tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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ワーカホリック~仕事中毒~…<つかつく>  2.




つくしが、現在、住まいとして居る此の高級マンションは、道明寺HDが建築したマンションなのだ。


其のマンションには、1年前まで、つくしが尊敬する先輩女性検事が住んでいたのだ。


其のマンションには、無理矢理に近い形で、つくしは、住んで居たのだった。


実は、つくしは、つくしが尊敬する先輩女性検事から、賃貸という形で、借りて受けて居たのだった。



勿論、此のマンションは、道明寺HD 不動産部門で在る 子会社が、担当していた物件なのだ。


という訳で、此のマンションは、分譲物件だったのだ。


本来なら、道明寺HDが建てた物件で有るので、身元調査をした上で、道明寺HDが、認めた人間 もしくは、身元の保証が取れた人間のみにしか分譲される事は無いのだ。


なので、賃貸等と、以ての外だったのだ。


なのに…。
つくしは、認められたのだ。


勿論、つくしは、検事で在る。
身元は、誰が何と言っても、保証されている。


如何も、つくしは、別格の扱いだった様だ。



実は、此の話しには、裏が有ったのだ。


其れは、楓の仕業だったのだ。



と言うのも…。
楓は、知り合いの検事総監から、呼び出しを受けて居たのだった。


其れは、司に、捜査のメスが入るやも知れないと言う話しからだったのだ。


所謂、司は、『独占禁止法』の疑いが掛けられているというモノだったのだ。


慌てたのは、楓だった。


『道明寺財閥』から、『容疑者』が出たのでは、話しに成らないからだ。


で、慌てた楓は、素早く、日本へ帰国したのだった。



実は、司は、かなり、無理矢理な仕事振りだったのだ。


NYで、ビジネスを覚えた司は、日本に帰国しても、ビジネススタイルを変える事は無かったのだ。


其の為、ビジネスとしての日本文化に馴染めず、結局は、無理矢理な事業展開を起こす切っ掛けに成ってしまって居たのだ。



此の様な司に成ってしまったのには…。
訳が有ったのだ。


幼少期の頃の司は、既に、両親の居ない生活だったのだ。


司の育ての親は、姉の椿 と 使用人頭のタマだったのだ。


其の為…。
幼少期の頃までの司は、優しく、思い遣りを持った子供だったのだ。


其れが、幼稚舎に入舎し、初等部に入学して、1~2年生の頃までは、まだ、良かったのだが…。
3年生に成った頃位から…。
暴言は吐く、同級生・年上に関わらず、怪我をさせてしまう日々だったのだ。


しかも、中等部に進級した頃には、同級生の男子生徒の内臓を破裂させる事件を起こしてしまったのだった。


其の男子生徒は、司の横暴振りを、唯、注意しただけだったのだ。


なのに…。
司は、其の男子生徒に大手術を受けさせなくては成らない事件を引き起こしたのだ。


其の男子生徒は、取り敢えず、一命を取り留めたが…。
結局、其の男子生徒は、英徳学園を自主退学して、関西の学校に、編入したのだった。


勿論、此の事件を、内々に収めたのは、司の両親で在る 道明寺HD 会長の保 と 社長の楓だったのだ。


かなりの額の慰謝料を支払い、示談に持ち込んだのだ。


其れからの司は、英徳学園の絶対的な『King』に、躍り出たのだった。



そんな事が有ってからの司は、“何を遣っても、俺は、世間から許される。”と、認識してしまったのだ。


NYで、『マネーゲーム』の様に、仕事を覚えた事が、却って、司の意識を助長させてしまったのだった。


なので、今回の司への『独占禁止法』の捜査の件に関しても、“誰かが、助けてくれる。”と、云う甘い認識の下、司が、起こした事案だったのだ。


楓は、頭を悩ますしかなかったのだ。



実は、今回、司が、『日本支社 支社長』として、帰国したのは、保の指示だったのだ。


何故なら、全く、両親の言う事を聞かない司の仕事振りは、NYでは、批判の原因に成って居たのだった。


なので、司の幼馴染で親友の類・総二郎・あきらの傍に居れば、『郷に入っては郷に従え』ではないが…。
“司自身の考え方が、間違いだと気が付くのでは無いか?”と、云う甘い考え方が、保自身に有った事は、否めない事実だったのだ。


しかし乍ら、司は、全く、変わる所が無かったのだった。


其れ処か?
両親に対しての反発心だけは、未だに、健在だったのだ。


司の第1秘書の西田でさえも、“そろそろ、根を上げるのでは無いか?”と、誰もが危惧し始めて居たのだった。


そんな頃の楓への呼び出しだったのだ。



そんな時に、楓は、検察庁で、つくしを見掛けたのだった。


つくしは、部下への指示の出し方が的確で、分かり易く、つくしの仕事振りを、唯、楓は、見続けて居たのだった。


そんなつくしを見掛けた楓は、“あの女性(つくし)なら、司を変えてくれる。”と、確信を持ってしまったのだった。



其処で、楓は、思い付いた事を実行に移す事にして居たのだった。



丁度、其の頃…。
或る女性から…。


「(例のマンションの)物件を売りたいが、売りに出して良いか?」と、云う打診が有った事を楓は、思い出して居たのだった。


其の話しは、道明寺HD 不動産部門の子会社に入った打診の話しだったのだ。


楓は、思い出して居たのだった。


“其の女性も、確か、検察庁にお勤めだった筈…。
 成らば、話しは、早い。
 話しを進めて、其のマンションを、私のポケットマネーで購入すれば、言い訳よね。
 そして、上手く、彼女を、其処に住まわせれば良いわよね?
 あのマンションには、既に、司が、帰国後…。
 住まいにしている筈だから…。”と…。


其処からは、其の女性を割り出し、マンション購入の話しを促して、話しを進めたのだった。


楓にとって、好都合だったのは…。
其の女性の後輩が、つくしだったという事なのだ。


だから、其の女性に、楓は、打診するのだった。


「もし、貴女が、貴女の後輩の『牧野つくし』さんに、あの物件に住居を移す様に、進
 めて下さって、成功した暁には、破格の金額で、あのお部屋を買わせてもらうわ。」と…。


其の言葉に、其の女性は、遣る気に成るのだった。



そして、つくしは、住居を移す事に成ったのだった。

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