打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく> 9.
【『打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく> 6.』のエピローグ
<司の其の後>】
此の時の司は、自身の姉で在る 椿から話しを聞いた事で、思って居たのだ。
“もし、姉ちゃんが、俺に言って来た言葉の意味が正解だったとしたら…。
俺自身が後悔する前に、俺は、あいつを探し出さねぇと、やべぇよな。
あいつは、何を考えてんだ⁉
本当に、あいつは、逃げ足の速ぇ女だぜ‼”と…。
だからだったのだ。
自身の姉で在る 椿から、そんな話しを聞いた此の時の司は、其の後、或る人物に、連絡を入れる事にしたのだった。
司が、其の連絡を入れた相手とは…。
そうなのだ。
『あきら』…だったのだ。
実は、此の時点に於いて、英徳大学の夏季休暇は、実際には、まだ、終了して折らず…。
英徳大学の後期課程が、まだ、始まって居る訳では無かったのだ。
だからだったのだ。
あきらを含めたF3&桜子…。
そして、英徳大学以外の他大学に通って居る滋と優紀も、“牧野(つくし・先輩)は、まだ、NYに滞在して居るのだろう。”と、思って居た位だったのだ。
だからだったのかも知れない。
つくしの事で、司から連絡(リモートにて)が入って来た時のあきらは、司からの話しを聞いて、驚愕だったのだ。
何故なら…。
司からの話し振りでは、緊迫して居る様な感じだったのだから…。
「あきら…。
そっちは、今、朝だよな?
朝早くに、申し訳ねぇ。
実は、牧野が、俺に黙ったままで、日本へ帰国しやがった。
だから…よ。
つくしの様子を観に行ってくれねぇか?」と…。
だからだったのだ。
此の時のあきらにとっては、『??』が、あきらの頭の中で、充満して居たのだ。
何故なら…。
此の時のあきらは、考え倦ねて(あぐねて)居たから…だったのだ。
“喧嘩したとかで、もし、本当に、牧野が、司に黙ったままで、日本に帰国して帰って来た
としても、司と牧野は、本来、恋人同士…何だ。
司が、牧野に連絡を取れば、良いだけの話しだろ?
其れを、態々、司は、俺に、「つくし(牧野)の様子を観に行ってくれねぇか?」と、言
う位ぇだから…よ。
あいつ等の間には、何か、有ったって事だよな。
けど…よ。
もっと、分かんねぇのは、今、司は、牧野の事を、名前呼びしてたよな⁉
だったら…。
そう言う事だよな⁉
と言う事は…。
何で、牧野は、司に黙ったままで、日本に帰国して帰って来たんだ⁉”と…。
其処で、そう思って居たあきらは、司に訊き始めるのだった。
「なぁ~、司…。
今、司は、牧野の事を、名前呼びしてたよな⁉
って事は、そう言う意味だろ?
違ぇのか?
なのに、何で、牧野は、司に黙ったままで、日本に帰国して帰って来たんだよ⁉
俺には、其の意味が、全く、分かんねぇんだけど…な。」と…。
其処で、司は、あきらの言って来た意味を理解した上で、あきらに話しして居たのだ。
其れは、つくしが、NYに滞在中の間の司とつくしとの事…。
そして、司からつくしにプロポーズしたにも関わらず、司は、つくしから断られた事…。
そして、司の姉で在る 椿が、司に話しして来た時の椿のつくしに関する見解についての話しの事…。
司から、其れ等、全てに関しての話しについて聞いて居たあきらは、絶句して、暫くの間、司に言う言葉を失う程…だったのだ。
だからだったのだ。
そんな風に、絶句して居るあきらの様子を見て居た司は、思って居たのだ。
“普通は、そう成るよな。
けど…な。
あいつは、そう言う女…何だよな。
一度、こうと決めたら…。
梃でも動かねぇ‼
其れが、俺の愛した『牧野つくし』という女…何だよ。”と…。
其処で、漸く、我に返ったあきらは、司に、声を掛けるのだった。
「と言う事は、司と牧野は、漸く、そう言う関係に成ったって話だよな‼
って事は、牧野が、何を、如何言って来たとしても、今の司は、今迄と、全く、変わる事
無く、牧野を追い掛けるんだよな?
だったら…。
俺は、お前に協力して遣るよ‼
あいつ等も、きっと、協力してくれると、思うぞ‼」と…。
だからだったのだ。
司は、あきらに、言って除けるのだった。
「俺が、あいつ以外ぇの女じゃ無理な事は、あきらなら、分かってると思ってたけど…よ‼
お前から聞かれる迄も無く、今の俺も、あいつを諦める訳ねぇだろ‼」と…。
だからだったのだろう。
此の時のあきらは、司からの決意表明の様な言葉を聞いた事で、頷き乍ら、司に、返答するのだった。
「其れでこそ、司だ‼
だから…よ。
俺から、あいつ等に、協力を頼んで遣るよ‼」と…。
なので、司は、あきらに、縋る思いで、返答するのだった。
「宜しく頼むわ。」と…。
なので、あきらは、司に頷くのだった。
其処で、司とあきらのリモートは、終了したのだ。
そして、其の後のあきらは、早速、F2&T3のグループLINEに、連絡を入れるのだった。
【F3&T3の会話】
あきらから、LINEにて、連絡が入って来たF2&T3は、美作邸に集合して居たのだった。
其処で、F2&T3は、あきらから、例の司の話しを聞かされて居たのだ。
だからだったのだろう。
総二郎が、急に、言って除けたのだ。
「やっと…かよ。
司と牧野の野郎、やっと、そう成ったんかよ。
遅ぇ位ぇだろ⁉
と言う事は、牧野は、やっと、『鉄のパンツ』から卒業したんだな。」と…。
此の時の総二郎は、しみじみと、話しして居たのだ。
其れは、まるで、司とつくしの二人の過去を懐古して居るかの様に…。
そして、総二郎の言い分に、此の時の類とあきらは、頷いて居たのだ。
だが、滋は、ニヤッと、笑って居たのだ。
意味深に…。
そして、此の時の優紀は、顔を真っ赤にさせ乍ら、俯いて居たのだ。
そして、此の時の桜子は、苦笑いだったのだ。
そして、そんな話しをして居た時に、桜子は、あきらから、訊かれて居たのだ。
「桜子…。
牧野から、何か連絡が有ったり、何か聞いてねぇか?
