従兄妹物語…<つかつく>・<総優> 1.
<一部の内容に不快に感じるで有ろう言葉が含まれています。 話しの構成上、記載しなくてはいけない為、ご了承下さい。>
【プロローグ】
つくしと進の両親は牧野姉弟の幼少期より、海外での仕事が多い為、牧野邸には不在がちだった。
そんな時、つくしが幼少期の頃に、黒尽くめの大男に拉致られそうに成った経験が有った。
その為、つくしはかなりの男性恐怖症になってしまった。
家族・身内には恐怖心は起こさないのだが…。
その事が切っ掛けで、牧野姉弟は幼少期の頃より、西門家に預けられていた。
その為、牧野姉弟は西門兄弟とは幼少期の頃より、従兄妹弟というよりも、兄弟姉妹のように育っていた。
つくしは、小学校も中学校も高校1年まで一貫教育の女学院に通っていたが、つくしの父親で有る牧野晴夫とつくしの伯父で有る西門修一郎との間で相談が為され、もう、そろそろ、男性を知る事も将来の為に必要との判断に成り、高校2年より、英徳高校に編入させる事にした。
その件は、つくしの従兄妹で有る総二郎にも伝えられた。
その為、総二郎も動き出す事に成るのだが…。
ある2月初旬の頃の一幕…
F4は、高校のF4ラウンジに居た。
総二郎から話しが切り出された。
「お願いが有るんだけどよ。」
「どした?」
「実は、俺の従兄妹が今まで、桜林女学院に通ってたんだけどよ、この4月から、2年で
英徳高校に編入して来るんだよ。
『大の男嫌い』って言うか、『男性恐怖症』何だよな…⤵。」
「「「………」」」
総二郎は話を続けた。
「それでよ、俺だけでは無理が有るからよ、何か有ったら、助けて遣って欲しくてよ…
⤴。
宜しく頼むわ‼」
類が思い出して言って来た。
「総二郎の従兄妹って、確か、牧野財閥のご令嬢じゃなかった?」
「ああ、そうだ‼」
あきらも思い出して言って来た。
「そう言えば、居たよな‼
小さい頃、総二郎の後を付いて廻ってた女の子が…⤴。」
「ああ、その子だよ。」
他人に興味無しの類が、興味有り気に、総二郎に聞いて来た。
まあ、総二郎は怪訝に思っていたのは確かだが…。
「へぇ~、その子、英徳に入って来るんだぁ~‼」
「まあ、そう言う事だ。」
「ふ~ん。
って、事は、総二郎が保護者?」
「保護者って…⤵。
親父と叔父貴に頼まれただけ…、だけどな⤵。」
司は全く覚えていないようだった。
総二郎からは、何故、つくしが『男性恐怖症』に成ったかの説明をF3に聞かせた。
勿論、家族・身内以外の男性に限ってだという事を…。
F3は驚愕していた。
それで如何やって、つくしと接するというのか?
策は有るのか?
F3は不思議で居たので有った。