tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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貴方を忘れる為…<総優>  32.



総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人が、総二郎と優紀を諭すかの様に、話しを促したのだった。


「優紀さん…。
 落ち着いて頂戴。
 其れと…。
 総二郎も、優紀さんの其の腕から、手を放しなさい。
 優紀さんが、痛がって居るでしょ?
 取り敢えず…。
 二人共…。
 落ち着いて座りなさい。」と…。


そして、漸く、総二郎と優紀は、席に就いたのだった。



其処で、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人が、総二郎と優紀に、話しし始めるのだった。


「優紀さん…。
 貴女が、また、総二郎の下を去ろうとすれば…。
 総二郎は、如何成るとお思いかしら?
 総二郎は、優紀さんが、総二郎の下を去れば…。
 お茶が点てられないそうよ。
 そう成れば…。
 西門流の損失は、大きいわ。
 其れは、優紀さんの責任と言われても仕方ないわね。
 だったら…。
 優紀さんが、総二郎の傍にさえ居れば…。
 何もかも、上手く、整うんだけど…。
 優紀さん…。
 如何かしら?」と…。
「………」


此れには、優紀は、返答の言葉さえも、出て来なかったのだ。


しかも、今度は、総二郎の父親で在る 西門流 家元までもが、口を開いたのだった。


「総二郎…。
 お前は、優紀さんに、負担を掛け過ぎだ。
 優紀さん一人に、負担を掛けて、如何する?
 お前の粗相だろ?
 自分の不始末は、自分自身で、始末出来なくて…如何するんだ。
 其れで、お前は、西門流 家元を継いで行けるのか?」と…。


だからだったのだろう。
此の日の自身の父親で在る 西門流 家元が、発した言葉に違和感を感じた総二郎は、“此の流れに乗って視ようか?”と、思うのだった。


何故なら…。
総二郎の父親で在る 西門流 家元が発した言葉の中身には、まるで、総二郎を擁護して居るかの様な口振りだったのだ。


そんな風に、総二郎自身が感じると言う事は、“そう言う事なのだろう。”と、総二郎が、思っての事だったのだ。


なので、総二郎は、自身の父親で在る 西門流 家元に、詫びの言葉を言って除けるのだった。


「申し訳在りません。」と…。


其処で、総二郎の父親で在る 西門流 家元は、優紀に、話しし始めるのだった。


「優紀さん…。
 私達 夫婦は、総二郎の育て方を間違えた様だ。
 本当に、申し訳無い。
 父親の私からも、謝らせて貰うよ。
 だが…。
 総二郎は、優紀さんが、傍に居なければ、茶が点てられないと言って居る。
 総二郎が、茶を点てられないと成ると…。
 家元夫人が、言って居る様に…。
 西門流の損失は、大きい。
 総二郎が、次期家元を辞退し無ければ成らない事態と成る。
 此処迄、次期家元を、総二郎が、務めて来た。
 長男が、次期家元を辞退した時とは、また、違う。
 其処で、如何だろうか?
 親の私達 夫婦に免じて、総二郎の粗相を、許して遣ってくれないかい?」と…。


其処で、優紀は、申し訳無さそうに、総二郎の父親で在る 西門流 家元に、返答するのだった。


「そんな…。
 滅相も有りません。
 私の方が、至らないだけです。」と…。


実は、此の時の総二郎は、ニヤッと、笑って居たのだった。
優紀には、気付かれない様に…。


そして、総二郎は、思って居たのだった。


“親父…。
 後、もう一押しだ。”と…。


そして、総二郎の父親で在る 西門流 家元も、また、総二郎と同じ様に…。
“後、もう一押し…。”と、思って居るかの様に、優紀に、話しし始めるのだった。


「其れじゃあ…。
 総二郎を、許して遣ってくれるのかい?」と…。


なので、優紀は、俯いた状態のまま…。
総二郎の父親で在る 西門流 家元に、話しし始めるのだった。


「総二郎さんが、悪い訳では在りません。
 私は、総二郎さんに相応しい人間だとは思って居ません。
 私は、一般家庭出身の人間です。
 伝統を重んじる世界の方には、其れ成りの家柄の女性が相応しいと思って居ます。
 其れなのに…。
 こんな事に成ってしまって…。
 お詫びのし様も御座いません。
 本当に、申し訳御座いません。
 ご子息(総二郎)と、お付き合いさせて頂く事で、ご迷惑をお掛けするつもり等…。
 毛頭在りませんでした。
 ですが…。
 蓋を開けて視れば…。
 こんな事に成ってしまって…。」と…。


