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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Single again…<総優>  12.




あれから、総二郎は、西門邸の総二郎の自室には、入る事が出来ずに居た。


其れと言うのも…。
優紀に、拒絶された部屋だったからだ。


総二郎の其の様子から、家元夫人は、優紀に会う決心をして居た。


数日、優紀に会えないだけで、総二郎が壊れ出して居る事を実感していた家元夫人だった。



優紀が、身を寄せている優紀の姉で在る 瑞紀のマンション前に着いた家元夫人だった。


そして、其のマンションは、オートロックで在る為…。
家元夫人は、インターンフォンを鳴らした。


部屋の中に居る優紀は、インターンフォンが成った為…。
対応していた。


「はい、どちら様でしょうか?」


そして、優紀は、インターンフォン越しから聴こえて来る声に驚愕で、声に成らなかった。


「優紀さん…。
 私(わたくし)です。
 お開けに成って…。」
「………」


一瞬、優紀は、面食らった様に成り、一言も発する事が出来ず、対応出来ずに居た。


其処に、更に、家元夫人が、優紀に声を掛けていた。


「優紀さん…。
 開けて下さるかしら…?」


やっと、我に返った優紀は、オートロックを解除して、家元夫人を通して居た。


「今、開けます。
 どうぞ…。」


そして、家元夫人は、優紀が居る姉 瑞紀の部屋に来ていた。


部屋のドアのチャイムが鳴り、優紀は、ドアを開け、家元夫人を部屋に通して居た。


家元夫人を、リビングのソファに誘導した。


ソファに腰を下ろした家元夫人を確認すると…。
優紀は、お茶の用意をした。


「姉宅ですので、大した物は有りませんが…。」
「構わなくてよ。」


そう言い乍ら、家元夫人は、湯呑に口を付けていた。


で、家元夫人は、優紀に、訊いていた。


「お姉様は、ご在宅じゃないのかしら…?」
「はい。
 姉は、現在、長期出張の為…。
 家を空けて居るんです。
 で、防犯と換気を兼ねて、私が、姉から鍵を預かって居るんです。」
「そう、そうだったのね。」


其処で、家元夫人は、総二郎の気持ちを伝える為、優紀に言葉を交わしていた。


「優紀さん…。
 総二郎の話しを聞いて遣ってもらえないかしら?
 あれから、総二郎は、総二郎自身の自室に入れずに居るの。
 勿論、私(わたくし)は、優紀さんとは同じ女性として、優紀さんの気持ちは、良く分
 かって居るつもりよ。
 でも…ね。
 総二郎の気持ちも分かるの。
 総二郎の母親として…。
 優紀さんは、本当に、総二郎とは、お別れするおつもりなの?
 総二郎は、其のつもりは無い様よ。
 だから、食事が喉を通らない程…。
 苦しんでいる様ね。
 如何かしら?
 優紀さんが、総二郎とお別れするおつもりなら、総二郎の話しを聞いてからの判断にし
 て遣ってくれないかしら?」


優紀は、家元夫人の言葉に、総二郎の現在の様子が心配に成っていた。


そして、家元夫人は、話しを続けて居た。


「優紀さんは、総二郎と更ちゃんの事を、誤解してる様ね。」


それまで、俯き加減だった優紀は、家元夫人の話し振りに、優紀は顔を上げ出した。


そして、優紀は、家元夫人に其の言葉の訳を訊き出していた。


「其れって、如何いう意味ですか?」
「総二郎と更ちゃんが別れた後…。
 一度も、更ちゃんは、(西門)邸には、来て居ないのよ。
 其れに、総二郎が言って居たのよ。
 更ちゃんの事は、“俺は、更の事を『幼馴染』と言う寄り、『妹』の様な感じだった事
 に、気が付いたんだ。”と…。
 だから、別れた様よ。
 其れにね。
 総二郎は、更ちゃんとお付き合いした事も、後悔していた様ね。
 “幼馴染のままの方が良かった。”と…。
 だから、更ちゃんと優紀さんとでは、総二郎の想いは違うのよ。
 其処は、分かって遣って頂戴ね。
 ねぇ、だから、優紀さん…。
 総二郎の話しを、ちゃんと、聞いて遣って頂戴ね。」


其処まで、家元夫人の話しを聞いた優紀は…。
家元夫人に、如何、言葉を返したら良いのか?
本気で、悩んでいた。


だが、真剣な顔付きの家元夫人に、圧倒される様に、優紀は、返事を返していた。


「はい。
 ご心配をお掛けして、申し訳ございません。」
「そう言ってくれて、良かったわ。
 優紀さん…。
 宜しく、お願いね。」


そう言って、家元夫人は、マンションを後にして居た。



部屋に残された優紀は、今の自分自身の気持ちを図り兼ねていた。


総二郎の気持ちを受け入れられるのか?
総二郎の話しを聞いて視ないと、何とも言えないにしても、迷っていた優紀だった。



そして、家元夫人が、帰って行った2時間後に、優紀の下に、総二郎から、LINEが入って来た。


総二郎自身…。
優紀の声を、直接、聴く事が、まだ、不安だった。


否、優紀の反応が怖かった総二郎だったのだ。



実は、総二郎は、家元夫人から、話しを聞いて居たのだ。


「優紀さんに連絡して視なさい。
 総二郎の気持ちを聞いてくれると思うから…。」


だから、優紀にLINEで、連絡していた総二郎だった。

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