tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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まだ、知らない世界…<つかつく>  8.




【桜子の回想…。】


私は、椿さんにお会いした数日後…。
美作さんに呼び出されていた。


如何も、椿さんが、美作さんにヘルプの連絡を入れたみたいだった。


どんなに、椿さんが足掻こうが、私は、先輩を守り抜く覚悟で居た。



そして、美作さんから言われた様に、美作商事が経営して居るレストランに、仕事の打ち合わせ終了後…。
私は、直帰して、其方に向かって居た。


私の直帰後の此の行動が、先輩に気付かれない為に、態と、仕事の打ち合わせ終了後に、美作さんに会う様にしてもらったのだった。



で、レストランに着いて視て、驚愕した。


其処には、美作さんを含めたF3が揃っていた。


如何も、美作さんが、花沢さんと西門さんを呼び出したらしい。


私は、取り敢えず、決まり切った、挨拶を交わして居た。


其れに合わせる様に、美作さんからも、お決まりの挨拶を返してくれて居た。


「お待たせして、申し訳御座いません。」
「桜子…。
 忙しい時に、呼び出して悪かったな。」
「いいえ。
 如何言ったご用件でしょうか?」


美作さんは、私の顔を見詰めて、真剣な顔付きに成り、私が、如何言って来るか?
凝視して居る様にも、私には、感じられて居た。


此の時の私は、既に、美作さんが、私を呼び出した理由を理解していたのだ。


だから、美作さんから、何も会話の言葉が無かったので、私の方から、カマを賭けて視た。


「先日、私が、椿さんとお会いした件を、お聞きに成ったんじゃ有りませんか?」
「流石、桜子だな。
 其の通りだ‼」


私は、美作さんからの返答の言葉に、“やっぱり…か?”と、心の中で、思って居た。


私は、結局、美作さんだけと、会話を交わして居るだけに過ぎなかった。


花沢さんと西門さんは、美作さんと私との会話を、唯、じーっと、観て居るだけだった。


「でしたら、私から何もお話しする事は有りません。
 椿さんにお聞きに成った事が全てですから…。」
「桜子…?
 如何しても…か?」


私は、美作さんからの言葉で…。
“私が、何故、此処まで、道明寺家と先輩の関りを拒否しようとしているのか?”と、いう本当の意味をF3の皆さんに伝える事にしたのだった。


「はい。
 其れに、先輩の事で、F3の皆さんがご存知な事…以外にも、色々と有るんです。
 実は…?
 道明寺社長は、先輩の家族に為さっている事が、他にも色々と有るんです。
 先輩からは、F3の皆さんには、“絶対、伝えるな‼”と、言われて居たんですが…。」
「「「………」」」


F3は、何も言えずに居る様子だった。


だから、私は、話しを続けた。


「先輩のお父さんがリストラ後に、転職為さった会社でも、また、リストラされた事が有
 ったんです。
 先輩のお父さんが、転職した会社でリストラに遭ったのは、道明寺さんの事件後…の事
 だったんです。
 其の先輩のお父さんのリストラと言うのが、道明寺さんのNYへの渡米の直後だったん
 です。
 だから、先輩は、“英徳大学には進まない。”と、仰って…。
 先輩は、勉学しか取り柄がない程、勉強が好きな方。
 其の先輩が、“英徳大学には、進まない。”って仰ったんです。
 其の先輩の言葉は、“英徳大学に限らず、大学自体に進まない”と、云う意味だったんで
 すけど…。
 其の当時の先輩は、就職為さるおつもりの様でした。
 其れが、何を示して居たのか?
 私は、先輩から訊き出すのに、苦労しました。
 で、先輩のお父さんが、リストラに遭った事が分かったんです。
 で、私は、直ぐ、調べました。
 そしたら、其の陰で、道明寺社長が、手綱を引っ張って居た事が分かったんです。
 先輩の家族を東京から追い出す為だったんです。
 其れ以降、先輩のお父さんの再就職先が、東京では、中々、見付からなかったんです。
 其の事を知って、私は、怒り狂いました。
 私の祖母と道明寺社長は、旧 華族出身の同じ一族です。
 私の祖母は、其れまで、道明寺社長の事を同じ一族として、誇りに思って居たそうで
 す。」


