tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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勘当…<総優>  4.




<総二郎side>


俺は、お袋が、優紀に会ったというだけで、苛立って居た。


何故、弱い立場の人間に、プレッシャーを掛けるのか?
俺は、お袋に文句の一つも言わずには居られなかった。


だから、早朝、俺は、お袋にTELした。
寝ている優紀に聞かれたく無かったのも在ったのだが…。
俺は、リビングルームで喋って居た。


「何故、態々、優紀に会った?」
“貴方は、西門流の次期家元よ。”
勘当して来たのは、そっちだろ?」
“ええ、そうね。
 家元も、後悔為さっていると思うわ。”
「何が、後悔だ‼
 俺は、優紀とは、籍を入れたんだ‼
 俺は、優紀とは、別れねぇ‼
 其れだけは、伝えて於く。
 もう直ぐ、俺と優紀のガキも産まれて来んだ。
 俺には、優紀とガキに責任が有んだよ。
 其れだけは、変わらねぇ。」
“ええ、分かって居るわ。
 十分過ぎる位に…。
 だから、総二郎から、家元に折れて欲しいの。”
「何で、俺が折れなきゃ成んねぇんだ?
 俺は、政略結婚に応じなかっただけだろ?
 だから、兄貴の様に西門家を出ただけだ‼
 其れの何処が悪ぃんだよ?」
“………”


お袋は、言葉を発しなかった。


だから、俺から、追い打ちを掛けて遣った。


「俺が、西門流に戻る時は、親父が俺に折れた時だ‼」
“………”


其処で、お袋と俺の会話は、『THE END』と、成った。



そして、優紀は、出産間近の時期と成った。


産婦人科の女医が言うには、いつ産まれて来ても良い状態だそうだ。


産まれて来る子が元気な子で、優紀に何事も無く、出産が終われば、俺は、其れで良かった。


一応、立ち会い出産を希望した。
優紀の様子が心配だったからだ。



で、夜中に成って、優紀に陣痛の兆候が見られる様子だが…。
優紀の両親には、まだ、優紀の妊娠に関して、何も言えてねぇし…。
ましてや、まだ、結婚の挨拶も出来てねぇ。
不義理をして於いて、俺からは、連絡する事が、出来ずに居た。


ましてや、家元夫人を呼ぶ事は、もっと、俺の中では無かった。


だからだろうか?
思わず、あきらに連絡して居る俺が居た。


「あきら…。
 すまん、寝てたか?
 頼みが有んだ‼」
“否、まだ、寝てねぇけど…。
 如何した?
 こんな時間に…。
 総二郎らしくねぇだろ?”
「ああ。
 優紀に陣痛が来たんだけど…よ。
 如何して良いんだか?
 分かんねぇだよ。
 あきらの母ちゃんに頼めねぇか?」
“お袋には、そっちに行ってもらうわ。
 其れは、良いんだけど…よ。
 家元夫人には、言わなくても良いのかよ?
 一応、優紀ちゃんの両親には、言って於いた方が良いんじゃねぇのか?”
「ああ。
 分かってんだけど…よ。」
“じゃあ、牧野から言ってもらえよ。
 司に連絡しようか?”
「ああ。
 頼んでも良いか?」


俺は、覚悟を決めていた。
優紀の両親には、一発位ぇ殴られるかも知れねぇ‼
けど…。
やっぱり、言って於いた方が良いだろう事も分かって居たし…。
何より、優紀がリラックスして、出産に望める様な気がしたからだった。


だから、あきらに頼んだんだと思う。
俺も、卑怯かも知れねぇけど…。



で、1時間後には、あきらの母ちゃんが、あきらと共に、マンションに来てくれた。


で、その後、30分位ぇ経ってから…。
あきらを通じて、司から聞いたらしい牧野が、優紀の両親に連絡してくれたみてぇで、司と牧野と共に、優紀の両親もマンションに来てくれた。


そして、俺は、優紀の両親に、挨拶した。


俺は、初めて会う、優紀の両親なのに…。
娘は、既に、俺と入籍して居て、俺のガキを出産間近って、普通、有り得ねぇよな。


けど…。


「先ずは、優紀の方が先だ‼」


と、言われて、この事態に関して、後回しに成った。



何を言われても、殴られても…。
こういう事態に成ったのは、俺の責任、何だから…よ。
何も、反論する気はねぇ。



で、あきらは…。


「優紀ちゃんの両親も居るから。」と…。


あきらの母ちゃんを連れて帰ろうとしたけど…。
あきらの母ちゃんと優紀は、元々、仲が良かった。


司が、NYに渡米していた4年間の間は、俺等 F3&T4のたまり場は、美作邸だった。


だから、料理やデザートの作り方を教わる等…。
T3(滋以外)は、あきらの母ちゃんの弟子だった。


その関係で、あきらの母ちゃんと優紀は、仲良く成っていた。


だから、あきらが、あきらの母ちゃんを連れて帰ろうとする事に、あきらの母ちゃんは、不満たらたらの様子だった。


だから、あきらの母ちゃんは、言い出したのだろう。
あきらは、苦笑いだったけど…。


「知らぬ仲じゃ無いから、一緒に居たい‼」


そして、本当に、道明寺総合病院の産科まで、一緒に就いて来た。



俺が呼び出したから、何とも言えねぇんだけど…よ。



で、道明寺総合病院は、司ん家(ち)(道明寺HD傘下)の病院だから…か。


「取り敢えず、俺が居た方が、何かの役に立つだろ?」


と、言ってくれて、司も、牧野と一緒に就いて来てくれた。



リムジンも、道明寺家のリムジンを、俺と優紀と、優紀の両親だけが乗車出来る様にしてくれた。


で、司と牧野は、あきらん家(ち)のリムジンに乗車してくれた。


“ほんと、持つべき者は、やっぱ、幼馴染で親友だよな‼”と、俺は、こいつ等に感謝していた。

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