tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Once again~再び~  6.





〈総優〉


其の後、数日が経った事で、三条邸にて、お茶会が催される【土曜日】と成ったのだ。


そして、此の日の為に、優紀の娘で在る 真紀は、自身の母親で在る 優紀との約束通り、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様のお稽古に精進して居たのだった。



実は、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、此の年の夏頃から密かに考えを巡らせ、桜子と計画を立てて居たのだ。
全ては、此の日の為に考えて居たと言っても過言じゃ無い程に…。


其れは、勿論、優紀の為で在り、延いて(ひいて)は、優紀の娘で在る 真紀の為でも在ったのだ。



だが、実の事を言うと、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、元々、西門流の重鎮では在るのだが、三条邸でお茶会が催される事自体、西門流としては予期して居なかった事…だったのだ。


という訳で、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様からの申し出に寄り、急遽、三条邸にて、お茶会が催される事と成ったのだった。



そして、其の際に、西門流に桜子の祖母で在る 三条家の大奥様からの打診が有ったのだ。


「西門流からは家元夫人の出席をお願い出来るかしら?」と…。


勿論、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は古くからの重鎮と言う事も在り、西門流にとっても拒む事が出来無い相手故、総二郎の父親で在る 西門流 家元は、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様からの打診後直ぐに、了承の意を伝える様に弟子に言付けるのだった。


云わば…。
桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、西門流にとって、無下に出来る相手では無いと言えたのだった。


という訳で、総二郎の父親で在る 西門流 家元からの了承の下、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、三条邸にて、お茶会を催す事に成ったのだった。


そして、実は、三条邸にて、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様がお茶会を催した際に、誰もが驚愕顔を自身の顔に貼り付かせなければ成らない様な現場に遭遇したという訳…だったのだ。


何故なら…。
其れは、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様が『亭主(東)』を務める際に、本来で在れば、孫娘で在る 桜子が半東を務めるのが、通常…だったのだ。


だが、此の日の半東を務めたのが、まだ、未就学前で在ろう可愛らしい真紀が務めたのだ。


そして、此の時の優紀の娘で在る 真紀は、臆する事無く、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様の半東を務め上げたのだった。



だからだったのだろう。
まだ、未就学前で在ろう可愛らしい真紀の半東振りを見た誰もが、“あの女の子は誰⁉”と、勿論、首を捻りたく成る様な状況…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
三条邸にて、催されたお茶会に出席して居た西門流の重鎮の誰もが桜子の祖母で在る 三条家の大奥様に確認して来たのだった。


「大奥様にお訊ねしたい事が有るんですが…。
 先程、大奥様の半東を務めて居たお嬢ちゃんは、何方(どちら)のお嬢ちゃんですの?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、事前に用意して居た言葉を口にするのだった。


「私(わたくし)が知り合いからお預かりして居る娘さんのお嬢ちゃんなのよ。」と…。


勿論の事、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様が知り合いから預かって居る娘さんとは…。
牧野家の娘で在る 『牧野つくし』もそうだが、此の件に関して言えば、寧ろ、松岡家の娘で在る 『松岡優紀』の事…だったのだ。


云わば…。
良家の娘を預かって居る訳では無く、一般家庭出身の娘を預かって居るという訳…だったのだ。


だが、此の時の桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、此の場で本当の事を言う気等、更々無く、“何方(どちら)かと言えば、言わずに置く方が賢明だろう。”とさえ、考えて居た位…だったのだ。
だからこそ、此の時の桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、事前に用意して居た言葉を口にする程…だったのだから…。



其れに、実の事を言うと、此の時の桜子の祖母で在る 三条家の大奥様にとっては、経った一人の人物にさえ、優紀の娘で在る 真紀の事を気付いてもらえたら、其れは其れで、本望と言えたのだ。


其の人物とは…そうなのだった。
総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人…其の女性(ひと)の事…だったのだ。
だからこそ、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、態々、名指しして迄、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人を自邸(三条邸)に呼び寄せたのだから…。



そして、案の定と言うべきか?
桜子の祖母で在る 三条家の大奥様の思惑通りと言うべきなのか?
寧ろ、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様の期待通りと言うべきなのか?
桜子の祖母で在る 三条家の大奥様の意図する様にコトが運ぶのだった。



先ずは、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人から桜子の祖母で在る 三条家の大奥様に声が掛かったのだった。


「大奥様にお訊ねしたい事が有るんですが…。
 宜しかったでしょうか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時点に於いての桜子の祖母で在る 三条家の大奥様には分かり切って居たのだ。
総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は何を知りたがって居るのかを…。
そして、自身に何を訊きたがって居るのかを…。


だが、此の時点に於いての桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、其れでも、一切、自身の顔には出さず、ポーカーフェイスに努めるのだった。


そして、此の時の桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人に了承の意を伝えるのだった。


「ええ、構わないわよ。」と、飄々と…。


其処で、此の時の桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、此れで、漸く、本題の話題に入れる事を嬉しく思って居たのだった。



そして、此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人もまた、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様に訊きたくてうずうずして居たのだった。
だからこそ、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様からの了承が得られた時点で、直ぐに、口から言葉が発せられて居たのだから…。


「先程、大奥様の半東を務めて居たお嬢ちゃんは、何方(どちら)のお嬢ちゃんですの?」と…。


だが、其れでも、此の時点に於いての桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、まだ、本当の事を口にする事は無かったのだ。


