tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Once again~再び~  24.





12月24日…クリスマス・イヴ


12月25日…Xmas



〈つかつく〉


自身の専属秘書で在る 西田にスケジュール調整をさせて、あきらから言われた通りに三条邸に現れた司…だったのだ。


其処で、三条邸に到着した司が、三条家の使用人頭に寄って連れて来られた場所は、総二郎 と あきら と 桜子だけが待つリビングルーム…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、リビングルームに入る成り、がっかりして居たのだった。


何故なら…。
三条邸に現れた時点での司は、てっきり、つくし と 自身の娘で在る 柚(つくしの娘の名前)と会えるモノと思って居たのだった。


だからだったのだろう。
三条邸に到着した時点での司の顔付きは、ニヤ気…気味…だったのだ。


ところが、三条邸に到着した司が通されたリビングルームには、つくし と 自身の娘で在る 柚(つくしの娘の名前)は居ず、此の時点に於いての司は、がっかり…だったという訳…だったのだ。



其処で、そんな風にがっかりして居る司に、桜子が声を掛けたのだった。


「道明寺さん…いらっしゃいませ!
 取り敢えず、此方にお座り下さいね。」と、ソファを指差して、司を誘導するかの様に…。


だからだったのだ。
此の時の司は、三条家のお嬢様で在る 桜子にそう言われれば、何も言い返せない事から、唯、黙ったまま、桜子からの誘導に従うのだった。



其処で、役者が揃ったとでも言いた気な桜子は、徐に話しし始めるのだった。
だが、其れでも、此の時の桜子は、ストレートな物言いで話しするのだった。


「では、先輩の事について、此れからお話しさせて頂きます。
 先輩は、此れ迄、苦しんで居られました。
 其れは、何方(どなた)のせいか?
 ご存知ですよね⁉」と…。


此の時の桜子は、“其れは、貴方の事です。”と、云わんが如く、司の方を向いて話しして居たのだった。


だからだったのだ。
此の時の司は、そんな風に桜子から切り出された事で、不機嫌な顔付きに成り乍らも、其れが誰の責任でそう成ったのか?
百も承知の司…だったので、不貞腐れ気味に言うのだった。


「三条が言いてぇのは、全ては俺の責任っつー話だよな。」と…。


だからだったのだろう。
其の時の桜子は、自身にそう言って来た司に対しても、臆する事無く、言って除けるのだった。


「ええ、そうですわ。
 流石、道明寺さんですわ。」と…。


だが、司も司で、桜子にストレートな物言いで話しするのだった。


「で、俺が悪ぃにしても、三条は、俺に如何しろって言うんだよ!」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の桜子は、飄々と、そんな司に対して、言い始めるのだった。


「先輩は、今日、道明寺さんが此処(三条邸)に来る事を知りません。
 此れ迄、頑張って来られた先輩への私からのサプライズ…何です。
 本来なら、先輩に話ししてから道明寺さんと会ってもらいたかったんですが…。
 先輩と言う方は、相も変わらず、頑固な方で、如何し様も無くて…。
 先ず、先輩には道明寺さんと会ってもらって、道明寺さんに凝り固まった先輩の頭を解し
 て頂きたいんです。
 其の上で、先輩が道明寺さんを許せるのか如何か?
 其れは、道明寺さんの頑張り次第かと思います。
 勿論、私は、道明寺さんをお助け致しません。
 其の結果…。
 道明寺さん と 先輩との間がギクシャクし様とも、此方と致しましては、責任を負い兼
 ねますので、ご了承下さい。
 其れがお嫌でしたら、今、此方で、何方(どちら)が宜しいのかお決め下さいね。」と…。



だからだったのだろう。
此の時の司は、決心するのだった。


“どんだけ砕け散ってしまうとも…。
 牧野と会って、ちゃんと謝って、許しを乞うて、其れでも、許してくれねぇなら…。
 総二郎が言う通り、土下座でも何でもして許してもらうしかねぇだろ‼”と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、桜子に自身の決意表明かの如く、言って除けるのだった。


「三条…俺は、牧野と会うわ。
 で、どんだけ砕け散ってしまうとも、牧野が許してくれる迄、謝り続けるわ。」と…。


だからだったのだろう。
そんな風に司の決意表明とでも言うべき返答の言葉を聞く事が出来た桜子は、淡々と、司に伝えるのだった。


「そうですか。
 分かりました。
 其れでは、此方に先輩をお連れします。
 先輩とじっくりとお話し下さいね。」と…。



其れで分かったのだ。
此の時の総二郎 と あきらが桜子の事を誤解して居たのだと言う事を…。
そして、桜子は、司 と つくしの仲を取り持とうとして居たのだと言う事を…。
唯、桜子は、毒吐いて(ついて)居ただけと言う事が分かったのだった。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎 と あきらは、それぞれ、司にエールを送るのだった。


「司…自分の不甲斐無さを隠さず、牧野にちゃんと謝まれよ!」と…。


「司…自分から牧野に喧嘩を吹っ掛けんなよ‼
 下手したら、牧野とは物別れに終わっちまうぞ‼
 良いか…司?
 コトは冷静に…な。
 ぜってぇ(絶対)に、司から喧嘩を吹っ掛けんじゃねぇぞ‼」と…。


