tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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記憶の上書き…<総優>  続編⑨




<総二郎side>


俺は、更に、優紀に迫った。


「優紀…。
 そろそろ、俺を許せよ‼」


俺は、優紀からの許すと言う言葉が欲しかった。


何故なら、俺が、優紀から、許されてねぇと心配で、仕方なかった。


『鈍感 牧野』の幼馴染で親友の優紀が、強情を張れば…。
どんな風に成るのか?
俺には、分からねぇからだった。


優紀は、『牧野』程、梃摺る事は無い。


牧野より、素直だ‼


けど…。
優紀は、牧野と同じ感覚の持ち主…。


だから、俺は、優紀から、許されているという保証が欲しかった。


其処は、俺は、司に賛同する。


司は、牧野が、“許す。”と、言うまで、牧野の後を、“就いて廻る。”と、言って居た。


今後、こう言う事が有った場合…。
優紀が、俺を許してくれ無ければ…。
其れは、俺もそう成る恐れが有るって事だろ‼


だから、不安に成る。


だから、俺は、しつこく、優紀に訊いてしまうんだ‼


そんな不安な俺に、やっと、優紀は答えてくれた。


「もう、過去の事ですし…。
 今日で、あの時の総二郎さんのお気持ちも分かりましたし…。
 帳消しで大丈夫ですよ‼」


俺は、優紀から、“許された‼”と、初めて、実感した。



で、俺は、優紀が、俺を許してくれた事で、嬉しさを爆発させてしまった。


で、ついつい、俺は、優紀をソファに押し倒してしまった。



其処に、お袋から連絡が来た。


俺は、携帯に出なくても良いと思って居たが…。
優紀が、“出ろ‼”と、言うから、出る事にした。


“総二郎…。
 優紀さんとは、如何成ったのかしら?
 まさか、この期に及んで…。
 振られたとかは、言わないでしょうね?”


お袋も、俺の親だろ?
“縁起でもねぇ事、言うんじゃねぇよ‼”と、叫びたかった。


だから、俺は、即答して遣った。


「なっ、訳ねぇだろ‼
 優紀を俺の自室に連れて来て遣ったんだ‼
 だから、今は、俺の自室。」
“だから、例の場所に居なかったのね?”


俺は、『危機一発』と、思って居た。


「態々、見に行ったのかよ?」
“当り前でしょうが…。
 何時まで経っても、連絡が無いから、心配だったのよ‼”


俺は、スピーカーにして、話しして居たので、優紀も、しっかり、お袋の話しを聴いて居た。


なんせ、俺は、優紀に悪戯しながら、お袋と喋って居たのだから…。
スピーカーにするのは、当然と云やあ当然、何だが…。


だから、口を押えながら、驚愕して居る優紀が出来上がったという訳だった。


で、お袋から、打診されていた。


“そろそろ、家元も、痺れを切らされる頃よ‼
 此方(家元と家元夫人の自室)に、早くいらっしゃい‼”



で、俺と優紀は、お袋に促されるまま、家元と家元夫人の自室に向かって居た。


勿論、優紀には、悪態を突く事は忘れて居なかった俺だった。


「優紀…?
 ほっとしてんじゃねぇよ‼
 今日は、此処(俺の自室)に泊まってけよ‼
 分かったな?」


優紀は、頷いてくれた。



<優紀side>


私は、総二郎さんの話しを信じて居ない訳じゃ無かったけど…。


まさか、高校生の頃に、更先輩を通じて、家元夫人とは、お会いしただけなのに…。
(寧ろ、その時は、更先輩が、家元夫人とお話し為さって居て、私は、陰が薄かったと思
 うんだけど…。)


本当に、家元夫人が、総二郎さんと私の事を、賛成して下さっている等、想像もして居なかった。


だから、余計に、何か、不安が私を襲って来ていた。



<総二郎side>


親父とお袋の自室に着いた俺と優紀は、部屋に通された。


親父は、優紀と会う事は初めてだが…。
お袋は、あの時と、今日とで、2回目に成る。


だが、一応、きちんと、紹介した方が良いだろうと思い、俺の方から、紹介していた。


「此方が、俺の彼女の『松岡優紀』…。」


優紀からも、きちんと、挨拶していた。


「お初にお目に掛かります。
 『松岡優紀』と、申します。
 ご挨拶が遅く成り、申し訳御座いません。」


お袋が、こんな、にこやかに、他人に挨拶を交わして居る所を、息子の俺自身でも見た事は、“初めてじゃねぇか?”と、思う程、珍しい事だった。


「優紀さん…。
 私(わたくし)は、初めてじゃ無くてよ。
 あなた方が、高校生の頃に…。
 一度だけ、お会いして居るのよ。
 お話しする事は、初めてですけど…。」
「あの節は、勝手致しまして、申し訳御座いませんでした。」
「あら、あの時は、私(わたくし)が、ご招待したのよ。
 其れより、失礼だったのは…。
 総二郎の方じゃ無くて…?」


俺は、心の中で、悪態を突いて居た。


“はいはい。
 俺が悪うございました。”と…。


だが、お袋は、俺を睨んでやがる。


だから、俺は、言って遣った。


「お袋、何だよ?」


お袋は、俺を睨みながら、言って来やがった。


「優紀さんに、あの時の事を許してもらえたの?」


俺は、“俺と優紀の時間を邪魔しやがった癖に…よ。”と、心の中で、悪態を突きながらも、俺は、お袋に即答して遣った。


「ったりめぇだろ‼
 だから、此処(家元と家元夫人の自室)に、俺と優紀が、居んだろうが…。」


其処で、やっと、親父が、お袋と俺の仲裁をして来た。


「まあまあ、家元夫人…。
 その位にして遣れ‼
 優紀さんが、驚愕して居るだろ?」


お袋の方を向いて話しして居た親父が、優紀の方に振り向き、挨拶をして来た。


「優紀さん…。
 私が、総二郎の父親で、西門流 家元だ‼
 宜しく頼むね‼」


優紀も、神妙な面持ちで、三つ指をつく様にして、挨拶を交わしていた。


「此方こそ、宜しくお願い致します。」



其処で、親父は、にこやかだった顔付きを、急に、一変させて、厳しい顔付きに成った。

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