tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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勘当…<総優>  5.




<総二郎side>


そうこうしている間に、優紀は、12時間掛けて、息子を産んでくれた。


俺は、立ち会い出産で、出産と言うモノを間近で見ていた。


“出産とは、大変な仕事、何だ‼”と、つくづく思って居た。



そして、息子は、産まれた時から、俺に瓜二つと分かる位ぇそっくりだった。


俺は、やべぇ位ぇ、涙も、鼻水も出て来て、止まらなかった。



分娩室から出て来た俺に、牧野が、そーっと、ティッシュを渡してくれた。


ほんと、恥ずかしいぜぇ‼



で、その後、優紀の母親に聞かされた言葉に、驚愕した俺だった。


「優紀は、まだ、軽い方よ‼」


と、言われてしまった。



“出産って、そんなに大変なのか?”と、俺は、考えさせられた。


間近で、優紀を通して、出産の大変さを知った俺は、あの時、お袋にきつい言葉を言ってしまった事を反省して居たのだった。



で、俺は、優紀の両親に、こう成った経緯と、不義理を詫びていた。


殴られる事を覚悟して居たが…。


優紀の父親から、言われてしまった。


「孫の顔を見たら、言いたい事も忘れたよ‼
 孫は、鎹(かすがい)らしいよ‼
 これからも、優紀と孫の事…。
 宜しく頼むよ、総二郎君っ‼」
「はい、有難う御座います。
 お任せ下さい‼」


俺は、また、男泣きしてしまって居たみてぇだった。



<優紀side>


私にとっての初めての出産は、かなり、人騒がせに成ってしまった。


だけど、両親にずーっと、傍に居てもらえて、心強かった。
そして、嬉しかった。


皆に、感謝しかなかった。


其の日の午後…。
つくしから聞いたらしい滋さんと桜子さんが、つくしを伴って来てくれた。


そして、息子を、先に、見て来た様で、爆笑されてしまった。


「あんなに、ニッシーに似てたら、誰も疑う余地ないね。」
「ほんとですわ。
 何もあんなに、西門さんも、西門家のDNAを色濃く、優紀さんに植え付けなくても良
 い様なものですけど…ね。」
「ほんとだよ。
 西門家の印を押した様なもんだよね。」


ほんと、そう言われる位、そっくり何だけど…。
“其処まで、笑う?”と、言ってしまいそうに成った私だった。



そして、つくしと滋さんと桜子さんが、帰った後…。
入れ変わる様に、家元と家元夫人が、お見舞いに来て下さった。


私は、吃驚して、何も言えなかった。


起き上がろうとして居た私を、家元夫人は、手で制止してくれた。


そして、私は、家元夫人から、労いの言葉を掛けて頂いて居た。


「優紀さん…。
 ご苦労様だったわね。」
「いいえ、有難う御座います。」
「夢子さんから聞いてね。
 孫を見て来たわ。
 総二郎の産まれて直ぐの頃にそっくりの様ね。
 嬉しいわ‼」


私も、家元夫人の言葉に嬉しく思って居た。


「そう言って下さって、有難う御座います。」


家元からも、声を掛けて下さった。


「優紀さん…。
 有難う‼」


私は、未だ、家元には、お会いした事が無かった。


だから、私は、寝たままの状態では在ったのだが…。
挨拶をして居た私だった。


「家元…。
 お初にお目に掛かります。
 不義理をお詫び申し上げます。」


家元が、私を受け入れて下さった事が、一番、嬉しかった。


「否、私が、優紀さんの良さを、もっと早くに、認めるべきだった。
 総二郎を『男』にしてくれて、有難う‼」
「いいえ、そう言って下さって、有難う御座います。」


私は、やっと、家元と家元夫人と、分かり合えた様な気がしていた。


息子が産まれた事で、息子が、繋げてくれた縁だと思って居た。


後は、“総二郎さんが、少しでも、家元と家元夫人の気持ちを理解してくれたら…。”と、思って居た。


そう思って居た時…。
家元から、有難いお言葉を掛けて頂いた。


「優紀さん…?
 優紀さんが、退院をしたら、優紀さんのご両親も招待して、食事会をしようじゃ無い
 か?」
「有難う御座います。
 宜しくお願いします。」


私は、喜んで居た。



そして、病室に入って来た総二郎さんに、今日、有った出来事を、お話しして居た。


何故か?
総二郎さんの顔は、驚愕して居る様に、私には、見えて居たのだった。

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