tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Single again…<総優>  1.




【分岐点…。】


優紀が総二郎と一緒に登ったあのビル…。


その後、総二郎は、更を誘い、あのビルに登った。


その後の総二郎は…?



【高校2年の優紀と、高校3年の総二郎…。】


其の頃の優紀は…?


優紀は、総二郎が、或る事を悔やんで居る事を知った。


其の事を知った優紀は、毎朝5時、色々なビルに登り、東京タワーが見えるビルを探して回った。


優紀は、或る決心をして、総二郎を、そーっと、後押しする為、其のビルを探し回って居た。


そして、優紀は、漸く、其のビルを探し当てた。


そして、漸く、見付かった。



【優紀が、あのビルを探し回って居た理由とは…?】



総二郎には、悔やんで居る事が有った。


総二郎が、高校2年生だった或る日…。


更から、留守電が入って居た。


「ジロー…?
 私、更…。
 えっと、あのね…。
 来て欲しい所が有るんだ。
 東京タワーの見えるSINODA(シノダ)ビルの屋上…何だけど。
 如何しても、明日の朝、5時に来て欲しいの。
 あの…。
 見せたいものが有って…。
 えっと、住所は………。」


総二郎は、更からの留守電を消去したのだった。


総二郎は、更からの留守電は、聞かなかった事にして居た。


そして、総二郎は、次の日の朝5時…。
あのビルに行かず、遊び相手の女性と一緒に居た。



其の朝帰りの時、総二郎は…。
更と会った。


否、総二郎が、朝帰りで帰って来る所を、待って居た更と、総二郎は、会ってしまった。


更は、総二郎が、来なかった理由を訊き出していた。


更は、総二郎が来る事を願って居た。


だが、更の願い虚しく、総二郎は、来なかった。



そして、総二郎が、更から言われた言葉は…。


「さよなら。」の一言だった。


更は、泣きながら、最後通告を総二郎に言ったのだ。



総二郎は、其のビルに行かなくても、幼馴染の更とは…。
幼馴染のままで、“また、一緒に居る事が出来る。”と、総二郎は、そう思って居たのだった。


だが、更は、そうでは無かった。


そして、それ以降、本当に、更は、西門邸に現れる事は無かった。




そして、総二郎から、其の話しを聞き付けた優紀…。
あのビルを探し当てた優紀は、総二郎を引き連れて、総二郎と一緒に、あのビルに登った。


優紀にとっては、大切な先輩の更…。
優紀は、あのビルに登った事で、更の気持ちを知ってしまった。


東京タワーの方角に、手前のビルに反射して、朝5時から、3分だけ文字が消える。


向かって、右のビルは、『CAFE ジロー』…。
左のビルは、『石田屋 すきやき』…。


『ジロー すき』



優紀は、総二郎に言って居た。


「ジローって、呼ばれてたんですね。」


そして、総二郎は、自傷気味に、優紀の前で、涙を流し乍ら笑って、魅せていた。


「バッカじゃねぇの。
 あいつ、こんなもんの為に、朝っぱらから呼び出して…。
 冗談じゃねぇっつーの‼」と…。


だから、優紀は、総二郎をそーっと後押ししていた。


「多分、彼女(更先輩)は、今、こう思って居ます。
 “ジロー、来てくれて、ありがとう‼”と…。」



総二郎は、総二郎で、其の優紀の気持ちを無にしない為にも、更に逢い、更と一緒に、あのビルに登った。


そして、総二郎と更は、お互いの気持ちを確認し合い、付き合う事に成った。



だが、其の総二郎と更の付き合いは、半年しか持たなかった。


総二郎と更は、お互いの別れが来た理由は、分かって居た。


総二郎と更は、お互い、過去の幼少時代を懐古するばかりで、何も、前に進めなかった。


更は、西門邸に遊びに来る。


そして、いつも、総二郎と更は、幼少期の頃の話ししかしなかった。


唯、思い出に浸って居た総二郎と更だった。


其の事に気が付き始めた総二郎と更…。
更と一緒に居る事に疲れ出した総二郎だった。


そして、総二郎は、尚も、気が付いた。
“俺は、更の事を妹として見て居たんだ‼”と、言う事を…。


そして、総二郎と更は、お互い思って居た。
“幼馴染のままの方が良かった。”と…。



総二郎は、“如何して、更の事は、淡い初恋の思い出のままにしなかったのか?”と、後悔だけが、総二郎を押し寄せていた。


総二郎は、“此れで、気安く、更と会う事が出来ない。”と、悟って居た。



総二郎は、更と付き合い始めた此の半年間…。
“品行方正な総二郎に成った。”と、勘違いしていた総二郎の母親で在る 家元夫人だった。


確かに、総二郎と更との付き合いは、或る意味、本当に、『品行方正』だった。


何故なら、総二郎は、更には、そういう行為をする事が出来なかった。
所謂、総二郎と更は、『プラトニック』な付き合いだったのだ。


総二郎は、更を求めた事で、返って、更を、傷付ける事が怖かったのだった。


だが、其の事も、更の不満に成って居た。
“ジローは、本当に、私を好きなのか?”と…。


だから、更から、総二郎に別れを切り出して居たのだった。


そして、総二郎と更は、別れた。




その後の総二郎は、以前の『女たらし』の頃に戻って居た。
否、総二郎は、前にも増して、寄り一層、荒れ出した。


F3は、そんな総二郎を、もう、見て居られない程に…。




<此の二次小説『Single again…<総優>  1.』は、神尾葉子先生の漫画『花より
 男子』の『更』のセリフ、また、ストーリーの展開に関しまして、勝手に拝借させて頂
 いて折ります事をお詫び申し上げます。
 関係者各位 様、勝手致して折ります事をお詫び申し上げます。>

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