1season女…<あき桜> 4.
<あきらside>
総二郎は、類に、必死で、何を言いてぇのか?
確認して居る様に、俺には、見えていた。
総二郎の口は、類に向かって、“えっ??”と、口を開けて居た。
そして、総二郎は、俺に、目配せをして来た。
俺は、如何言う顔をすれば良いのか?
悩む処だった。
桜子にも、不安にする訳には行かねぇと思う俺が居たのは事実だった。
だが、俺の気持ちは、桜子に向いて居る事を自覚してしまっていた。
類のせいでも有るが…‼
俺は、桜子に此の状況を、如何伝えれば良いのか?
悩む処では、有ったのは事実だった。
<桜子side>
何故か?
F3で、目配せでもしているのか?
合図の送り合いをしていた。
優紀さんは、苦笑いの様な顔付きに成りながら、落ち着かない態度に成って居た。
滋さんと言えば、そんなF3を怒り出した。
T3だけ、取り残された様な感じにでも、思ったのかも知れない。
「ちょっと、さっきから、あんた達 F3は、何なの?
何か言いたいんだったら…。
合図の送り合い何かしなくても、私達 T3に、直接、言えば良いでしょ?」
花沢さんは、滋さんの言葉に反応するかの様に、美作さんの方を見ながら、失笑して居る。
此れが、また、美作さんを怒らせて居る様子だった。
だって、美作さんが、そんな花沢さんを睨み付けているんだもの。
如何いう意味なのだろうか?
<あきらside>
俺は、類を睨み付けて遣った。
だからって、類が、笑いを止める訳が無かった。
全然、俺の睨みは、類には、効き目無しだ‼
それ処か?
俺の気持ちは、“分かってる‼”って、言わんばかりの態度で、俺を見て来やがる。
それに、類のそんな態度に痺れを切らして居るそんな俺に、とうとう、一言、言って来やがった。
「クスクス…。
あきら、俺の口から言った方が良い?
“言え‼”って言うなら、言っても良いけど…(笑)。
あははははは~‼」
過去に、こんなに笑い転げてやがる類を見た事、有るか?
其れに、類は、笑いが止まらなく成ってやがる。
それ処か?
類は、また、一言、余計なんだよな?
「其れよりも、司と牧野が、揃ってからの方が良いかもね(笑)‼」
「はぁ~⤵。」
俺は、溜息しか出やしねぇ。
いい加減にしろよ、類‼
俺で、遊びやがって…。
そう思って居る時に、司と牧野が、現れた。
で、司と牧野も、此の雰囲気を察知したのか?
司と牧野は、顔を見合わせ出した。
牧野に至っては、首を傾げてる。
で、いつもの如く、F4とT4が別れて座り出した。
で、俺は、類のお陰で、恰好の餌食と化した。
で、司と総二郎は、いつまでも、笑いの収まらない類を不思議そうに見詰めるだけだった。
で、司と総二郎で、目配せをして、合図の送り合いをして居る。
居た堪れねぇとは、こう言う事を言うんだろうな?
俺は、初めてと言っても良い、F3の餌食に成る事に、まだ、慣れて居ねぇからか?
居た堪れなかった。
如何やら、やっと、類の笑いも収まり、類も落ち着きを取り戻した様子だった。
で、総二郎が、類に訊き出した。
「類…?
何が言いてぇんだよ?
目配せされても、全く、意味が、分かんねぇしよ‼
類、早く言えよ⁉」
本来の今日の集まりの目的は、総二郎と優紀ちゃんの『付き合い宣言』の為だったんじゃねぇのかよ?
主旨が変わってねぇか?