＜此の二次小説『打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…＜つかつく＞　　16．』は、一部の
　文面の中に、不快に思われるやも知れない文面が入って折ります。
　了承の程、宜しくお願い致します。＞

【『打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…＜つかつく＞　　15．』のエピローグ
　＜司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓　と　つくしの主治医との過去＞】

其れ迄、道明寺財閥の絶対的支柱で有った司の祖父で在る　道明寺財閥　前総帥が亡く成って、程無くして、司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、まだ、幼かった自身の娘と息子で在る　椿と司を日本に残したまま、タマに預けて、自身の夫で在る　道明寺HD　会長　道明寺保を助ける為に、NYに渡米して直ぐの頃の事だったのだ。

自身の父親で在る　道明寺財閥　前総帥が亡く成った事で、自身が、父親から受け継いだ其の当時の道明寺HDの基盤を維持する為に、司の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保は、必死だったのだ。

其の当時の道明寺財閥は、道明寺HDの企業としての母体自体を、NYに拠点を移したばかりで、世界的な地位は、まだまだ…だったのだ。

しかも、メープルホテル　と　道明寺総合病院を立ち上げて直ぐに、司の祖父で在る　道明寺財閥　前総帥が亡く成ってしまった事で、忽ち（たちまち）、全世界に、有る事無い事、言い触らされ、司の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保の噂が広まってしまったのだ。

其の事に寄り、「道明寺HDは、大丈夫なのか？」と、噂を立てられて居た程…だったのだ。

だからだったのだろう。
司の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保は、息巻いて居たのだ。

「父親が居なくても、必ずや…。
　私の手で、此の道明寺財閥（＝道明寺HD）を、盛り上げて魅せる。」と…。

だからこそ…。
其の当時の司の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保は、必死だったのだ。

だからだったのだろう。
其の当時の司の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保は、自身が目を付けた企業の『会社乗っ取り』を、企て、繰り返して来たのだ。

其の為に、高等部当時の司は、あの港で、暴漢に襲われる羽目に成ったのだろう。

何故なら…。
此の当時の司の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保の経営の遣り方は、自身の父親が亡く成った後と、全く、変わって居なかったのだ。

だからだったのだ。
司の祖父で在る　道明寺財閥　前総帥が亡く成った当時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、自身の夫で在る　道明寺HD　会長　道明寺保からの指示に寄り、つくしの主治医の父親が経営して居た総合病院を、乗っ取った経緯が有ったのだ。

勿論、つくしの主治医自身も、父親が経営して居た其の当時の総合病院にて、研修医で、勤めて居たのだ。

だからこそ…。
英徳学園時代に、仲良くして居た筈の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓が、自身の父親が経営して居た其の当時の総合病院を乗っ取った事を知り、ショックを受けて居た程…だったのだ。

だからこそ…。
此の時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、つくしの主治医に、言い訳をするつもりは無いにしても、其の当時の経緯を話しし始めるのだった。

勿論、日本に帰国して帰って来て、其のままの足で、道明寺総合病院に到着後…。
道明寺総合病院のスタッフとの打ち合わせの後に、司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓が、つくしの主治医に、話しして居た事は言うまでも無かったのだが…。

其処で、此の時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、話しの最後に、つくしの主治医に、謝りの言葉を入れて居たのだ。

「其の当時に、如何いう理由が有ったとしても、其の当時の私（わたくし）がした事を、貴
　女に許して貰おうとする事は、虫が良過ぎる事自体、十分に、分かって居るの。
　其れでも、本当に、申し訳無い事をしたと思って居るわ。
　でも、貴女は、つくしさんの手術を引き受けて、つくしさんを救い出してくれる恩人に成
　るの。
　だからこそ…。
　貴女には、謝って於きたかった。
　其れに、つくしさんは、私（わたくし）だけじゃ無く、高等部当時のバカだった息子を、
　真っ当な大人の男にしてくれた女性なのよ。
　だからこそ…。
　つくしさんには、どんな事が有っても、助かって貰わないと、道明寺家にとっては、困る
　のよ。
　今や、つくしさんは、道明寺家にとって、既に、無くては成らない存在に成ってるの。
　息子の司に至っては、つくしさんという女性は、唯一無二の女性なのよ。
　其れに…ね。
　私（わたくし）が、日本に帰国して帰って来た際に、パーティーに出席する時は、必ず、
　つくしさんを、私（わたくし）と一緒に、パーティーに出席させて、出席者の面々には、
　挨拶して居た程…だったのよ。
　“此方（つくしさん）は、司の婚約者ですのよ。”って…。
　だから、つくしさんも、既に、セレブ界では、有名に成って居るのよ。
　司の婚約者として…。
　だからこそ…。
　貴女に、つくしさんを救って欲しい。
　宜しくお願い致します。」と、頭を下げ乍ら…。

