tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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永遠の初恋【まだ、知らない世界】…<つかつく>  番外編



<此の二次小説『永遠の初恋【まだ、知らない世界】…<つかつく>  番外編』は、 
 『まだ、知らない世界…<つかつく>』の本文の中で綴る事の出来なかった、つくしの
 記憶を取り戻した司の其の当時の様子を綴っております。
 『まだ、知らない世界…<つかつく>』と、合わせて、ご覧下さいました成らば、幸い
 に存じます。
 宜しくお願い申し上げます。>




<司side>


俺は、俺自身…。
つくしの記憶を取り戻せた事は、俺にとっても、驚愕でしか無かった。


其れ程までに、偶然だったのだ‼


朝、起きた途端…。
俺は、驚愕と共に…。
涙が出て仕方なかった。


否、次から次に、涙が、溢れて来て、止まらなかったという方がしっくり来る程だった。


其れと共に…。
俺には、『後悔』という文字が、頭の中に浮かんでいた。


否、占拠していた。


俺は、今直ぐにでも、つくしに会いに行きたかった。


だが、どんな顔をして会えば良いのか?
俺には、浮かんで来なかった。


其れに、つくしに会いに行った俺に…。
つくしは、何と言って来るのか?


考えれば、考えるだけ…俺は、不安しか無かった。


「今更、何しに来たの?」


“何て、つくしに、言われたら…。”と、思うだけで…。
俺には、何も、動く事が出来なかった。


そうした悶々とした中で、仕事を熟す内に…。
俺は、身体に異変を来たし始めていた。


そうして、初めて、俺の両親で在る 道明寺HD 会長・社長が、俺の現状を気付き始めた。


そして、無理遣り、俺は、入院させられた。


勿論、俺は、点滴生活だった。



俺は、ベッドに寝乍ら…思っていた。


俺の此の想いが、お前を苦しめてしまうとしても…。
傷付けてしまうとしても…お前が欲しくて。


もう、俺とお前は、友達では、居られない事も…。
恋人には、戻れない事も…分かってるよ‼


でも、俺の此の真心を、『永遠の初恋』と呼ばせて欲しい‼



時間が有り余る程…有る今の俺は…。
また、一人、読み返して居る…よ。


俺が高校3年だった時の俺の『Birthday party』で、お前がくれた手紙…。


叶わぬけど…。
掛け替えの無い想いを、一人抱き締めて生きて行くよ‼


お前の記憶を取り戻せた今の俺にとって…。
辛いけど…な。



時間は、いつか、此の恋に答えはくれるのだろうか?


俺には、もう一度、あの日の様に、女性(ひと)を愛する事等…出来るのだろうか?


答えは、決まっている。


俺には、お前しか居ねぇんだよ‼


俺には、お前しか、愛せねぇ‼



そんな日が、幾日も過ぎた頃…。


親父とババアと姉ちゃんが、ドクターから呼び出されたらしい。


「ご子息(俺)の身に、何が起こっても可笑しく無い状態です。
 覚悟を決めて下さいませ。」と…。


親父とババアは、覚悟を決めたと同時に、自分達の過ちを後悔して居たらしい。


だが、姉ちゃんは、諦め切れなかったらしい。


「私は、つくしちゃんが、司の傍に居さえすれば…。
 “司は、助かる‼”と、思って居たのよ。
 だから、つくしちゃんを迎えに行ったし…。
 タマさんに頼んで、つくしちゃんに、司の事を伝えてもらったのよ‼」


と、俺が回復した時に、俺は、姉ちゃんから、聞かされていた。



そして、姉ちゃんが、俺の下に、あいつを連れて来てくれた。


俺は、あいつの姿に、見惚れていた。


俺が知っている高校の頃のあいつは、もう、其処には居なかった。


自信に満ち溢れていて、大人の綺麗な女に変貌していた。


相変わらずなのは…。
真っ直ぐに見据えた大きな瞳(め)…。
そして、ストレートの黒髪…。
俺が、魅了して止まないあいつが、其処に居る事だけは、確かだった。



俺の傍に居なかったこいつの変貌に、俺は焦っていた。


だが、今の俺の傍には、こいつが居る。


“俺は、もう、ぜってぇ、こいつを離さねぇ‼”と、心から、誓っていた。


記憶が戻った今の俺にとって、こいつの居ない世界は、間違いなく、『死活問題』…何だよ‼


だから、退院した俺は、あいつの傍に居る為に…。
親父とババアに、直談判した。


「何が有っても、あいつとは、離れねぇ‼」


と、そう言い切った俺に、二つ返事で、許しやがった。


だったら、“何の為に、俺とあいつを苦しませたのか?”と、俺は、言いたかった。



だが、ババアから、言われた。


「つくしさんと、一日でも早く、幸せに成りなさい‼」と…。


「という事は、俺とつくしは、結婚して良いって事だよな‼」


そう言った俺に、間髪入れずに、ババアは、言い切って来た。


「ええ、構わないわ‼」


だったら、“何故…?”と、言う気持ちしか俺には無かった。



俺にとっては、あいつの中に、俺の『まだ、知らない世界』…が、溢れてる筈だ。


だが、俺は、やっと…。
あいつの世界の中に、此れからの俺は、足を踏み込められる事に、気持ちは、馳せていた。



PS.
 俺が、日本に帰国してから、あいつが言って来た。


 「道明寺HD 社長が、三条のおばあ様に、直談判されたそうよ。
  司の身を案じて…。」



fin




<此の二次小説『永遠の初恋【まだ、知らない世界】…<つかつく>  番外編』は、
 福山雅治さんの ♪ はつ恋 ♪ の一部の歌詞を、拝借させて頂き、勝手に、文章化し
 ております事をお詫び申し上げます。
 関係者各位 様、勝手致しております事をお詫び申し上げます。>

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