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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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記念日~告白の日&キスの日&プロポーズの日~…<総優>  3.





【『記念日~告白の日&キスの日&プロポーズの日~…<総優>  2.』のエピローグ】


優紀からの話しを聞いた桜子は、優紀と別れて真っ先にあきらに連絡を入れた後…。
優紀から聞いた話をあきらに報告するのだった。


実は、優紀から話しを聞いた時の桜子は、「此の事は誰にも言わないで…。」と、優紀からお願いされて居た事も有り、【優紀が西門流 家元夫人から内弟子の話を打診された】と、言う事自体、あきらには、「優紀さんから頼まれて居ますので、此の件に関しては、誰にも言わずに他言無用でお願いします。」と、勿論、伝えて置いたのだ。


だからだったのだろう。
桜子からそう言われてしまったあきらは、「承知した。」とだけ、桜子に伝えるのだった。


だが、既に、総二郎の優紀への気持ちに気が付き始めて居たあきらは、“そうは言っても、如何したら良いものか?”と、悩むしか無かったのだ。


何故なら…。
もしも、優紀が西門流 家元夫人の内弟子に成ったのなら、総二郎が嬉しがるだろう事は、あきらとて、目に見えて、容易に想像出来る話なのだ。
だからこそ、此の時のあきらは、此の件について、総二郎に伝えて遣りたかったのだ。


だが、実は、優紀が高校3年生に成った頃から『T4女子会』にだけは参加して来た優紀…だったのだが、F3&T4としての集まりには、全く、参加し無く成って居た優紀…だったので、あきらにして視ても、“そう簡単に、総二郎に言える事案じゃねぇな。”と、総二郎に伝えて遣る事自体を諦めて居たのだった。



【あきらが気が付いた総二郎の優紀への気持ち】


実は、優紀がF3&T4としての集まりに参加し無く成った事で、優紀の事を気にし無い様にすればする程、総二郎自身、気に成って仕方が無かったのだ。


勿論、総二郎とて、何時(いつ)の間にか?
自分自身の心の奥底に在る 優紀への気持ちを理解して居たのだ。


だからだったのだろう。
優紀が自分自身を避ければ避ける程、優紀に会いたくて仕方が無い事も、また、事実な訳で、此の時の総二郎は、そんな自分自身の優紀への気持ちに呆れて居た位…だったのだ。


“しょうがねぇよな。”と、思い乍ら…。



実は、総二郎は、自身が英徳高校時代から優紀に好意を寄せて居る自分自身が其処に居た事自体に気が付いて居なかったのだ。
否、寧ろ、自分自身に嘘を付き、気が付かない振りをして来たのだ。


何故なら…。
其れは、総二郎が西門流 次期家元を襲名して居る身…だったからなのだ。



もしも、自身の兄で在る 祥一朗が、其のまま、西門流 次期家元を襲名して居たの成らば、事態は違って居たのかも知れない。


何故なら…。
もしも、其のまま、自身の兄で在る 祥一朗が西門流 次期家元を襲名して居る状況だったとした成らば、総二郎は、間違い無く、西門流 次期家元で在る 自身の兄の祥一朗を陰から支えて行く立場の人間だったのだから…。



だが、現在の総二郎にとって、【もしも…。】というモノは存在して居らず、自身の兄で在る 祥一朗が西門家を去ってしまった今…。
次男で在る 自分自身が西門流を継いで行く事は当然とされたのだ。


勿論、総二郎とて、そう成る事は予想出来た訳だし、自分自身の立場を理解して居たのだ。
だからこそ、此の時の総二郎は、西門流 次期家元を襲名する際に、こう考えて居たのだった。


“自分には茶の世界以外に生きて行ける場所は無い。”と…。


だからこそ、自身の兄で在る 祥一朗が西門流を去った後…。
西門流 次期家元を襲名するに辺り、反論する気にも成らなかったのだ。



唯、其の当時の総二郎は、そんな自身の兄で在る 祥一朗に対して思う処は有ったのだ。


“兄貴は上手く逃げたよな。”と…。



だからだったのだろう。
西門流 次期家元を襲名して居た筈の自身の兄で在る 祥一朗が西門家を去った事で、其の後の総二郎は、何事にも期待を持たず、何事にも諦める様に成って行くのだった。


だからだったのかも知れない。
英徳高校時代の総二郎は、何時(いつ)しか、優紀への気持ちに蓋をしてしまい、自分自身の気持ちに気が付かない振りをしてしまって居たのだろう。
自身の子供の頃の初恋の相手で在った 更の時の様に…。


其れでも、『更』の時と違って居たのは、優紀が自分自身の前から姿を消してしまった事で優紀への気持ちに蓋をする事が出来無く成ってしまった総二郎…だったのだ。


“優紀ちゃん迄、俺の前から姿を消すのか?”と…。


そして、其の後の総二郎は、徐々に、イライラし始めて、尚且つ、腐って行くのだった。


だからだったのだろう。
そんな総二郎を観て来たあきらは、徐々に、総二郎が腐って行く所を黙ったまま、見て居られなかったのだ。


だからだったのかも知れない。
そんな総二郎の様子 や 総二郎が自身に喋って来る会話等を解き明かして行く様にすればする程、あきら自身、自ずと、総二郎の優紀への気持ちが理解出来たのだった。