だからだったのだろう。
此の時のつくしの主治医は、思って居たのだ。

“楓は、本当に、人が変わった様ね。”と…。

だからだったのだろう。
此の時のつくしの主治医は、司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓に、約束するのだった。

「ええ、承知しているわ。
　今回の貴女のそんな母親振りを観て居て、貴女を許す気にも成ったわ。
　私に、任せて置いて頂戴‼」と…。

だからだったのだ。
此の時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、此の手の手術には、既に、定評の在るつくしの主治医に、つくしの事を任せる事にして居たのだ。

実は、つくしの主治医の父親が経営して居た総合病院を、司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓に寄って乗っ取られたつくしの主治医の父親は、其の後、町医者として、医院を開業して居たのだ。

だからだったのだ。
つくしの主治医は、自身の知り合いを頼りに、伝手を辿って、研修医を続けられる病院を、紹介してもらって居たのだ。

そして、其の後、つくしの主治医は、其の総合病院にて、鍛錬を重ねて、鍛錬を積み、有名な外科医に成って居たのだ。

其れには、つくしの主治医のたゆまぬ努力が実った形と成って居たのだ。

だが、此の時のつくしの主治医の口癖は、「私は、町医者だから…。」…だったのだ。

だからだったのだろう。
此の時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、既に、つくしの主治医の事を、『権威在る外科医』と、噂で聞いて居た事から、道明寺総合病院にて、つくしの主治医のヘッドハンティングを狙って居たのだ。

実は、つくしの主治医の事を『権威在る外科医』と、噂で聞いて居た筈の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓だったのだが…。
此の時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、苗字を聞いて居るだけでは、つくしの主治医本人だと言う事自体、ピンっと、来て居なかったのだ。

何故なら…。
つくしの主治医は、結婚をして、苗字が変わって居たから…だったのだ。

だからだったのだろう。
つくしの主治医＝自身が知って居る英徳学園時代の友人だと知った時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、驚愕だったのだ。

だからだったのかも知れない。
そんな経緯も有ったからだったのだろう。
つくしの主治医が、つくしの手術を引き受けてくれる事も含めて…。

司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、此れ迄、人前で、涙を流したりする様な『鉄の女』では無かったのだが…。
そんな『鉄の女』の異名をとって居る筈の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、ホッとしたかの様に、つくしの主治医の前で、涙を流し始めたのだ。

「有難う！」と、言い乍ら…。

だからだったのだろう。
此の時のつくしの主治医は、自然な形で、司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓の身体を摩って遣って居たのだ。

云わば…。
此の時のつくしの主治医の手は、自然な形で、司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓の身体に触れて居たのだ。
其れも、此の時のつくしの主治医自身、そんな自分自身の心の変化に気が付いて居ない間の出来事だったのだ。

そして、こうして、其の後の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓　と　つくしの主治医　と　つくしを助けたペンションのオーナー夫人との友情は、再び、復活したのだ。

云わば…。
つくしに寄って、此の三人（司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓　と　つくしの主治医　と　つくしを助けたペンションのオーナー夫人）の友情は、再び、繋がったという訳…だったのだ。

だが、後には、つくしの主治医　と　つくしを助けたペンションのオーナー夫人は、それぞれが、それぞれで、思い出したかの様に、お互い、同じ事を思って居たのだ。

“英徳高校時代の楓は、既に、『鉄の女』の片鱗は出て居たのかも知れないわね。
　楓が、あの（3年に一度、日本一の女子高生を決める）『ティーン・オブ・ジャパン』
　の第一回目の優勝者に成った時から…。”と…。

何故なら…。
司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓の英徳学園時代と云えば…。
既に、其の当時から、セレブ志向が強かったのだ。

実は、司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓の父親が経営して居た会社は、其れ程、大きな会社では無かったのだ。

其の為に、司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓を英徳学園に入れた自身の父親は、其の事で、（司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺）楓が、大企業の後継者から、見初められる事を期待して居たのだ。

云わば…。
立場が違っても、司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓の父親の考え方は、つくしの母親で在る　牧野千恵子と同じ考え方だったと言えるのだ。

だからこそ…。
つくしの存在を知った当初の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、何処か、つくしの事を、煙たく思って居たのかも知れない。
だが、そんな司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓の今では、つくしの存在を、有り難く思って居るのだが…。

という訳で、其の後の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓　と　つくしの主治医　と　つくしを助けたペンションのオーナー夫人は、つくしを中心に、また、付き合いが復活する事と成るのだった。