tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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七夕飾り【取り戻したい】…<総優>  番外編




7月7日…『七夕の日(五節句の一つ)
    『浴衣の日』・『ポニーテールの日』
(『ポニーテールの日』とは、『ポニーテールは浴衣に似合う髪型』という事に因んで、
 『浴衣の日』で在る『7月7日』の日に、日本ポニーテール協会が記念日に制定したそうで
 す。)



<此の二次小説『七夕飾り【取り戻したい】…<総優>  番外編』は、時期外れでは在り
 ますが、此方サイドの勝手な都合に寄り、此の時期に投稿致して折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。
 詳細に付きましては、『休み中~ご挨拶~』<カテゴリー;私の一言集>をご覧下さいま
 せ。>





【『母の日参観 & 父の日参観【取り戻したい…<総優>】…<F4&T3&静>  番外
 編』の続き】


英徳学園 幼稚舎にて、年中行事で在る『母の日参観 & 父の日参観』も終わり、7月に入った或る日の事…。
英徳学園 幼稚舎にて、総二郎 と 優紀の息子で在る 優一郎が書いた短冊が吊るされた笹の葉を、優一郎が持って帰って来たのだ。
勿論、自慢気に…。


「おかあさん(お母さん)…これ(此れ)みて(見て)!
 ぼく(僕)がかいた(書いた)たんざく(短冊)がつるされた(吊るされた)ささのは(笹の葉)だよ!」と…。


勿論、優紀の息子で在る 優一郎が書いたという其の短冊が吊るされた笹の葉を自分自身に見せて来るそんな優一郎に、もし、優紀自身が言える言葉が有るとする成らば、其れはこう言う言葉が正解だったのだろう。


「其の短冊、優一郎が幼稚舎で書いたんだぁ~。
 凄いね!
 で、優一郎は、どんな願い事を短冊に書いたの?」と、訊くかの様に…。



実は、優一郎に限らず、F4の息子達は、英才教育として2歳頃から、【文字を書く事が出来る様に…。】と、躾けられて居たのだ。


なので、英徳学園 幼稚舎にて、短冊に文字を書く事は、優一郎とて、容易い事…だったのだ。


実は、短冊に願い事を書く事が出来たからなのだろうか?
此の時の優一郎は、自身の母親で在る 優紀に誇らし気に自慢するのだった。


「うん、そうだよ!
 でも、ぼく(僕)がどんなおねがいごと(お願い事)をかいた(書いた)のか?
 おかあさん(お母さん)にはおしえない(教えない)からね。」と…。



勿論、優紀が、後で、こっそりと、優一郎が書いた短冊を見る事は出来るのだ。
だが、此の時点に於いての優紀には、其処迄して見るつもり等無かったのだ。


何故か?
此の時の優紀の中では、勝手に見てはいけない様な気がして居たのだ。


唯、優一郎が英徳学園 幼稚舎から持ち帰って来た笹の葉に吊るされて在った短冊の色は、紫色の短冊…だったのだ。


実の事を言うと、先ずは、事前に、舎児(=園児)達にどんな文面を書くのか?
聞いて居た事で、それぞれの舎児(=園児)達の其の願い事に適した色の短冊を英徳学園の幼稚舎の先生が用意して置いたのだ。
だからこそ、優一郎の願い事には『紫色』の短冊…だったのだ。



【実は、短冊に願い事を書く時には其の願い事に適した色の短冊で書くと良いとされている
 のだ。


 *青(もしくは、緑)の短冊…人を思い遣る心・人間力を高める願い事(自分自身の苦手
  な事 や 短所を治したいという願い事)に適している。


 *赤の短冊…感謝の心の願い事に適している。


 *黄色の短冊…約束を守る事・誠実で在る事の願い事(人間関係に関する願い事)に適し
  ている。


 *白の短冊…私利私欲に捉われない事・ルールを守る願い事に適している。


 *紫(もしくは、黒)の短冊…学業に励み、向上を目指す願い事に適している。】



実は、此の日、優一郎が持ち帰って来た笹の葉に吊るされて在った短冊に書いていた文面は、【おとうさんのようにりっぱなちゃじんになれますように】(お父さんの様に立派な茶人に成れます様に)という向上心の在る短冊…だったのだ。


云わば…。
優一郎の父親で在る 総二郎が、もしも、優一郎が持ち帰って来た笹の葉に吊るされて在る其の短冊を見たとする成らば、きっと、泣いて喜ぶ事だろう。


勿論、優一郎の母親で在る 優紀が、もしも、優一郎が持ち帰って来た笹の葉に吊るされて在る其の短冊を見たとする成らば、きっと、感動する事だろう。


だが、短冊を書いた当の本人で在る 優一郎は、例え、自身の両親で在ったとしても、そんな風に自身が思って居る事自体、知られたくは無かったのだ。


何故なら…。
此の時の優一郎は、“おとうさん(お父さん) と おかあさん(お母さん)にみせる(見せる)のは、はずかしい(恥ずかしい)よ。”と、考えて居たから…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の優一郎は、自身の母親で在る 優紀に、敢えて、「おかあさん(お母さん)にはおしえない(教えない)からね。」と、言って居たのかも知れない。



