tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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お好み焼き【忘れていた気持ち】…<つかつく>  番外編 前編




或る日の事だった。


其の日は、司が、出張の為…。
つくしは、時間を持て余していた。
で、つくしは、タマと話しをしていた。



其の話しは、つくしが高校生だった頃の事…。


其れは、高校生のつくしが、TOJに出場の為…。
道明寺邸に住まいを移して、つくしがレッスンを受けさせてもらっていた時に、つくしが寝泊まりをさせてもらって居た部屋が在った。


其処に、タマが居たのだった。


そして、其処に、つくしが現れたのだ。


で、タマと、話しをしていたつくしだった。


「タマさん…。
 此方にいらしたんですね。」
「どうしたんだい?
 つくし…?」
「今、タマさんのお部屋に伺って居たら、此方だと、伺って…。」
「そうかい。
 此処…。
 思い出すさね。」
「そうですね。
 TOJの時にお借りして居た私のお部屋でしたね。」 
「そうさね。
 あの頃と、全く変えて居ないさね。
 つくし…。
 良く、坊っちゃんの所に、戻って来て遣ってくれたさね。
 坊っちゃんは、つくしが居れば、其れで安心さね。」
「だと…良いんですが?」


タマは、つくしに、にこっと笑って、つくしに言って除けて来た。


「坊っちゃんは、寂しがり屋だから…さね。
 つくしが、見捨てなければ、道明寺家は、安泰さね。」


つくしは、頷くしか出来なかった。



そして、タマは、思い出した様に、つくしに話しするのだった。


其の話しは、嘗て、つくしが、椿にも聞いた事の有る話しだった。



~~【司が、まだ、小学生(低学年…?)の頃の出来事…。】


   少年野球をしている野球少年が、練習帰りに、美味しそうに食べていたのが…。
   『お好み焼き』と、暖簾に掛かれていた屋台のお好み焼き…。


   司は、いつも、F3との学校帰りに見ていた。


   総二郎とあきらは、司が言った言葉に、言って除けていた。


   「おれ、あれ、食ってみたいな。」
   「バッカで~~。
    司…。
    あんなもん、貧乏人の食いもんだぜっ‼」
   「ハラこわすぜっ‼」
   「そ…そうだよな。
    ちょっと、言ってみただけだよ。」


   だが、其の時の司は、野球少年が、美味しそうに食べている『お好み焼き
   を、羨ましそうに見ていたのだった。


   そして、夕食時に、司の好きな食べ物(フィレ)を食べる事無く、椿に悪態を突い
   て、椿に懇願するのだった。


   「野球帰りの奴等が、いつも、買い食いしてるんだ。
    おれ、『お好み焼き』、食べたい‼」


   そして、椿は、勿論、其れまでに、『お好み焼き』を食べた事が無かった。


   だが、弟の為…。
   椿は、練習したのだった。


   そして、椿が出場した其の年に行われたTOJでの課題が、『お好み焼き』だっ
   た。


   其の年に出場した椿以外、誰も、『お好み焼き』を作れる人が居なかった。
   そして、椿が優勝したのだった。        ~~



タマは、しみじみ、つくしに、話しして聞かせていた。


「あの時の坊っちゃんは、野球帰りの少年達が、羨ましかったんだろうさ。
 自由を強いられている自分自身と、自由に買い食い出来る少年達を、照らし合わせ
 て…。
 其れが分かって居るから、椿お嬢様も、坊っちゃんの我が儘を聞いてお遣りに成った。
 坊っちゃんは、椿お嬢様が、頑張って練習為さった『お好み焼き』を、其れは其れ
 は、嬉しそうに、食べてたさね。
 “すっげぇ、うま~いっ‼
  ねーちゃん、ありがとうっ‼”と…仰って。」



タマから其の話しを聞いたつくしは…。
思い出していた。


大阪に居た頃…。
エリカに伝授してもらった『お好み焼き』の焼き方のコツの事を…。


“久し振りに、『お好み焼き』を焼いて、司に食べてもらおうかな?”と…つくしは、考えていた。


だが、其の為には、もう一度、エリカに、TELして訊き出そうするつくしだった。


「エリカ…。
 『お好み焼き』の焼き方を、もう一度、訊いて良い…?」
“うん、ええよ。
 何べん(*)も、言わへんで~。
 メモ、取っといてや‼”
「うん、有難う‼」


そして、つくしは、エリカに、再度、復習の様に、訊いて、質問して、メモっていた。



その後、エリカから訊き出したつくしは、司が、出張から帰ってくる日に、シェフに頼んで、『お好み焼き』を焼く準備をしていた。


(道明寺)邸では、本格的な鉄板だった事は言うまでも無かったのだが…。


なんせ、大阪の時は、『お好み焼き』と、言えば…。
エリカん家(ち)のプレートの上で焼く『お好み焼き』が定番だったのだから…。


そして、つくしは、司が出張から帰って来る其の日…を、今か今かと待っているのだった。



<此の二次小説『お好み焼き【忘れていた気持ち】…<つかつく>  番外編 前編』
 は、神尾葉子先生の『花より男子』の花男メンバーのセリフ、場面を、勝手に拝借させ
 て頂き、掲載させて頂いております。
 関係者各位 様、勝手致しております事をお詫び申し上げます。>


<注;(*)…『何べん』➡『何回』>


<尚、二次小説『お好み焼き【忘れていた気持ち】…<つかつく>  番外編 後編』に
 関しましては、10月12日に投稿させて頂きます。
 此方sideの勝手な都合により、申し訳御座いません。
 お詫び申し上げます。>


<【覚書】
  『お好み焼き【忘れていた気持ち】…<つかつく>  番外編  前編』の
                     記載日時…2019.10.4 16:45 >

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