tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Once again~再び~  23.





〈つかつく〉


此の時の総二郎 と あきらは、容赦無かったのだ。


何故なら…。
此の時の総二郎 と あきらは、実は、桜子から頼まれて居たから…だったのだ。



総二郎 と あきらが桜子から頼まれて居た事とは…。
そうなのだった。
此れ迄の『つくしの苦しみ』を司自身に分からせる為…だったのだ。


其の『つくしの苦しみ』とは…。
其れは、実は、あの頃につくしが或る現場を見てしまった事で、何時(いつ)迄も、つくしの心に巣食うかの如く、つくしの心の中に住み着いて離れず、此れ迄、つくしの心の中に存在して居るモノ…だったのだ。


だからこそ、此れ迄、苦しんで来たつくしの為に、桜子は、総二郎 と あきらに頼んで置いたのだった。



其処で、此の時のあきらは、尚も、司を追い詰める様な事を言い始めるのだった。


「確か、あの頃の司は退院した後、司の回りをウロウロしてたあの『海ちゃん』とか言った 
 女を、司は、(道明寺)邸に入れてたよな⁉」と…。


だが、此の時の司からして視れば、総二郎 と あきらが言う程、自分自身が悪い事をして居た様には思って居なかったのだ。
だからこそ、此の時の司は、総二郎 と あきらを前にして、言えた言葉…だったのだ。


「けど、俺は、暫く経ってから、“俺が必要としてんのは、あの女じゃねぇ‼”って、気が付い
 た。
 だからこそ、二度と、あの女が(道明寺)邸に入れねぇ様にもして遣った。
 お前等も、其の事は知ってんじゃねぇの?」と…。


勿論、其の事を知って居る此の時の総二郎 と あきらは、「「ああ、知ってる。」」と、ハモり乍ら司に向かって言った後、あきらが代表かの如く、そんな司に言い始めるのだった。


「だが、牧野は、(道明寺)邸での司 と 司の回りをウロウロしてたあの『海ちゃん』と
 か言った女との会話も、其の時に何をして居たのかも、全部見て知ってんだよな。」と…。



だが、此の時の司は、そんなあきらの話しを聞いて居て、驚愕処では無く、狼狽え始めるのだった。


何故なら…。
此の時の司は、密かに、考えて居たから…だったのだ。


“一体、あの頃の牧野は、どんな会話 と どんな場面を見聞きして居たって、言うんだぁ
 ~??”と…。



勿論、そんな司が居る事を見逃さない此の時のあきらは、司に突っ込み始めるのだった。


「司君は、何に動揺してんのかな⁉」と…。


だからだったのかも知れない。
そんな風に動揺して居る所を悟られたくない司は、必死に、ポーカーフェイスを貫こうするのだった。


「否、動揺してねぇよ。」と…。


だが、当然の事乍ら、此の時の総二郎 と あきらにとっては、そんな司が其処に居る事自体、分かって居たのだ。
だからこそ、そんな司に対して、此の時の総二郎 と あきらは、ニヤニヤし乍らも、更に、それぞれ、司を突っ込むのだった。


「否、司は、動揺してる!」


「司君は、あの頃、司の回りをウロウロしてたあの『海ちゃん』とか言った女と何か有った
 のかな?」と…。
「………」


実は、其れでも、此の時の司は、一切、口を開こうとし無かったのだ。



だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、ヒントかの如く、桜子から聞いた話しを司にも言って聞かせるのだった。


「あの頃の牧野は、俺等が発破を掛けた事も有ったんだろうけど…な。
 どんなに司から、“帰れ‼”って、言われ様とも、(道明寺)邸に行くつもり…だった。
 だが、或る日突然、牧野は、(道明寺)邸に行く事自体を止めた。
 其れは、何故だか、司に分かるか?」と…。


だが、其れでも、全く、分からない此の時の司は、此の時の総二郎 と あきらに訊き始めるのだった。



【何故なら…。
 其の事について、あの頃の司自身が気に成って居た事…だったのだ。


 「あいつ…。
  何時(いつ)も、来てた女…。
  あの最後の泣き顔が気に成ってしょうがねぇ!」と…。


 実は、司の回りをウロウロしてたあの『海ちゃん』とか言った女から、「何々、言って視
 て?」と、司は問い質された事も有り、愚痴るかの如く、話しして居たのだった。


 勿論、今なら、あの当時のつくしを理解する事は出来るのだが…。】


「否、分かんねぇな。」と…。



だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、更に、桜子から聞いた話しを司にも言って聞かせるのだった。


「あの頃の司は、最低な男…だったな。
 司は、牧野が(道明寺)邸に現れた時に、“具合、如何?”って、態と、聞いて視た牧野に
 言ったらしいな!
 “類の女だからって、人ん家(ち)にズカズカ入り込んで、知らねぇつーの。”って…。
 司が牧野だけの記憶を失った事が、例え、司のせいじゃねぇにしても、(司の回りをウロ
 ウロしてた)あの『海ちゃん』を司の自室に入れて、牧野を追い返すとは、酷ぇ遣り方だ
 よな。
 しかも、其れだけじゃねぇだろ。
 折角、牧野が作って病室迄持って行ったっていう其の牧野お手製の弁当を、司は、(司の
 回りをウロウロしてた)あの『海ちゃん』が作った弁当だと思ったらしいな。
 で、司は、其れだけじゃ飽き足らず、遣ってはいけねぇ事を牧野に見られてしまった。」と…。