其処で、優紀の目からは、涙が溢れて来て…。
其れ以上、言葉に成らなかったのだ。


本来なら…。
此の時の総二郎は、優紀に反論したい言葉は、幾らでも有ったのだ。


だが、俯いて居る優紀には、見えて居なかったのだが…。
実は、総二郎の父親で在る 西門流 家元が、そんな総二郎を、制して居たのだった。
所謂、総二郎は、自身の父親で在る 西門流 家元に、待てを強いられて居たのだった。


実は、総二郎の父親で在る 西門流 家元は、優紀の思って居る事を、吐き出させたかったのだ。


そうする事で、優紀が、如何して、総二郎を拒もうとするのか?
意図が見えてくると思っての事だったのだ。


なので…。
総二郎の父親で在る 西門流 家元は、優紀の思って居る意図が、理解出来たのだった。


だからこそ…。
総二郎の父親で在る 西門流 家元は、優紀に話し出来たのだった。


「優紀さん…。
 貴女は、忘れて居ないかな?
 優紀さんの幼馴染で親友で在る つくしさんも、優紀さんと同じく、一般家庭出身の女性
 だったんじゃ無かったのかな?」と…。


其処で、優紀は、顔を上に向けて…。
総二郎の父親で在る 西門流 家元の方を向いたのだった。


そして、総二郎の父親で在る 西門流 家元に、話しし始めるのだった。


「つくしは、私と違って、強い女性です。
 私は、つくしの様に、強い人間では在りません。
 だから…。
 私は、つくしの様には成れないと思って居ます。」と…。


其処で、総二郎の父親で在る 西門流 家元は、更に、優紀に、言って除けるのだった。


「優紀さん…。
 勘違いしないで欲しいんだが…。
 決して、優紀さんを責めている訳では無い。
 寧ろ、其の反対で、“総二郎の嫁に…。”と、考えて居る。
 司君が、つくしさんと結婚した事で、道明寺HDの収益がUPした様に…。
 総二郎が、優紀さんと結婚した事で、西門流の繁栄が見込めるのなら…。
 万々歳だろ?
 違うかな?
 優紀さん…。
 其れに、優紀さんのお腹の中には、既に、西門流の孫が居る。
 所謂、西門流を継ぐべき存在が、既に、優紀さんのお腹の中には、居るという事だろ?
 総二郎がした事は、決して、褒められる事では無い。
 だが…。
 そうまでして、総二郎が、優紀さんを求めて居ると言うのなら…。
 私達 夫婦は、反対する余地も無い。
 だから、如何だろうか?
 優紀さん…。
 総二郎の嫁として、西門家に、嫁いで来る気は無いかい?」と…。
「………」


そんな総二郎の父親で在る 西門流 家元の話しには、優紀自身…。
目が点状態だったのだ。


此の時点までの優紀は、“絶対、反対される。”と、思って居たのだ。


ましてや、優紀は、総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人から、“罵倒される。”と、思って居たのだ。


だからだったのだろう。
総二郎の父親で在る 西門流 家元の話しには、優紀自身…。
驚愕以外に、何物でも無かったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、如何返答すれば良いのか?
悩んで居たのだった。



其の時だったのだ。
総二郎が、やっと、口を開いたのだった。


所謂、総二郎の父親で在る 西門流 家元からの待てが、解けたという訳だったのだ。


なので、総二郎は、優紀の方を向いて、話しし始めるのだった。


「なぁ~、優紀…。
 何で、其処まで、悩んでんだ?
 お前の発言には、俺としては、言いたい事は山ほど有る。
 けど…。
 取り敢えず…。
 親父とお袋が、俺と優紀の結婚を許してんだ。
 何が、そんなに不満…何だ?
 言って視ろ?」と…。


そして、漸く、優紀は、心の中に、秘めていた思いを、話しし始めるのだった。


「不満何て…。
 滅相も有りません。
 唯、自信が無いだけです。
 私には、自信が無いんです。
 唯、其れだけです。」と…。


其処で、満を持して…。
総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人が、口を開いたのだった。


「誰でも、最初は、自信が無いものよ。
 こう見えても、私(わたくし)も、そうだったのよ。
 其れに、私(わたくし)は、家元から、愛されて結婚した訳じゃ無いから…。
 支えて下さる方が居ない状態で、西門流に嫁いだ様なモノだったわ。」と…。


総二郎の父親で在る 西門流 家元にして視れば…。
総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人の発言は、嫌味でしか無かったのだった。



<此の二次小説『貴方を忘れる為…<総優>  32.』は、長目に成っております事をお詫
 び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

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