何故なら…。
総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人の本意が何処に在るのか?
全く、分からなかったから…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時点に於いての桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、誰に訊かれても説明した内容と同じ言葉を、先ずは、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人に伝えたのだった。


「私(わたくし)が知り合いからお預かりして居る娘さんのお嬢ちゃんなのよ。」と…。



だが、此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、真剣な面持ちで、更に、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様に訊き始めるのだった。


「大奥様の半東を務めて居たお嬢ちゃんのご両親は、何方(どちら)に居らっしゃいます
 の⁉」と…。


其処で、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は演技をするかの様に話しし始めるのだった。


「そうねぇ~。
 此のお話しは、家元夫人の中で納めてもらえると有り難いお話しなのよ。
 約束してもらえるかしら?」と…。


だからだったのだろう。
訊かずして帰られそうにない此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様と約束を交わすのだった。


「承知致しました。」と…。



だからだったのだ。
此の時点に於いての桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、どんどんと自分自身の思惑通りにコトが進み、ポーカーフェイスに努めては居るが自分自身の心の中では意気揚々と誇らし気…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時点に於いての桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は高らか…だったのだ。
勿論、此の時の桜子の祖母で在る 三条家の大奥様の声量は、誰に聞かれて居るのか分からないので、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人に聞こえる位の小さめな声量…だったのだが…。


「真紀ちゃん…。
 私(わたくし)の半東を務めてくれたお嬢ちゃんのお名前…何だけど…。
 実は、其の真紀ちゃんの母親は、シングルマザーで真紀ちゃんを産んで育てて居るの。
 其の事を知った私(わたくし)は、真紀ちゃんの母親の両親から娘さんをお預かりして、 
 真紀ちゃんの母親を三条邸に住まわせて、此れ迄、母娘(おやこ)の面倒を見て来まし
 たの。
 だから、真紀ちゃんの父親は、不在なのよ。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、意を決したかの如く、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様の顔の表情を見詰め乍ら、懇願し始めるのだった。


「大奥様にお願いが御座います。
 今からお伺い致します事について、噓偽り無く、私(わたくし)にお教え願いませんでし
 ょうか?」と…。


だからだったのかも知れない。
其れはまるで、決心したかの様なそんな総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人の顔付きを見た此の時の桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は了承するしか無く、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人に了承の意を伝えるのだった。


「ええ、構わまなくてよ。」と…。


其処で、此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様の顔の表情を、更に、見詰め乍ら訊き始めるのだった。


「『真紀ちゃん』と、仰る大奥様の半東を務めた其のお嬢ちゃんの父親は、若しや(もし
 や)、総二郎では在りませんか?」と…。


だが、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人からそんな事を訊かれた此の時点に於いての桜子の祖母で在る 三条家の大奥様にとって、解せない事が有ったのだ。


何故なら…。
優紀の娘で在る 真紀は、同年代の女の子からすると、確かに、『おませ』な所が在ったのだ。


其れに、優紀の娘で在る 真紀は、『容姿端麗』と言うには幼過ぎるかも知れないが、確かに、此の年頃の女の子からすると、均等の取れた整った顔立ちをして居たのだ。


だからと言って、『男子』と『女子』の違いが在ったにしても、此の時の桜子の祖母で在る 三条家の大奥様にとって、『総二郎』と『真紀』が似て居るとは、とても思えなかったのだ。


だが、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人からして視れば、“『真紀ちゃん』は、総二郎の娘で間違いが無い。”と、確信するかの如く、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様に訊いて居た位…だったのだ。



だからだったのかも知れない。
此の時の桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人に訊き始めるのだった。


「如何して、家元夫人は、『真紀ちゃん』が次期家元のお嬢ちゃんだと思ったのかしら?」と…。


其処で、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、優紀の娘で在る 真紀が総二郎の娘だと確信した理由(わけ)を、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様に話しし始めるのだった。


「『真紀ちゃん』は、総二郎の幼少期の頃の顔立ちと似て居る様な気がするんです。
 幼少期の頃の総二郎は、幼い成りにも均等の取れた整った顔立ちをして居たんです。
 『真紀ちゃん』はまるで、あの頃の総二郎の顔立ちと似て居るんです。」と…。
「………」


勿論、其処迄、何も言わず、唯、聞いて居た此の時の桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、確信を得て居るで在ろう総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人に反論の言葉も無く、黙ったまま…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様に、更に、訊き始めるのだった。


「其処で…何ですが、『真紀ちゃん』の母親は、何方(どなた)ですの?」と…。


勿論の事、此の時の桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、確信を得て居るで在ろう総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人に即答するのだった。


「家元夫人はご存知かしら?
 嘗て、英徳高校時代に、道明寺家のご子息とお付き合いをして居た『牧野つくし』と言う
 女性が居た事を…。
 『真紀ちゃん』の母親は、其の『牧野つくし』さんの幼馴染みで親友の女性なの。
 名を『松岡優紀』さんと仰るの。」と…。
「………」


だが、此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人にとってすれば、『牧野つくし』と言う名は聞いた事が有ったのだが、実は、『松岡優紀』と言う名は、今迄に聞いた事の無い名前故…。
桜子の祖母で在る 三条家の大奥様に如何返答すれば良いのか?
悩む位に戸惑いを見せるのだった。

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