其処で、総二郎 と あきら と 桜子は、司 と つくしの事を心配し乍らも、其の場を後にして、代わりに、つくしを呼び出すのだった。



そして、其の後、三条家の使用人の誘導に寄って、司が待つリビングルームに着いたつくしは、其のリビングルームの扉が開いたと同時に、部屋の中に居る司を見て、驚愕するやら、怒って良いのやら、如何して良いのか、全く、分からず…。
しかも、其の時の自分自身の感情を何処にぶつけて良いのか?
悩み始めるのだった。


実の事を言うと、つくし自身、本当に、桜子から何も聞いて居なかった事も有り、司の顔を見て居た事で、思い出したのだ。


何故なら…。
此の時の司の顔の表情は、嘗て、つくしが知って居る司の顔の表情…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、密かに、思って居たのだった。


“あの目じゃない。
 道明寺だ。
 道明寺が帰って来た。”と…。


だが、此の時のつくしは、確信して居ても、一応、司に訊くのだった。


「道明寺…記憶は??」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、つくし自身が知って居る顔の表情で、じーっと、つくしの顔を見詰め乍ら、言って遣るのだった。


「ああ、お前の事…思い出した。
 ごめん、牧野…。」と…。


其処で、つくし自身、一番、気に成って居る事を司に訊き始めるのだった。


「あの後、海ちゃんとは如何成ったの?
 海ちゃんと付き合ったの?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、つくしから訊かれた時に背を向けて居るつくしの後ろ姿に、一瞬、ハッと成ったのだが、言わなければ始まらないと思い、話しし始めるのだった。


「………。
 如何も成ってねぇよ。
 其れに、付き合ってもねぇよ。
 あの女は、俺を騙しやがった。
 あの女が俺の『運命の女』だと…言いやがった。
 けど、あの後直ぐに、見破って遣って追い出して、二度と、(道明寺)邸に入れねぇ様に
 して遣った。
 で、其の後直ぐに、俺は、NYに飛んだ。
 だから…よ。
 折角、忘れたのに…よ。
 また、思い出す羽目に成っちまった。
 思い出しただけでも、胸糞悪ぃっつーの‼」と…。


此の時の司は、本当に、胸糞悪そうに、つくしに言って居たのだった。


だが、此の時のつくしは、密かに、独り言ちて(ひとりごちて)居たのだった。


“あんたがそう思わせる様な事をしたんだから、あんたが悪い!”と…。



其処で、つくしは、此れ迄の思いを司にぶつけるのだった。


「あんたは、もう帰って!
 二度と、此処(三条邸)には来ないで!
 幾ら、あんたが私の記憶を取り戻してくれたとしても、あの頃のあんたは私を見付け出し
 てくれなかった。
 其れだけじゃ無かった。
 あんたは、私じゃ無く、海ちゃんを選んだ。
 “代わりの利く恋なら要らない。
  私を見付け出してくれないなら…。
  もう良い。
  あんたは、もう、私の好きだった道明寺じゃ無い。”と、思えば思う程…苦しんだ。
 其れに、私…見なくても良い筈なのに、2回も嫌なモノ…見せられちゃった。
 あんたは、私じゃ無くても、良いんでしょ!
 だから、此の話は、此れでおしまい!
 あんたは、此のまま、帰って!」と…。


実は、此の時のつくしは、ずーっと、司に背を向けたまま、司に話しして居たのだった。


だからだったのだろう。
此の時の司は、辛そうな顔付きに成り乍らも、其れでも、つくしに懇願するのだった。


「こっち、向けよ!」と…。


だが、此処からは、言い合いの様な形に成って居たのだった。


「やだよ!」


「向けって!」と…。


其処迄、言い合いに成ってエキサイティングしそうな状況に成って居た事で、司は、つくしの腕を掴んで振り向かせ様として居たのだ。
其処で、つくしは、振り向き様、泣き乍らも、つくしの右手が司の頬にヒットしたのだった。


「ばかっ‼」と、言い乍ら…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、つくしの右手がヒットした自分自身の頬よりも、つくしの心の方が痛がって居る事に気が付いたのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、つくしの腕を再び握り締めて、つくしを自身の方へ引き寄せて、抱き締め様としたのだ。


だが、既の所で(すんでのところで)、司は、つくしを抱き締められなかったのだ。


何故なら…。
つくしが抱き締められる前に、自身の腕を目一杯伸ばして、司の身体との距離を作ったのだ。


勿論、“そんな事はさせねぇ‼”と、司も抵抗したのだが、此の時のつくしの馬鹿力には叶う筈も無く、司 と つくしとの間には、唯、空間だけが出来て居たのだった。



そして、此の時のつくしは言ってしまったのだ。
言ってはいけない言葉を…。


「そんな汚い身体で、私を抱き締めないで‼」と…。


そんなつくしの言葉は、司の心を強烈に抉ぐるのだった。



〈此の二次小説『Once again~再び~  24.』は、一部の文面の中に、神尾葉子先生の漫
 画『花より男子』の花男メンバーのセリフを勝手に拝借致し、勝手に記載致して折りま
 す。
 神尾葉子先生に於かれましては、勝手に拝借致し、勝手に記載致して折ります事をお詫び
 申し上げます。
 また、関係者各位 様に於かれましても、勝手に拝借致し、勝手に記載致して折ります事
 を、重ねてお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉

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