for the second time ~2度目に~…<つかつく> 1.
<一部の言葉に、不快に感じるで在ろう言葉が入って居ます。
『story』上、如何しても、必要な件(くだり)に成る為、省く事が出来兼ねます。
お詫びします。>
【プロローグ】
司は、あの滋ん家(ち)(大河原財閥)が、所有する島から船で、帰還後、暴漢に脇腹を刺された。
が、つくしの機転のお陰で、一命は取り留めた。
だが…。
司は、つくしだけの記憶を失った。
司が、怪我から回復したと同時期に…。
という寄り、その時を同じくして、司の父親で在る道明寺HD 会長の保が、過労に寄り倒れた。
司の父親で在る道明寺HD 会長の保は、一命は取り留めたものの、無理が出来ず、入院生活を余儀なくされたのだった。
なので、司は、NYで学業とビジネスに携わる事に成り、NYに渡米した。
一方のつくしは、英徳高校卒業後、就職するつもりで居たが…。
英徳学園側からの強いプッシュに寄り、英徳学園始まって以来の奨学金制度を利用して、英徳大学に入学した。
つくしは、静に憧れを抱いて居た事から、法学部に在籍していた。
つくしは、英徳大学 法学部の学業以外に、進学塾の講師のバイト、清掃の窓拭きのバイトを掛け持ちでしていた。
其れから、程無くして、つくしは、清掃の窓拭きのバイト中に、脚立から落ちてしまい、かなり高さが在った為…。
つくしは、咄嗟に、頭を庇ったお陰で、身体と腕を強打したものの、その拍子に、軽く頭も、打ち付けた程度で、頭は済んで居た。
その為、つくしは、早く回復すると思われていた。
だが、ドクターも、頭を唸る程、かなり、長い間、つくしは、『眠りの姫』に成ってしまって居た。
其れから、半年が経った頃…。
つくしは、目を覚ました。
つくしママから、報告を受けた優紀が、桜子に連絡を入れ、桜子➡あきらへ。
あきら➡F3に伝わっていた。
また、滋は、桜子から、連絡を受けていた。
で、久し振りに、F3&T3は、つくしの病室に集まっていた。
で、其処で、発覚してしまった。
つくしの記憶喪失が…。
つくしが、唯一、分かったのは、優紀だけだった。
F3&T2は、唖然だった。
中でも、一番、ショックを受けて居たのは、類だった。
今のつくしは、F4と言う存在さえも分からなかったのだ。
ドクターの診断に寄り、つくしが分かる(理解して居る)事は…?
*家族の事。
*氏名は、『牧野つくし』という事。
*英徳高校には、つくしのママの強いプッシュに寄り、入学試験を受け、合格した事。
*英徳高校1年の4月から英徳高校に通い出した事。
(但し、つくしの記憶は、高校1年と、2年に入って直ぐの頃までの記憶しか無かっ
た。)
*現在のつくしの年齢は、大学1年の19歳で在るという事。
*英徳高校卒業後、英徳大学 法学部に奨学金を得て、通って居るという事。
但し、高校2年生からの約2年間と、記憶を失うまでの大学生活については、一切、記憶が無い状態だった。
なので、つくしの中では、F4&滋・桜子の記憶が、一切、無いという事だった。
で、ドクターの診察に寄れば、“頭に異常はなく、外傷も見受けられない。”との事だった。
“但し、此方に関しては、様子を診ていかなければ成らないだろう。”と、言う事だった。
また、身体を強打した為、“内臓に関しても、治療は済んではいるが、要観察という事に成る。”との事だった。
腕の強打に関しては、時間薬という事だった。
そして、つくしは、当面、入院生活を余儀なくされたのだった。
そんな日々が、半年程、経ち…。
本来なら、つくしは、2年に進級という事に成るのだが…。
入院生活だった為、英徳学園の配慮に寄り、1年を、再度、遣り直す事に成った。
勿論、F3が掛け合った事は、言うまでも無かったのだが…。
なので、学年的には、桜子と同じだった。
桜子は、学年も同じならと…。
何食わぬ顔で、つくしに近付き、友人関係を築いて居た。
また、滋は、桜子の友人という名目で、桜子がつくしに逢わせていた。
そして、滋は、つくしと友人関係を築いて居た。
で、滋と桜子は、一応、つくしから、優紀を紹介されるというスタンスを取っていた。
なので、T4は、常に、4人一緒に、食事に行ったり、映画を観に出掛けたりと…。
直ぐにとはいかなかったが…。
1年掛けて、一から、T4は、濃密な友情関係を築いて居た。
そして、つくしが、4年に進級すれば、現役で、司法試験に合格する為、多忙を極め出した。
なので、逢う機会は、減って来ていたが…。
其れでも、友情関係は、繋がっていた。
そして、つくしが、現役で司法試験に合格する事が出来た。
その事で、滋は、つくしに打診していた。
「つくし…。
うち(大河原グループ)に入社しない?
つくしの様に、優秀な人材は確保して置きたいのよ。」
つくしは、悩んだ。
コネ入社に成るからだ。
「滋さんの厚意は有難いけど…。
コネ入社に成るのでは…?」
だが、滋は、頑として、滋自身の考えを譲らなかった。
実は、滋は、大学時代、つくしを良く大河原邸に連れて来ていた。
つくしには、過去の記憶が無いので、大河原邸にも、気楽な気持ちで遊びに行けて居た。
本来なら、滋の両親は、過去の司と滋のお見合いの件で、つくしの事を毛嫌いしていた。
其れは、司の母親で在る 楓から、つくしの話しを聞かされて居たからに他ならない。
だが、つくしと接する機会の増えた滋の両親は、つくしを気に入っていた。
つくしに過去の記憶が無い事も、了承していた。
そんな滋の両親は、優紀と桜子から、つくしの性格は、記憶が有る無しに拘わらず、全く同じだという事を聞いて、更に、納得していた。
だから、滋から話しを聞いて居た大河原社長は、つくしが、大河原グループに入社出来る様、取り計らうのだった。
滋は、父親が、了承してくれた事も在り、つくしに押しの一手で、入社させ様として居た。
「コネ入社じゃないわよ。
入社試験は、うち(大河原グループ)を受けて…よ。
つくしは、優秀だから…。
私が、何か操作しなくても、内定するに決まってるでしょ?
絶対、うち(大河原グループ)を受けるのよ‼」
つくしは、滋の言葉に押される形で、大河原グループの入社試験を受けて、見事、内定をもらった。
そして、大河原グループに入社後、1年間は、法務部で、司法修習生に成り、弁護士資格を得てからは、1年間、見習い弁護士として、法務部に在籍していた。
其れが、何故か?
その後のつくしは、滋の第2秘書を務める事に成った。
此れも、滋の企みだった。
F3に逢わせない為に…。