tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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for the second time ~2度目に~…<つかつく>  8.




司の呼び出しに寄って、F3は、司が、つくしに会って居る事を知った。


其の事は、F3にとって、司なら、当然の選択だっただろう事は、理解出来る事なので、了承するにしても…。


F3にとっては、つくしは、仲間の一人…。
例え、つくしに、F4&T2の記憶が無くても…。


F3にとっては、納得しがたい事だった。


だから、F3は、滋に、懇願するつもりで居た。



だが、F3は、司と滋の話しを聞いて居て、その事が難しい事を露呈されてしまった。



司と滋の言い合いは、まだ、続いて居た。


「俺が、何の為に、お前の親父さんに頼んで、つくしを、“(俺の)世話役に就け
 ろ‼”と、言ったのか?
 お前に分かるのか?」
「分かりたくないわよ‼
 例え、司に記憶が戻ろうとも、つくしには、F4の記憶は無いのよ‼
 その事を分かってて、言って居るの?
 それに、この際だから、言わせてもらえば…。
 司は、つくしの記憶を失くした時に、つくしを罵って、つくしを罵倒して…。
 其れで、あんな変な女に騙されて、司の傍にあんな変な女を置いて、つくしを排除した
 んじゃ無かった?
 今更、つくしが、必要も無いわよね?」
「………うっ


司は、滋の言葉を聞いて、絶句して居たが…。
其れでも、つくしを取り戻す為…。
滋に対抗していた。


「だから、同じ事を何度も言わすな‼
 俺は、あの後直ぐに、あの女が、俺を騙して居た事に気付いて、排除しただろ‼
 それに、何も無かったんだっつーの‼」


其れでも、滋は、“つくしの為…‼”と、司を罵っていた。


「フン…‼
 何が、排除したよ‼
 本来なら、あの女が、騙してるって、普通、直ぐに気付く筈でしょ?
 司は、其の事を、直ぐには、気付けなかったんでしょ…?
 という事は、つくしがそれ程、必要無かったっていう証明じゃないの?
 其れだけ、つくしの事を、好きでも無かったんじゃ無いの?
 あの頃のつくしが、どんなに苦しがってたか?
 司に、分かるの?」


司は、心外とばかりに、怒りを露わにしていた。


だが、類は、滋を援護する様な言葉を言い出して居た。


「司…?
 例え、あの頃の司に記憶が無かったと言っても…。
 そんな風に、大河原に言われても、仕方ないんじゃない?
 それ程までに、あの時の司は、牧野を傷付けて居たし…。
 酷かったよ‼」


また、桜子までもが、類と滋の援護を始めていた。


「道明寺さん…?
 花沢さんと滋さんが、そう仰られるのも、無理は無いんです。
 本当に、あの頃の先輩は、辛そうでした。
 あの頃から、先輩は、一切、私達と遊ぼうとしなく成ったんです。
 学業とバイトに明け暮れる日々だったんです。
 先輩は、道明寺さんのお見舞いに訪れなく成った理由を、私に仰って居たんです。
 道明寺さんが、“私(つくし)を必要としないのなら、もう、良いや‼”って…。
 先輩は、それ程、ショックだったと思うんです。
 どんな状況に成っても、道明寺さんが、先輩を、“見付け出してくれる‼”と、先輩は、
 信じて居たんだと、思うんです。
 其れが、そうでは無かった。
 道明寺さんが、先輩を見付け出してはくれなかった事が…。
 先輩にとっては、辛い出来事だったと思うんです。
 其れ処か?
 道明寺さんが、先輩を見付け出す事はなく…。
 道明寺さんが、先輩の前で、あんな変な女を道明寺さんの傍に置いて居た所を目の当た
 りにしてしまったんですから…。
 だから、先輩は、何かに取り憑かれる様に、勉学とバイトを熟して居たんだと思いま
 す。
 そんな先輩に…。
 “いつかは、倒れるんじゃないか?”と、私は、ずーっと、心配して居ました。
 だから、起こるべくして起こってしまったのが、あの時の先輩の事故だと、私は、思っ
 て居ます。
 きっと、先輩は、道明寺さんの事を、先輩の記憶から、失くしてしまいたかったんじゃ
 ないかと、私は、思って居ます。
 だから、先輩が、事故を起こす前の英徳学園時代の記憶だけをすっかり、忘れてしまっ
 たんだと思います。
 其の当時の先輩は、英徳学園時代の記憶を、もう、全て思い出したくない程に…。
 だから、今、思えば、全てを忘れたかったんだと思います。
 だから、幾ら、道明寺さんが、先輩を取り戻したくても、先輩を無理に取り戻そうとし
 ないで、欲しいです。
 道明寺さんが、先輩だけの記憶を無くす結果に成った事は、道明寺さんの責任では無い
 事を、私達は、知って居ます。
 ですが、先輩の為に…。
 如何か、先輩を此れ以上、傷付けないで下さい。」
「………」