其処で、総二郎は、其れ以上、言おうとし無かったのだ。


勿論、其処迄、突っ込まれた此の時の司は、自分自身の失態がどれ程のモノなのか?
不安で仕方が無いと言う事も有り、総二郎から訊き出そうとするのだった。


「総二郎…俺が、一体、何を遣ったっつーんだよ⁉」と…。



だからだったのだろう。
司から名指しされた此の時の総二郎は、あきらに目配せをし乍ら、話しし始めるのだった。


「此れ以上は、俺等の口からは言えねぇよな!
 そんなに知りたきゃあ、牧野に土下座でもして謝って、許してもらえ‼」と…。


其処で、此の時のあきらは、桜子から頼まれた話しを司に言って聞かせるのだった。


「司君…12月25日のクリスマス…。
 三条邸でクリスマスパーティーが在るんだけど…よ。
 桜子から司を誘って来いって、言われてる。
 総二郎の家族も、俺も誘われてる。
 まぁ~、逃げても良いんだけど…よ。
 逃げれば逃げるだけ、桜子から突っ込まれると思うぞ‼
 司…如何する?
 後は、司が決めれば良いと思う。
 因みに、俺等は、皆で三条邸に行くつもりだけど…な。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、“きっと、面倒臭ぇ事に巻き込まれるんだろうな。”と、承知して居るにも関わらず、其れはまるで、『人身御供(ひとみごくう)』かの如く、自分自身を投げ出す覚悟…だったのだ。


だからこそ、此の時の司は、あきらに言えた言葉…だったのだ。


「ああ、分かった。
 12月25日のクリスマスは、必ず、三条邸に行く。」と…。



PS.


【司 と 総二郎 と あきらが会う事に成った2日前の事…。】


あきらは、司 と 総二郎のそれぞれに連絡を入れて、会う日が決まって直ぐに、桜子に連絡を入れたのだった。


そして、其の翌日の総二郎 と あきらは、桜子からの呼び出しに応じて、桜子と会って居たのだった。


そして、此の時の桜子は、其の当時の自分自身がつくしから訊き出したそんな話しを総二郎 と あきらに言って聞かせるのだった。


「(あきらが司に話しして聞かせた其の後の話し…。)
 実は、其れだけでは無いんです。
 あの頃の先輩は、道明寺家の使用人頭のタマさんから、“今回が最後で良いから…。”と、
 言われて、道明寺邸に呼ばれて行ったそう何です。
 其の時に見てしまったそうです。
 道明寺さんがベッドのヘッドボードに凭れて座って居る時に、あの『海ちゃん』が靴を履
 いたまま、“好き…っ”と、言って、道明寺さんに抱き着いたそうです。
 勿論、其の時の道明寺さんは、何も言わず、そんな『海ちゃん』を抱き締めて居たそうで
 す。
 そして、道明寺さんは、あの『海ちゃん』からのkissを受け入れて居たとか…。
 そんな現場を見てしまった其の時の先輩は思ったそうです。
 “今頃、きっと、道明寺は、恋に落ちてる。”って…。
 私が許せないのは、道明寺さんの回りをウロウロしてたあの『海ちゃん』は、道明寺さん
 が先輩の彼氏だと言う事を分かって居乍ら、先輩から道明寺さんを奪おうとして居たので
 は無いかと言う事です。
 そして、そんな『海ちゃん』を『運命の女』だと騙されて勘違いした道明寺さんは、最低
 だと思いますし、其れ以上に、“貴方はアホですか?”と、訊きたい位です。
 今でも、私の其の気持ちに変わりは無く、先輩に如何にも成らない事が在ったら、私が何
 とかしたいんです。
 私は、先輩に救ってもらいましたから…。
 其れに、今迄に、私は返しても返し切れないモノを先輩から貰いましたので…。」と…。


其処で、言い切った桜子は、にこっと、微笑み乍ら、更に、総二郎 と あきらに伝えるのだった。


「ですから、私は、そんな道明寺さんを懲ら諦めたいんです。
 今では、其の当時の頃の事を、道明寺さん自身、すっかり忘れてしまって居るかも知れま
 せんが、此れ迄の先輩の傷付いた心の分も合わせて、道明寺さんには償って頂かないと割
 に合わないと思いますので…。
 ですから、うちの(三条)邸にて執り行う12月25日のクリスマスパーティーに、是非共、
 道明寺さんをお誘い下さいね。
 道明寺さんには、償って頂くつもりですから…。」と…。



だからだったのだろう。
此の時の総二郎 と あきらは、そんな桜子からの話しを聞いて居て、自身達の背筋が凍りつく様な思いを感じる程…だったのだ。


其れ位に、此の時の桜子の微笑み自体、ゾッとする総二郎 と あきら…だったのだ。




〈此の二次小説『Once again~再び~  23.』は、一部の文面の中に、神尾葉子先生の漫
 画『花より男子』の花男メンバーのセリフを勝手に拝借致し、勝手に記載致して折りま
 す。
 神尾葉子先生に於かれましては、勝手に拝借致し、勝手に記載致して折ります事をお詫び
 申し上げます。
 また、関係者各位 様に於かれましても、勝手に拝借致し、勝手に記載致して折ります事
 を、重ねてお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉


〈また、此の二次小説『Once again~再び~  23.』は、一部の文面の中に、神尾葉子先
 生の漫画『花より男子』のシーンをデフォルメ気味に綴って居る所が御座います。
 神尾葉子先生に於かれましては、勝手に拝借致し、勝手に記載致して折ります事をお詫び
 申し上げます。
 また、関係者各位 様に於かれましても、勝手に拝借致し、勝手に記載致して折ります事
 を、重ねてお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉


〈此の二次小説『Once again~再び~  23.』は、短目にて、終了して折ります事をお詫
 び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉

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