸の庭)に連れて来たか?
 分かるか?」
「………」


更に、優紀は、無言だった。


「なぁ、優紀…?
 俺と優紀は、また、此処(美作邸の庭)から、始めねぇか?」
「………」


優紀は、やはりの無言だった。


だから、俺は、確信に触れる事にした。


「優紀…?
 俺は、あの時の事を、今では、後悔してる。
 何故、あの時、優紀に、俺は、あんな事を言ってしまったのか?
 今と成ったら、優紀を傷付けただけだという事も理解してる。
 けど…な。
 俺は、既に、あの頃から、優紀に惹かれ掛けて居たんだと思うんだ‼
 だが、其の事を、俺自身、“認めては行けねぇ‼”って、心の何処かで、思って居たんだ
 と思う。
 だから、あの時…。
 其れまで、誰にも、外された事のねぇ俺の『ポーカーフェイス』を、例え、一瞬でも、
 初めて優紀に外されて、俺自身、戸惑ったんだと思う。
 だから、優紀を俺に近付けねぇ為にも威嚇してしまったんだと、今なら、あの頃の俺の
 気持ちも理解は出来る。
 けど、威嚇された優紀は、辛かったよな。
 ごめんな‼
 だからこそ、優紀にあの頃の俺を許してくれとは、とても言えねぇ‼
 けど…な。
 俺は、あの頃が在ったから、今の俺が在ると思ってる。
 気付く事が遅かったが…な。
 こんな俺でも、良かったら…。
 優紀…?
 一生、俺の傍に居てくれねぇか?」
「………」


優紀は、俺の言葉を聴きながらも…。
俺は、優紀が目をパチクリさせながら、唯、俺の顔を凝視して居る様に感じて居た。


だから、優紀に返事を促して居る、俺が居たのだろう。


俺は、優紀に確認してしまって居た。


「優紀…?
 返事は…?」
「………。
 総二郎さんって、ほんと、狡いですね?
 私が、反論出来ない様に言う何て…?」
「………」


俺は、優紀の言葉を、一瞬、如何、解釈して良いのか?
戸惑っていた。


だから、何も答えられない俺が居たのは、事実だった。


だが、優紀は、俺をじーっと、見詰めて居るだけだった。


だから、俺は、確認する様に、優紀に訊いて居た。


「なぁ、優紀…?
 其れって、如何いう意味だ?」
「そのままの意味ですが…。」


其の優紀の言葉を聞いて、俺は、優紀の言葉に、如何答えたら良いのか?
更に、悩んでしまった。


だが、俺は、優紀に確認する様に、優紀に訊き出した。


「優紀の言葉を解釈する成らば…。
 優紀は、俺と結婚してくれるって意味で良いんだよな?」
「………」


優紀からの言葉は無かったが…。
頷いてくれた優紀だった。


だから、俺は、再度…。
否、正式に、優紀にプロポーズをした。


「松岡優紀さん…。
 俺と、結婚して下さい‼」


俺は、優紀にプロポーズの言葉を掛け乍ら…。
俺が密かに用意して於いた、婚約指輪のケースの蓋を開けた。


そして、俺は、優紀の瞳(め)を見詰めていた。


優紀は、そんな俺に応える様に、頷いてくれた。


優紀にとっては、此れで、あきらん家(ち)は、『鬼門』じゃ無く成ったと思う。
否、優紀にとっては、あきらん家(ち)が、忘れられない俺との思い出の場所に成ったんじゃねぇかと思う。


あきら…。
あきらん家(ち)を、勝手に、鬼門にして悪かったな‼


俺は、心の中で、ホッとした事は言うまでも無かったが…。
俺の心の中では、あきらにも、謝りを入れて居た事も言うまでも無かった。

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