tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Once again~再び~  25.




12月24日…クリスマス・イヴ


12月25日…Xmas



〈つかつく〉


此の時のつくしは言ってしまったのだ。
言ってはいけない言葉を…。


「そんな汚い身体で、私を抱き締めないで‼」と…。


そんなつくしの言葉は、司の心を強烈に抉ぐるのだった。



だが、実は、此の時の司自身、桜子と約束した通り、“砕け散っても良い。”と、考えて居たのだ。


【此の時の司は、桜子に自身の決意表明かの如く、言って除けて居たのだ。


 「三条…俺は、牧野と会うわ。
  で、どんだけ砕け散ってしまうとも、牧野が許してくれる迄、謝り続けるわ。」
 と…。】


だからこそ、此の時の司は、つくしと逢えたのだから…。



だからだったのかも知れない。
此の時の司は、其れでも、必死で、つくしの腕を握ったまま…だったのだ。
其処で、つくしは、かなり、大きな声で、そんな司の行動を制止し様として居たのだ。


「道明寺…お願いだから、そんな汚い手で私の身体を触らないで‼」と…。


勿論、此の時の司にとってすれば、愛おしい筈のつくしからそんな風に言われれば、傷付かない筈が無いのだ。
だが、其れでも、此の時の司には分かって居たのだ。


【何故、其処迄、つくしは、司の心を強烈に抉ぐる様な言葉を言って来るのか?】


其れは、あの頃のつくしは、“見なくても良い筈なのに、2回も嫌なモノを見せられた。”と、考えて居たのだから、当然の事乍ら、つくしがそう言って来るだろう事は予想出来たのだった。


だからこそ、此の時の司は、つくしからどんなに傷付けられ様とも、どんだけ砕け散ってしまうとも、“牧野から離れねぇ。”と、誓って居たのだった。


「良いか、牧野…?
 お前からどんなに傷付けられ様とも、どんだけ砕け散ってしまうとも、“俺は、牧野から
 離れねぇからな。”」と…。


勿論、此の時の司は、其れでも、尚も、つくしの腕を放さなかったのだ。


其れでも、司から離れ様と、此の時のつくしは、必死で、藻掻いて居たのだった。
そして、司の腕を放さそうと、必死で、大きな声で叫ぶのだった。
勿論、此の時のつくしには、必死過ぎて、自分自身の声の大きさに気が付いて居なかったのだが…。


「道明寺…お願いだから、私の腕を放して‼」と…。



だからだったのかも知れない。
部屋の外に迄、漏れて居る自身の母親で在る つくしのそんな大きな声を聞いた此の時のつくしの娘で在る 柚は、偶々、廊下に出て居たのだ。
其処で、自身の母親で在る つくしのそんな大きな声を聞いたのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしの娘で在る 柚は、クリスマスパーティーを開いて居た部屋に戻り、滋 と 桜子を呼んだのだ。


「しぃちゃん(滋の呼び名)…。
 さぁちゃん(桜子の呼び名)…。
 ママのおこっている(怒って居る)こえ(声)がきこえてくる(聞こえて来る)の。
 ママは、どこに(何処に)いる(居る)の?」と…。


だからだったのだ。
此の時の桜子は、密かに、独り言ちて(ひとりごちて)居たのだった。
溜息を吐き(つき)乍ら…。


“はぁ~
 やっぱり…道明寺さん と 先輩って、そう成るんですよね。
 道明寺さん と 先輩って、如何して、こうも拗じれるんでしょうかね?”と…。



だからだったのかも知れない。
そんな風に独り言ちて(ひとりごちて)居た桜子は、滋に目配せをし乍ら、つくしの娘で在る 柚に説明するのだった。


「柚ちゃん…此方のお部屋にママが居るの。
 開けて入って視て!」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしの娘で在る 柚は、桜子から言われた通りに素直に返事して、自身の両親で在る 司 と つくしが居るで在ろうリビングルームに一人で入るのだった。