F3は、私の此処迄の言葉を聞いただけで、既に、驚愕している様子だった。


だから、そんなF3に、私は、お構い無しに、話しを続けていた。


「だから、私は、私の祖母に、先輩のご家族…。
 所謂、牧野家への道明寺社長の全ての悪行を話しして聞かせました。
 其れからの(私の)祖母は、先輩を孫の様に扱ってくれて、先輩の弟の進君も受け入れ
 てくれました。
 そして、祖母は、先輩のご両親にも、仕事を斡旋してくれて、今でも、しっかり、働い
 ていらっしゃいます。
 進君も、高校卒業後は、大学を卒業して、薬品会社の主任研究員で、活躍して居ます。
 だから、先輩も、徐々に、元の先輩の姿に戻ってくれて、仕事も、充実して来ました。
 だからこそ、私は、先輩には、もう、苦しんで欲しく無いんです。
 道明寺さんと一緒に成れば、また、先輩は、苦しむ時が来る筈です。
 其れに、道明寺HDが、危うく成って来てから、道明寺社長は、(私の)祖母を通じ
 て、“牧野さん(先輩)に謝りたい。”と、(私の)祖母に、言って来たそうです。
 道明寺社長は、自分本位過ぎませんか?
 だから、私は、道明寺社長が、許せないんです。
 だから、もう、先輩を放って置いて下さいませんか?」


私は、一気に、捲し立てる様に、F3に話しして聞かせていた。


F3は、私を唯、凝視して観て居るだけだった。


だから、美作さんの言い分にも、耳を傾けられない私が其処には居た事も、また、事実だったのだ。


だからだろうか?
私の様子を観て居てなのか?
美作さんは、私に語り掛ける様に、静かに話しし始めて居た。


「桜子…?
 司が、危ねぇんだ…。
 椿姉ちゃんに寄れば…。
 かなり、衰弱して居るらしい。
 仕事復帰…処じゃねぇんだ。
 椿姉ちゃんが…な。
 “此のままだと、司が、危ない‼”って、俺等 F3に助けを求めて来たんだよ。
 勿論、桜子の道明寺家への許せねぇ気持ちも分かる。
 けど…な?
 司には、やっぱり、牧野…何だと思うだよな?」


私は、美作さんからの言葉に、信じられなかった。


「今更ですよね?
 道明寺さんが、記憶を失くされた事は、現状、如何しようも無かったと思います。
 でも、先輩の存在を道明寺さんは、道明寺さんの中から消して、訳の分からない女を、
 先輩に魅せ付ける様に侍らせたんです。
 道明寺さんにとって、此の現状は、当然の仕打ちですよね?」


此処で、花沢さんが、私に正論を言って来た。


「其れは、牧野も、そう言ってんの?
 牧野は、三条と同じ気持ちだと言うの?」


私は、先輩から、先輩の気持ちを、直接、聞いて知っていた。


だから、私は、花沢さんの言葉に、返答出来ずに居たのだった。


「………」


其の事を見越してだろうか?
花沢さんは、また、私に、正論を伝えて来たのだった。


花沢さんは、少し、怒って居る様にも、私には、観えていた。


「違うよね?
 牧野は、まだ、司を好きだよね?
 司に逢わせない事が、牧野の幸せに繋がるの?」
「………」


私は、花沢さんの言葉に、更に、答えられずに居た。


其処に、美作さんは、また、私の方に向って、話しをし始めていた。


「桜子…?
 牧野は、司の現状を知ってんのか?」


私は、答えずに、首だけを盾に動かして居た。


其処に、西門さんが、言い始めていた。


「だったら、牧野は、司に逢いたがっているかも知れねぇだろ?
 桜子は、何故、其処までして、司と牧野を逢わせたくねぇんだ?
 道明寺家の問題だけじゃねぇよな?」
「………」


私は、西門さんの言葉を聞いて、少し、ムッとしてしまって居た。


だから、私からは、何も、西門さんに返答する気も起きなかったのだ。


私は、F3が、“先輩の立場を、何も分かって居ない‼”と、思う事で、自分自身の気持ちとの天秤を量ってしまっていたのだった。

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