【優紀への気持ちに気が付いた総二郎】


そんな頃の事…だったのだ。
総二郎が英徳大学4年に成った頃…。
楽しそうに話しし乍ら、優紀がつくしと歩いて居る所を見掛けたのだ。


つくし と 優紀を見掛けた総二郎は、先ずはつくしに声を掛け様と思ったのだが、優紀が見違える程に、余りにも綺麗に変貌して居たので、つくしにさえも声を掛ける事を忘れる位…だったのだ。


実際、20歳を過ぎた優紀は、高校生の頃の様な子供っぽさが抜けた様で、大人の女性としての魅力を無自覚にも身に着け始め、本当に綺麗に変貌して居たのだ。


だからこそ、総二郎がつくしにさえも声を掛ける事を忘れてしまう程に、高校生の頃の様な子供っぽさが無く成り、あの総二郎でさえも優紀の事を、一瞬、見違えそうに成った位に、此の時の優紀は綺麗に変貌して居たのだ。


実の事を言うと、此の時の総二郎は、そんな風に綺麗に変貌して居た優紀を観て、焦って居た事は事実…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の総二郎は、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“何で、俺が傍に居ねぇ所で、優紀ちゃんはそんなに綺麗に変貌してんだよ。
 いい加減にしろよ!
 けど…よ。
 今の優紀ちゃんに、如何すれば、近付く事が出来るんだ?”と…。


実は、自他共に『女たらし』を公言して来たあの『西門総二郎』でさえも、そんな風に焦る位に綺麗に変貌を遂げた優紀を観て、此の時の総二郎は気ばかりが焦って居た位…だったのだ。



だが、本来、優紀に限らず、『女性』というのは、早い女性(ひと)で20歳を過ぎた頃から、遅い女性(ひと)でも20歳半ばを過ぎた頃位から、本当の意味での大人の女性としての魅力を身に着け、どんどんと、綺麗に変貌して行くモノなのだ。


そして、勿論、当然乍ら、まだ20歳を過ぎたばかりの変身途中段階の優紀は、此れからも、どんどんと、綺麗に変貌して行く事だろう。


勿論、其れは、何も優紀だけでは無い。
当然乍ら、つくしも、また、優紀と同じなのだ。



【其の後のあきらの行動】


実は、其の後の総二郎は、後々に成って、優紀の事に関して、あきらから話しを聞いた時に、“もっと早く、其の事が分かってたんなら、何で、あきらは、もっと早くに俺に言っといてくれねぇんだよ‼”と、其の時の総二郎は、そう思わずには居られない程…だったのだ。


何故なら…。
あきらが言う『家元夫人』とは、総二郎からして視れば、自身の母親で在る訳で、“もっと早くに此の事を知って居れば、其の当時に何とか成ったかも知れねぇのに…。”と、更に、そんな風に思う総二郎…だったのだ。


云わば…。
其の位に、此の時の総二郎は焦り、“チェッ‼”と、舌打ちを打ちたく成る様な心境…だったのだ。


何故なら…。
自身の知らぬ所で綺麗に変貌して行く優紀に、此の当時の総二郎は本当の意味で焦って居たのだから…。



だからだったのだろう。
そんな風に焦って居る総二郎を傍で見て居た此の時のあきらは、そんな総二郎に驚愕するやら、呆れるやら、何とも言えない様な心境…だったのだ。


だからこそ、此の時のあきらは、こう思ってしまったのだろう。


“西門流 次期家元で在る筈の総二郎が、こんな姿を世間に見せて良いのか?
 否、やべぇだろ⁉
 っつーか、司だけでも大変なのに…よ。
 F4に猛獣が二人も居たぞ‼
 まぁ~、其の位ぇ、総二郎は、優紀ちゃんに惚れちまってるっつー話だろうけど…
 よ。”と…。



実は、其の当時の総二郎があきらから聞いた優紀の話しとは…。


「牧野 と 優紀ちゃんが大学に入った頃から、家元夫人の弟子としてお茶の稽古で、家元
 夫人名義のマンションに出入りして居たみてぇだな。」と…。



PS.


実の事を言うと、“『西門流 次期家元』の呪縛からするりと逃げた。”と、自身の弟で在る 総二郎からそう思われて居た総二郎の兄で在る 祥一朗も、また、茶道に長けて居る自身の弟で在る 総二郎と比べられる度に嫌気が差して居た事も事実…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
子供の頃から本を読む事が好きだった総二郎の兄で在る 祥一朗は、何時(いつ)しか、“ドクターに成りたい‼”と、言う子供の頃からの夢を実現したく成ったのかも知れない。



<此の二次小説『記念日~告白の日&キスの日&プロポーズの日~…<総優>  3.』
 は、【エピローグ】故、短めにて、終了して折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

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