tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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勘当…<総優>  6.




<総二郎side>


まさか、親父まで、見舞いに来てるとは、思わずに居た。


俺は、優紀の話しを聞いて、吃驚していた。


あの頑固親父も、孫が出来れば、少しは、考え方も変わったらしい。


まさか、親父が、“両家交えての食事会をしよう‼”…等と、考えるとは、俺でも、思わずに居た。


だが、両家は、孫が生まれた事で、何かが変わって行ったのかも知れねぇ。
特に、西門家か?


取り敢えず、優紀と息子が退院したら、考えて行かなければ成らねぇ事が山の様に有る事だけは間違い無い様だった。


先ずは、息子の名前だった。
俺と優紀とで、考えた結果…。


容姿は俺にそっくりな息子…。
だから、名前は、優紀の名前から一文字を取って、西門家代々の慣習で在る産まれ順番の名前を取り入れる事にした。


で、決まった名前が…。
『優一郎』と、懐けた。


そして、俺が、区役所で手続きを済ませた。


当然で在るのだが…。
此れで、優一郎は、俺と優紀の息子として、戸籍に入った。



<優紀side>


私と息子の優一郎が退院した後は、“総二郎さんは、如何するのだろうか?”と、思って居た。


だけど…。
道明寺総合病院を出た後は、西門家のリムジンが、迎えに来て居て、西門邸に帰って来て居たみたいだった。


西門邸に入るや否や、皆様から、私と優一郎は、歓迎して頂いて居る様で、ホッとして居た。


また、ベビーベッドが、居間と、総二郎さんの自室で在る総二郎さんと私の寝室(に成るらしい)にもベビーベッドが置いて在った。


“そんなに必要なのだろうか?”と、私は、思って居たのだが、総二郎さん曰く…。


「優一郎は、いつも、お袋に取り上げられるんじゃねぇか?
 だから、居間に必要、何だろう。」


と、総二郎さんからは、言われて居た私だった。



私は、そんな事より、初めて、総二郎さんが、家元夫人の事を、私の前で『お袋』呼びして居る事を嬉しく思って居た。


西門家が、やっと、家族に成った様な気がしていた私だった。



<総二郎side>


俺の下に…。


「優紀さんが退院する前に、会いたい。」と、親父から、連絡が有った。


なので、久し振りに西門邸に帰って来た。


で、親父の自室に向かった俺だった。


其処で、親父から、切り出されていた。


「総二郎…?
 そろそろ、優紀さんと優一郎と一緒に、西門邸に帰って来ないか?」
「其れは、如何いう意味だよ?」
「私が、優紀さんの良さを無視した事が、そもそもの原因だろ?
 だから、私は、優紀さんの良さを理解した。
 お前を『男』にしてくれた女性(ひと)だから…な。」
「………」


俺は、親父に言われて、初めて優紀の存在意義を思い知らされて居た。


“そうだよな。
 俺を『男』にしたのは、優紀、何だよな‼”と…。


また、俺は、優紀に感謝していた。


“俺の今が有るのは、優紀のお陰、何だよ‼”と…。



其れから、優紀と優一郎を連れて、西門邸に帰って来た。


優紀には、言って無かったから、驚愕してるみてぇだったけど…。
“此れからは、此処が、優紀の家、何だよ‼”と、言って遣りたく成った。


徐々に、慣れれば、良いんじゃねぇかと思う。


優紀が此処(西門邸)に来たのも、確か、高校の頃に、更に連れられて来た時以来だろうけど…。
あの場所は、俺が、高校の頃の優紀を傷付けた場所だから…。
“俺が、俺の優しさで、優紀にとって、良い場所に変えて遣るよ‼”と、俺は、誓っていた。



で、数日後、両家揃っての食事会の日と成った。


両家で、優一郎を囲んでの初めての食事会と成った。


あんなに不義理をした筈の松岡の両親は、何事も無かったかの様に、俺に接してくれた。


“流石、優紀の両親だ‼”と、俺は、思っていた。


俺は、幸せを優紀と一緒に掴めた事を喜んで居た。


俺は、誓っていた。
“この幸せをぜってぇ失くさねぇ‼”と…。



また、その後、優一郎のお宮参りの時には、お袋が張り切って居た。


で、優紀の両親も一緒に、氏神様に参拝した。


優一郎の『無病息災』を祈願する祝いだから、家族総出と言うのは、当然と云やあ当然なんだが…。



で、其れから2ケ月が経った頃…。
優紀の出産に関して、世話に成ったF3&T3、あきらの母ちゃんも西門邸に招待して…。
両家の親達を交えて、優一郎の生後100日目に合わせて、『お食い初め祝い』を執り行った。


優紀は、終始ご満悦の様子で、優一郎も大人しくしてくれて居た。


F3&T3も、喜んでくれて、優一郎を囲って、楽しんでくれていた。



ほんと、こんな日が来るなんて、あの頃までの俺には、思いもしなかった。


兄貴から、無理矢理、押し付けられた様な、次期家元の重責…。
其の時に、俺の人生は終わったと感じて居た。


其れが、優紀と知り合い、優紀と付き合った事で、俺の幸せは、現実味を帯びていた。


俺と付き合うまでの優紀には、俺の身勝手な行動で、俺は、何度も、優紀を傷付けてばかり居た。


けど…。
そんな俺を受け入れてくれた優紀…。


そして、ガキまで、俺に与えてくれた。


“もう、優紀を離せねぇな‼”と、この時の俺は、思った。



其れから、また、何年後かに、嬉しい知らせが来る事に成る。


俺の幸せは、永遠に、終わらねぇだろう…な。



fin

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