「はい!」と、返事し乍ら…。



其処で、此の時のつくしの娘で在る 柚が見たモノとは…。
そうなのだった。
司がつくしの腕を握ったまま、つくしが藻掻いて居た所…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
思わず、此の時のつくしの娘で在る 柚は、自身の母親で在る つくしを助ける為に、司 と つくしの間を割って入ろうとして居たのだった。


「だめ‼」と、叫び乍ら…。


だからだったのだ。
自身の母親で在る つくしの事を庇おうと、司 と つくしの間を割って入って来た柚に寄って、司 と つくしとの間に自ずと空間が出来、つくしにとっては、漸く、司から離れる事が出来たのだ。


だが、突然、此の部屋の中に入って来た自身の娘で在る 柚の顔を見た此の時のつくしは、予期して居なかった事だけに、驚愕顔を自身の顔に貼り付かせて言って居たのだ。


「柚…如何したの!」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしの娘で在る 柚は、自身の母親で在る つくしに抱き着く様に返答するのだった。


「だって…ね。
 ママがおおきなこえ(大きな声)でおこってた(怒ってた)から…。」と…。



其処で、司がつくし と 自身の娘で在る 柚との会話の間を割って入り、自身の娘で在る 柚の方を向き乍ら声を掛けるのだった。


「柚…か?
 初めましてだな!」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしの娘で在る 柚は、「初めまして!」と、ペコっと、自身の頭を下げ乍らも、初めて見る司に不思議そうな顔付きに成りつつ、つくしに訊くのだった。


「ママ…この(此の)おじさんだれ(誰)…?」と…。


だからだったのだ。
そんな風に不思議そうな顔付きの柚の前に自身の足を進めて、此の時の司は、自身の娘で在る 柚に話しし始めるのだった。


「俺は、『おじさん』じゃねぇぞ‼
 柚のパパだ‼」と…。



だからだったのかも知れない。
勿論、つくしは、反論し様として居たのだ。
だが、先に自身の娘で在る 柚から訊かれてしまったのだ。


「えっ??
 ゆず(柚)にはパパがいない(居ない)んでしょ!
 ママがいって(言って)たよね⁉
 まき(真紀)ちゃんにはパパがいて(居て)も、ゆず(柚)にはいない(居ない)っ
 て…さっき、ママがいって(言って)たよね⁉
 ほんとう(本当)は、ゆず(柚)にもパパがいる(居る)の?
 いない(居ない)の?
 どっち…⁉」と…。


其処で、此の時の司は、つくしが言って来るで在ろう言葉が分かって居るだけに、素早く、自身の娘で在る 柚に返答の言葉を口にするのだった。


「だから、さっきも言って遣っただろ!
 俺が柚のパパだ‼」と…。


だからだったのだろう。
自身の娘で在る 柚からのそんな期待を込められた目付きで訊かれて居た此の時のつくしは、返答する言葉にも躊躇する程…だったのだ。



其処へ、何時(いつ)の間にか?
桜子の祖母で在る 三条家の大奥様 と 桜子が部屋の中に居たのだった。


実は、つくしの娘で在る 柚を司 と つくしが居た部屋の中に入れた後、桜子が自身の祖母で在る 三条家の大奥様を呼びに行って居たのだった。


そして、そんな風に躊躇して居るで在ろう つくしに、此の時の桜子の祖母で在る 三条家の大奥様が声を掛けるのだった。


「宜しいかしら…つくしさん?
 もう、そろそろ、宜しいんじゃ無くて…。
 そう何時(いつ)迄も頑固を張るモノじゃ無くて…よ。
 何時(いつ)迄も頑固を張って居て、其れが柚ちゃんの為に成るのかしら?
 そろそろ、司さんを許してお上げなさい!
 つくしさんも分かってるんでしょ!
 こう成ってしまったのは、司さんだけのせいでは無いと言う事を…。
 でしたら、つくしさんが後悔し無くても良い様に、司さんを許してお上げなさい!」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様からのそんな話しを聞いて居て、素直に応じ様とするのだった。