特に、(英徳大学での)後期からの講義に関してとか…。
牧野から、何か、連絡が入って来たと言う様な事はねぇか?」と…。
其処で、あきらから名指しされた此の時の桜子は、首を左右に振り乍ら、あきらに返答するのだった。
「いいえ、何も、有りません。
先輩は、私の事を忘れて居らっしゃるんじゃ無いかと、悲しく思う位に…。
先輩からの連絡は、何も、有りません。
てっきり、先輩は、NYで、久し振りの道明寺さんと楽しんで居らっしゃるものだと、思
って居た位でしたわ。」と…。
だからだったのだ。
そんな風に、桜子から話しを聞いた此の時のあきらは、優紀の方を向いて、優紀に、訊き始めるのだった。
「じゃあ、優紀ちゃんは…?」と…。
其処で、優紀も、桜子と同じ様に、首を左右に振り乍ら、話しし始めるのだった。
「私も、桜子さんと同じで、つくしからの連絡は有りません。
“NYから帰って来る時は、連絡してよ‼”と、私からつくしに言って置いたので、こっち
(日本)に帰って来たら、つくしから私に、連絡してくれるものと思って居ました。
だから…。
私も、“まだ、つくしは、NYに滞在して居るんだろう。”と、思って居たんです。
其れに、実は、一昨日に、3人で会って居た時に、そんな話しを、滋さんと桜子さんと
も、話しして居た所だったんです。」と…。
だからだったのだろう。
滋も、優紀に同意するかの様に、F3に、言って除けるのだった。
「そう何だよ。
もう直ぐしたら、後期も始まるじゃん!
なのに…。
“つくしは、自棄(やけ)に、長く行ってるよね。”って、T3で、話ししてた所だったんだ
よ。
“司が、つくしを引き留めてるんじゃ無いの。”とも、言って居た位だったんだよ。
其れが、まさかのつくしが行方不明に成ってる何て…。
つくしは、何回、行方不明に成ったら、気が済むんだろうね。」と…。
此の時の滋は、そんなつくしに対して、少し、怒り気味に言って居たのだ。
勿論、滋とて、つくしの事を、本気で怒って居る訳では無い。
だが、つくしの事が心配過ぎて、取り残された感が有り過ぎて、不貞腐れて居るというのか?
逃げ足の速いつくしの事を、呆れて居るというのか?
そんな逃げ足の速いつくしに、如何すれば良いのか?
此の時の滋は、要は、考え倦ねて(あぐねて)居ただけ…だったのだ。
其処で、類は、毎度乍ら、美作邸のリビングのソファの上で、寝転んで居た自身の身体を起こして、F2&T3に、言って除けるのだった。
「また、牧野は、鬼ごっこを始めたの⁉
逃げるのが上手いんだよね、牧野は…。
ほんと、牧野の逃げ足の速さでは、右に出る者は居ないんじゃ無いの?」と…。
其処で、総二郎とあきら…。
そして、T3の誰もが、類からの話しに、頷いて魅せて居たのだった。
其処で、再び、類が話しし始めたのだ。
今度は、提案するかの様に…。
「ねぇ~。
進は、牧野が、勝手に、日本に帰って居る事…。
知ってんのかな?
もしかしたら、まだ、其の事を、進は、知らないんじゃ無いのかな…?
と言う事は、牧野は、何処に行ったんだろう⁉」と…。
其処で、F2&T3は、顔を見合わせたのだ。
そうなのだ。
其の事に関して、此処に居る類以外のF2&T3の誰もが、気が付いて居なかったのだ。
だからだったのだろう。
此の時のあきらは、F2&T3の全員の顔を見回すかの様に観乍ら、言い始めるのだった。
「だったら…。
今から、牧野のアパートに、行って視るか?」と…。
だからだったのだろう。
あきらからの提案に、F2&T3の誰からも、反対する者は居なかったのだ。
という訳で、一斉に、F3&T3は、ソファから立ち上がり、美作邸を後にして居たのだ。
そして、F3&T3は、つくしと進が住んで居る筈のアパートに、大急ぎで、向かうのだった。
そして、其処で、F3&T3の誰もが予期して居なかった事を、此の時のF3&T3は、進の口から、聞かされる事に成るのだった。
所謂、此の時の進の口からは、つくしが、テーブルの上に置いて行ったという置き手紙について、F3&T3に話しし始めるのだった。
そして、其のつくしの置き手紙を、進から見せられて居たF3&T3だったのだ。
そして、其の後のあきらは、此の話しに関して、司にも、報告するのだった。
<此の二次小説『打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく> 9.』の一部の文
面の中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
了承の程、宜しくお願い致します。>