実は、優一郎の妹で在る 光紀(みつき)も、また、優一郎が持ち帰って来た短冊が吊るされて在る其の笹の葉を見て居たのだ。
勿論、羨ましそうに…。


だからだったのだろう。
優一郎の妹で在る 光紀(みつき)は、優一郎が持って居る其の笹の葉を取ろうとして居たのだ。
否、奪おうとして居たのだ。


実は、此の時の優一郎は優一郎で、自身が持って居る其の笹の葉を自身の妹で在る 光紀(みつき)が奪おうとして居る等と思っても視なかったのだ。


だからだったかも知れない。
此の時の優一郎は、そんな自身の妹で在る 光紀(みつき)に言って除けるのだった。


「みつき(光紀)、さわっちゃあ(触っちゃあ)、だめ(駄目)でしょ!」と…。


だが、例え、自身の兄で在る 優一郎からそんな風に言われたとしても、まだ、訳の分かって居ない1歳児の光紀(みつき)にとってすれば、優一郎が持って居る其の笹の葉が欲しくて欲しくて堪らなかったのだ。


何故なら…。
其の笹の葉には優一郎が書いた短冊だけでは無く、『七つ飾り』も一緒に笹の葉に吊るされて在ったのだ。


【『七つ飾り』とは…。
 『短冊』は勿論の事…。
 『折り鶴』や『吹き流し』や『投網』や『紙衣(かみこ)(=神御衣(かみこ))』や
 『巾着(紙を巾着の形に折った物』や『くずかご(紙で作った篭の中に、『七つ飾り』を
 作った際の屑(くず)を入れた物)』の事…。】


と言う事は、優一郎の妹で在る 光紀(みつき)にとってすれば、其の笹の葉は、【興味を唆る(そそる)代物】…だったのだ。


云わば…。
此の時の光紀(みつき)にとってして視れば、自身の兄で在る 優一郎が持って居る其の笹の葉は、欲しくて欲しくて堪らない代物…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時の光紀(みつき)にとってして視れば、例え、自身の兄で在る 優一郎から、「だめ(駄目)でしょ!」と、言われたとしても、泣いてでも優一郎から奪いたい位の代物だと云えたのだった。


という訳で、自身の兄で在る 優一郎から、「だめ(駄目)でしょ!」と、言われた事で、本当に、泣き出してしまった光紀(みつき)…だったのだ。


勿論、優一郎 と 光紀(みつき)の母親で在る 優紀は、そんな兄妹の二人を傍で見て居たので泣き出してしまった光紀(みつき)が悪い事は分かって居たのだ。


所謂、此の時の光紀(みつき)は、『常套手段(じょうとうしゅだん)』を取った事と成るのだ。


だからこそ、此の時の優一郎 と 光紀(みつき)の母親で在る 優紀は、自身の娘で在る 光紀(みつき)を宥めて居たのだから…。



だが、丁度、そんな時に限って、優一郎 と 光紀(みつき)の祖母で在る 家元夫人が、西門邸に帰邸した所…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の優一郎 と 光紀(みつき)の祖母で在る 家元夫人は、光紀(みつき)が真っ赤な顔をして泣き乍ら優一郎に抗議して居る所を見たのだ。


勿論、此の時の優一郎 と 光紀(みつき)の祖母で在る 家元夫人は、自身の義娘で在る 優紀から事情を訊くのだった。


其処で、優一郎 と 光紀(みつき)の祖母で在る 家元夫人は、自身の思い通りに成らない事で泣き止まない光紀(みつき)を抱き上げて、優一郎 と 光紀(みつき)に話しし始めるのだった。


「そうなのね。
 だったら、今日の夜にそうめんを食べましょ!
 料理長に伝えて、そうめんを用意してもらいましょうね。
 其れで、料理長にそうめんを用意してもらって居る間に、光紀(みつき)は、ばあばと一
 緒に、今から、『七夕飾り』をしましょうね。」と、機転を利かせて…。


勿論、家元夫人のそんな話しを聞いて居た西門家の使用人頭が機転を利かせた事で持って来た笹の葉を自身の孫娘で在る 光紀(みつき)に見せ乍ら…。



【七夕に食べられる行事料理とは…其れは、『そうめん』なのだ。
 理由は、平安時代の宮中では、『天の川』や『糸』をイメージしたそうめんを食べる事が
 風習だったそうだ。】



実は、一般家庭で育った優紀でさえも知らない事が有ったのだ。
其れは、七夕の風習で、『そうめん』を食べるという事を…。


だからだったのだ。
其処迄、気が回って居なかった優紀は、自身の姑で在る 家元夫人のそんな機転に感謝をし乍らも家元夫人に伝えるのだった。


「お義母様…申し訳御座いません。
 光紀(みつき)の事…宜しくお願い致します。」と…。



そして、其の後の優紀は、自身の息子で在る 優一郎と共に部屋に戻り、優一郎の着替えを手伝い、其の後、優一郎のお稽古の為に、優紀は優一郎と共に自身の舅で在る 家元の下に向かうのだった。


勿論、其の事が分かって居た家元夫人だったからこそ、自身の義娘で在る 優紀から自身の孫娘で在る 光紀(みつき)を預かったのだから…。



そして、其の後、此の話は、優紀から自身の夫で在る 総二郎に話しが為されるのだった。



PS.


自身の妻で在る 優紀からそんな話しを聞いた此の時の総二郎は、実は、優紀とは違って、こっそりと、自身の息子で在る 優一郎が書いたという其の短冊を見たのだった。


だからだったのだろう。
自身の息子で在る 優一郎が書いたという其の短冊を見た総二郎は、嬉しさの余り、勿論、自身の妻で在る 優紀にも其の事を伝え、夫婦二人で喜んで居たのだった。


という訳で、結果的に優紀は、自身の息子で在る 優一郎が書いたという其の短冊の『願い事』を知る事と成るのだった。




fin




<此の二次小説『七夕飾り【取り戻したい】…<総優>  番外編』に出て来る優一郎が書
 いた短冊の文面は、【縦書きにて書かれて在る】と、認識して下されれば幸いです。
 宜しくお願い致します。>

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