桜子は、息継ぎする事無く、一気に言い切っていた。


桜子は、司の返答が無かった為…。
話しを続けて居た。


桜子の話しは、司にとっては、辛い話しが続いて居た。


「とはいうモノの、そんな先輩は、過去の自分自身の事を知りたかった節も、私に魅せて
 居たんです。
 大学に復帰した先輩は、私に訊いて来たんです。
 “私(つくし)の高校生の頃の事…知ってる?”と…。
 だから、私は、先輩に返答したんです。
 “私は、其の当時の頃の事は、学年が違って居たので…。
  良く知らないんです。”と…。
 私が、もし、先輩に高校生の頃の事を伝えて居たとしたら…。
 多分、先輩は、堪えられなかったと思います。」
「………」


また、司は、桜子の話しを聞いて、言葉が出せなかった。
否、司は、辛くて、言葉を発する事が出来なかった。


其処に、滋は、追い打ちを掛ける様に、F4全てに、言葉を発していた。


「良い…?
 司…そう言う事よ‼
 其れと、F3も、然りだから…ね。
 つくしが、司を思い出す全ての事から、排除して上げたいの。
 だから、その中には、F3も入ってるんだから…ね。
 だから、此れからも、司だけじゃなく、F3も、出禁だから…ね‼
 特に、類君は、つくしと近い関係、何だから…ね。
 類君も、つくしには、逢わせるつもりは無いから…ね。」
「「「………」」」


また、F3は、司の巻き込まれ事故に、絶句するしかなかった。


また、その言葉を聞いて、驚愕して居たのは、類だけじゃなく、司も驚愕していた。


だから、司は、類を睨み付けて、類に訊いて居た司だった。


「類…?
 如何いう意味だよ?
 つくしと『近い関係』…って?」


類は、司の問いに、呆れていた。


だから、類は、飄々と、言って除けていた。


「司…?
 牧野の記憶を失くして居たんでしょ?
 だから、事故を起こす前までの牧野の事を、俺が、司の代わりに支えて居たんでしょ‼
 其れに、あの頃の司が、俺に言ったじゃん‼
 “こいつは、類の女か?”って…。
 全ては、司の記憶の中には、牧野の記憶が無かったんだから…仕方なかったけど…さ。
 それに、牧野の記憶の無いまま、司は、NYに行ってしまったんだから…。
 仕方ないと言えば、仕方なかったと思うよ。
 其れに、もう一つ言う成れば…。
 俺は、牧野の『soul mate』だから…ね。」
「………」


司は、類に、反論も出来なかった。


だが、このまま、引き下がる気の無い司だった事は、言うまでも無い。


だが、滋も、このまま、引き下がる気も無かった。


また、更に、つくしを守り切る事を誓って居た滋だった事は、言うまでも無い。



一方、司と言えば…。
此れからのつくしに対する対応に、如何すれば良いのか?
悩んで居た司だった事は、言うまでも無かった。

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