tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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for the second time ~2度目に~…<つかつく>  6.




道明寺HD 社長で在る楓に、相談しようとして居た大河原社長だった。



~~【相談内容の詳細は…。


   *今は、つくしを道明寺HDに渡す訳には行かない。


   *其れは、勿論、つくしに記憶が無いという事も、また、然りだったが…。
    今の滋にとっても、また、然りだった。


   *成らば…。
    先ずは、司が、つくしと親しく成り、お互いが必要と思う様に成るまで…。
    つくしは、大河原グループの社員として、滋を支える。


   *“滋は…?”と、言うと…。
    つくしの想いが、司に向くまでの間に、つくしの代わりに滋を支えてくれる逸
    材を探して行く。 】~~



楓は、大河原社長の相談内容の詳細を確認した。


司にとって、最も最良な事は、司が、つくしと寄りを戻す事…。


しかし、その為には、滋のつくしに対する依存性を、他に目を向けて行く必要性が在る事を悟った楓だったのだ。


大河原社長も、気付いて居る事とは言え…。
その為には、つくし同様 もしくは、それ以上の…。
滋に、依存される相手を見付けないといけないという事を悟った楓だった。


“滋が、つくし以上に目を向けられる相手が居るのだろうか?”と、言う事が、些か、不安で在った楓だった。


其れは、男女関係なく…で、在った事も、然りだった。


で在るなら…。
大河原社長の言う通り…。


『司の記憶が無いつくしと司が親しく成り、お互いが必要と思う様に成るまで、つくし
 は、大河原グループの社員として、滋を支える。
 その間に、つくしの代わりに滋を支えてくれる相手を探し出す事だろう。』と…。


楓は、考えた挙句、妥協案として、此の大河原社長の相談内容に乗る事にした。


またこの件は、楓から、司に話しは伝わった。



現在の処、つくしには、司の記憶が無い。


で在るなら、渋々ながらも、大河原社長の意見を呑む事にした司だった。



だが、大河原社長は、娘の滋には、此の件に関して、未だ、言えずに居た。


何故なら、滋との約束が有ったから…だった。



~~【滋との約束とは…。
   
   『じゃあ、“今回だけ…。”と、言う事なら…。
    今回は、私が引くわ‼
    しかし、次回からは、無いから…。
    どんなに、司が、駄々を捏ねても…ね。』 】~~



この時点での滋は、言いたい事を、滋の父親の大河原社長に伝えて居た。


滋にとって、今や、つくしは、心の支柱で在る以上…。
滋自身、もう此れ以上、司につくしを逢わせる気等、毛頭なかった。


滋にとって、今や心の支柱のつくしを、司に持って行かれる事は、滋にとって、有り得ない事案だったのだ。



やはり、何時迄経っても、何も言えない大河原社長に対して、モノ申す滋という構図は変わる事無く…。
大河原父娘(おやこ)の両者は、お互い一歩も引く気は、全く無い様子だった。


何故なら、今後の大河原グループの展望は、つくしに掛かって居ると言っても、過言じゃ無かった。


だが、大河原社長にとって、滋との約束が有る事も、また、事実だった。


此処に来て、また、悩むしかない大河原社長だった。



で、仕方なく、卑怯な手に出る事にした大河原社長だった。


何故なら、“つくし本人が決める事が、一番、拗れなくて良い‼”と、判断した大河原社長だった。



だが、予もや、此の後に起こる事件に寄り、此の決断が、大河原父娘(おやこ)の間に、亀裂が生じる事に成ろうとは、思いも寄らなかった大河原社長だったのだ。



大河原社長の決断とは…。


つくしに、司からの打診と、滋の気持ちを伝えていた。


其の上で、つくしに判断させるつもりで居た大河原社長だった。


「つくし君…。
 実は、今後、道明寺HDと我が社の打ち合わせの際は、つくし君を道明寺支社長のお世
 話役に、“就けて欲しい‼”と、道明寺支社長から、打診が有ったんだよ‼
 つくし君が、淹れる珈琲が、かなり、お気に召した様だね。
 だが、滋は、つくし君は、滋の秘書だから、“そう言う事は、困る‼”と、言われて居て
 ね。
 私は、何方が、我が社にとって最良か?
 悩み処、何だよ。
 つくし君は、如何したい?」


つくしは、滋に、度々、言われているので、滋からの自分(つくし)自身への気持ちは、感謝していた。


滋からは、「つくしが居ないと、仕事に成らない。」と、言われていた。


だが、先日の道明寺HDとの打ち合わせの際…。
つくしは、司から、珈琲の件で、褒められた事は、凄く、嬉しかったのだ。
其れに、司への見る目が変わった事は、つくし自身、言うまでも無い。


つくしは、司から、褒められた事が、相当、嬉しかったのだ。


何故か?
其の日のつくしは、誇らし気な気持ちに成って居た。



だが、つくしとて、何処で、珈琲の淹れ方を覚えたのか?
記憶に無かったのだった。


なんせ、牧野家の『珈琲』と言えば…。
スーパーで買った特売品の安めのインスタントコーヒーだったのだから…。


司が、好んで飲んで居る『ブルーマウンテン』の珈琲を淹れた記憶すら無かったのだ。


其の件に関して、つくしがそう思っても致し方なかったと、言えよう。


大河原グループの秘書として、来訪者に珈琲を淹れる事は、勿論、今迄にも有った。


だが、司が、好んで飲んで居る様な、最高級品の『ブルーマウンテン』の珈琲を淹れた事は、今迄のつくしの記憶の中では、無かった筈だった。



だから、つくしは、大河原社長に訊いてみる事にしたのだった。


「大河原グループにとって、私が選ぶべきは…?
 大河原グループの秘書の立場として、道明寺支社長のお世話に就いた方が宜しかったで
 しょうか?
 其れとも、常務の秘書として、忠誠心を尽くした方が宜しかったでしょうか?」


大河原社長は、つくしから、“大河原グループにとって…。”と、言われてしまえば…。


『世界規模での企業シアーを取るのか?』
        or
『大河原グループの株価の減少を食い止めるのか?』


と、訊かれている様に感じて居た。


成らば…。
自ずと、答えは決まって来る。


成らば、…。
思いのまま、つくしに話しし様と思って居た大河原社長だった。

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