「はい、そうします。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の桜子は、そんなつくしの様子を見て居て、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“もしかしたら、先輩は、素直に成れるチャンスが欲しかったのかも知れない。
 其れとも、素直に成れるチャンスを探して居たのかも知れない。
 本当に、先輩は、素直じゃ無いんだから…全く‼”と、微笑み乍ら…。



だからだったのだ。
此の時のつくしは、其の後、つくしの娘で在る 柚の顔を見乍ら、話しし始めるのだった。


「柚…ごめんね!
 実は、此の男性(ひと)が柚のパパなの!」と…。


だが、此の時の司 と つくしの娘で在る 柚にとっては、噓を吐かれた(つかれた)様な気分…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司 と つくしの娘で在る 柚は怒った様な顔付きに成り、つくしを責め始めるのだった。


「ママは、ゆず(柚)にうそ(噓)をついた(吐いた)の⁉」と…。


其処で、辛そうな顔付きに成ったつくしは、「ううん、違うの!」と、言いたくても、言えずに居たのだ。


何故なら…。
つくしはそんなつもりは無くても、此の時の柚にとっては、結果的に、つくしが噓を吐いた(ついた)事と成るのだ。


だからこそ、此の時のつくしは、つくしの娘で在る 柚に言えずに居たのだった。
だが、そんなつくしの様子を見て居た司が口を開いたのだった。


「柚…ママは柚に噓を吐いて(ついて)ねぇぞ‼
 パパがママの事だけを忘れる病気に掛かって居たから…。
 ママは柚に、“柚にはパパが居ない(居ねぇ)。”って、言って居たんだと思う。
 全部、パパの責任…何だよ。
 だから、ママの責任じゃねぇから…な。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司 と つくしの娘で在る 柚の顔付きは、晴れやかで、笑顔が絶えず、今迄の柚の笑顔の中で一番の笑顔と言える位に、此の時の司 と つくしの娘で在る 柚の笑顔は、其れ程迄に素敵…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくし自身、そんな自身の娘で在る 柚の笑顔を見て居て、思うのだった。


“柚の笑顔を失う所…だった。
 おばあ様に感謝し無きゃ!”と…。



そして、其の後の司 と 自身の娘で在る 柚は、三条邸でのクリスマスパーティーの間中、ずーっと、一緒に居たのだった。



PS.
自身 と 自身の娘で在る 柚の父娘(おやこ)関係を認めたつくしからの言葉を聞いて居た此の時の司は、自身からの話しの後に自身の娘で在る 柚の笑顔を見た事で、柚を抱き締めて遣りたくて、自身の娘で在る 柚に声を掛けるのだった。


「柚…パパの所に来い‼」と…。


だからだったのかも知れない。
そんな自身の父親で在る 司の声を聞いた此の時の柚は、更に、晴れやかな笑顔と共に、自身の父親で在る 司に抱き着くのだった。


こうして、司 と 自身の娘で在る 柚の父娘(おやこ)関係が始まったのだった。


勿論、此の時のつくしは、そんな司 と 自身の娘で在る 柚の様子を見て居て、晴れやかな笑顔と共に、更に、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“本当に、此れで良かった。
 後悔し無くて済んで…。”と、清々しい気持ちと共に…。



そして、其の後の司は、自身の娘で在る 柚に言って遣るのだった。


「サンタクロースからのプレゼントは、パパだな‼」と…。


だが、此の時の自身の娘で在る 柚は、そんな自身の父親に言って除けるのだった。


「えっ??
 ゆず(柚)は、サンタさんにおねがい(お願い)していた(居た)のに…。
 サンタさんからのプレゼントは、パパなの⁉
 ゆず(柚)は、サンタさんからのプレゼント…もらえない(貰えない)の?」と…。


実は、此の時の柚は、泣き乍ら、自身の父親で在る 司に訴えて居たのだった。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、そんな柚の姿を見て居て、司を怒り始めるのだった。


「余計な事は言わないで…。」と…。


だからだったのだ。
楽しい筈のクリスマスパーティー…だったのに、結局の処、司にとっては、『飛んだクリスマスパーティー』と、成ったのだった。

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