tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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1season女…<あき桜>  9.




<桜子side>


私も、滋さんに続いて話ししていた。


「だから、今日の私は、時間も有ったので、“遅れては…。”と、思って、早目に着く様
 に、家を出たんです。
 そしたら、思って居た時間より、早く到着してしまって…。
 で、“リムジンの中で待つよりは…。”と、思って、早目でしたけど…。
 ラウンジのVIPルームで、待たせてもらう事にしたんです。」


美作さんは、納得した様子だった。


で、美作さんから、話しを繋げて来てくれた。


「けどな…。
 俺は、桜子と喋れた事が、返って、俺には、新鮮だったんだよ。
 今まではな…。
 そう、大学の頃、F4ラウンジで会って喋ってても、いつも、牧野を交えてだっただ
 ろ?(笑)」


先輩は、膨れていた。


先輩は、如何も、独り言を言って居る様子だった。


先輩の口の開き方なら、多分、“悪かったわね‼”って、言って居るんだと思うけど…?


ほんと、先輩は、大人気無いんだから…。


“はぁ~。”
私の心の中では、溜息しか出ないですよ、先輩…。


美作さんは、続けて、話しし出した。


「俺は、桜子と、ちゃんと喋った事が無かったと、気付いたんだよ。
 桜子と喋って居て、“こんなに落ち着けて、素直な俺で喋った事、今まで在ったか?”っ
 て、考えされられたんだよ。
 凄ぇ、不思議な気分だった。
 否、その時、気付けたんだと思う。
 俺は、知ってる相手に、“一目惚れしてしまったんだ‼”って…。」


こんな、美作さんを見る事は、私だけじゃなく、F3&T3も、初めてじゃないだろうか?


美作さんの恋愛の仕方は、いつも、冷静沈着で、『クールな美作さん』という印象が、私には在ったのだけど…?


美作さんは、一呼吸置いて、私を落ち着かせながら、また、話ししてくれて居た。


「俺の大学の頃と違って…?
 何というか…?
 今日、俺にとって、桜子と、二人っきりで喋って居た時の空間は、凄ぇ心地良かったん
 だ‼
 自然体で居られる俺が居るのは、確かだったと思う。
 一々、話しして居る最中に、桜子が首を傾げながら、桜子が俺を見て来る所を今まで、
 見た事が無くて、初めてだったから…。
 俺は、そんな桜子の姿に動揺してしまって居たんだ。
 今まで、桜子に感じた事も、見た事もねぇ桜子だったんで…。
 俺は、多分、桜子を直視出来ずに居たと思う。
 冷静に俺は、桜子に話しして居たつもりだったけど…な?
 多分、笑いで誤魔化しながら、桜子に答えていたと、思う。」


こんなに、喋っている美作さんを見た事が、初めてなら…。
照れ乍ら、私に告白してくれている美作さんを見る事も、私にとっては、初めてだった。


私と、同じ気持ちで、居てくれた事が、私は嬉しかった。


だから、私も正直に、自分自身の気持ちを伝え様と思って居た。


「美作さん…。
 お話し下さって、有難う御座います。
 とっても、嬉しいです。
 ですが…。
 私が、如何言う人間かを知ってもらってから、判断して下さいますか?」


私は、美作さんに聞いてもらおうと、隣に座って居る美作さんの方を向いて話しし始めた。


「実は、先輩も知らない私が、存在するんです。
 実は、私は、ドイツの学校に通って居た頃…。
 私には、良い噂話は在りませんでした。
 勿論、私は、皆さんも、ご存知かと思いますが…。
 私には、『黒歴史』成る物が存在します。
 その事に関しては、私は、先輩に寄って、救って頂きましたが…。」


私は、先輩の顔を見ながら、ニコっと、微笑んだ。


先輩も、頷いてくれた。


私は、また、美作さんの方を向きながら、話しし始めた。


「実は、其の汚名は、ドイツ時代から、存在して居ました。
 勿論、『策士 桜子』なのも、その頃からでした。
 そして、日本では、言われて居ませんが、ドイツの頃に言われていた汚名が、もう一つ
 有ったんです。
 其れは…?」


この事を言うのが、一番、辛い。


今まで、誰にも言った事が無かった話しだからだった。


「『1season女』=『飽き性の女』という、レッテルが張られた程だったです。
 男性に癒しを求めていた頃の私は、男性と付き合っても、3ヶ月しか持たない、
 『遊び魔の女』…って、意味合いの汚名でした。
 そう成るには、そう成るだけの私には、理由が有ったんです。
 でも、其れを言っても仕方ないので、ドイツの頃は、皆にどんな汚名も言わせて居まし
 た。」


私は、“はぁ~。”と、息継ぎをする様に、溜息を付いて居た。


「私のドイツ時代は、心の寂しさから、男性を求めて居たのだと思うんです。
 私は、幼少期に、両親を事故で、一気に亡くしました。
 なので、私は、祖母に育てられました。
 ですが…。
 『周りの友達(子供達)には、優しい両親が居るのに、自分には居ない。』と、いつ
 も、泣いて居たんです。
 その頃から、私の心が満たされて居なかったのだと思うんです。」


私は、喉の渇きを潤わせる為、ウォーターを口に含ませていた。


「例え3ヶ月でも、お付き合いしていたその男性には、私は、多分、心が満たされないか
 ら、終わりを告げて居たんだと思うんです。
 癒されないから、終わりにする。
 言い変えれば、癒してくれるなら、ずーっと傍に居たんだと思うんです。」


私は、先輩の方を向きながら、話しし始めた。


「それが、先輩と一緒に居る事で、私の心は、満たされ始めて行ったんです。
 言い換えれば、私の心は、先輩に寄って、癒されたんです。
 だから、私は、先輩の様な男性が居たら、長続きすると思って居るんです。
 私の理想の男性像は、先輩、何です。
 私の目標は、いつか、道明寺さんと先輩の様な、私と『Best CP』に成ってくれる男
 性です。
 私も、今日、美作さんとお話しして居て思って居ました。
 “何だか、此の空間、私、好きかも…?”と…。
 長々と、すみません。
 私、今日は、此れで失礼します。」


私は、美作さんに、私の言いたい事を伝えるだけ伝えて、慌てて、席を立って、お辞儀しながら、ドアに向かって居た。



 
<【ご報告】
  既に、ご報告しています通り、私の若かりし頃は、『1season女』と、確かに、
  言われて居ました。
  ですが、此の二次小説ネタとして、私の体験談をデフォルメ気味に描いております事
  をご報告致します。
  先ずは、お詫び方々、ご報告まで…。>

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