tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

PVアクセスランキング にほんブログ村

for the second time ~2度目に~…<つかつく>  9.




司自身、つくしの記憶を取り戻した今…。


このまま、滋や桜子の言う通り、何もせず、つくしの記憶の回復を待つ事だけで居られ筈等、司には考えられ無かった。


だが、司は、類や滋や桜子が、言って居た事は、司にとって、辛い話では有ったが…。
司には、受け入れないといけない事だとは、分かって居た。


だからって…。
今の司には、つくしを手放せる筈も無かった。


司は、つくしを、司自身の手元に取り戻したくて仕方なかったのだ。


しかし、融通の利かない滋の傍につくしが居るという事は…。
先ずは、滋に司の想いを理解させなければいけない事も、既に、認識していた司だった。


そう簡単では、無い事も承知していた。


其れが、過去に司がしたつくしへの罪の償いに成るのなら…。
司は、受けて立つつもりでも居た。


だが、司は、如何すれば、滋に、司のつくしへの想いを分からせる事が出来るのか?
司が、苦慮していた事も事実だった。



一方のつくしは、未だ、誤解したままで居た。


司と滋の間には、“何か、切っても切れない間柄なのでは無いか?”と、勝手に悟って居たつくしだった。


道明寺家と大河原家は、元々、同じ財閥出身家系…。
其れ故、英徳学園時代の記憶の全く無いつくしだったので、司と滋は、財閥同士の繋がり…。
もしくは、“政略結婚だとしても、司と滋は、婚約者同士なのかも知れない。”と、悟っていたつくしだったのだ。


だからだろうか?
つくしは、あの日から、司が大河原グループに打ち合わせで来訪した場合でも、司の前に顔を見せなく成っていた。


司は、右眉を上げる仕草を、大河原社長の前でも、見せる様に成っていた。


否、其れだけでは無かった。


司の額には、青筋が3本…。
くっきりと、浮かんでいたのだった。


怪訝さが拭い切れない司だったのだ。



こう成るだろう事は、何処か、分かっては居た司だった。


だが、一目でも良いから、つくしと逢いたかった司だった。


だが、其れも叶わない。


司は、徐々に、仕事への情熱が奪われて行った。


西田は、司の其の様子に、不安を募らせていた。


何故なら、『つくしに避けられている司』と言う構図が出来上がってしまって居るからだった。


西田は、同じ秘書の立場として、大河原社長に、つくしとの話し合いをお願いしていた。


其れが、実った形と成った。


そして、つくしが司を避ける意味合いを訊き出そうとして居た。


「牧野さん…。
 お伺いしたいのですが…。
 何故、弊社(道明寺HD 日本支社)の支社長をお避けに成っていらっしゃいます
 か?」


つくしは、迷って居た。
司の秘書で在る 西田に、本音で、モノを言って良いのか?


だが、“言わないで居る方が、疑われても…。”と、思い、話しする事にしたつくしだった。


「先日の会議室の様子を見ていて、分かったんです。
 弊社(大河原グループ)の常務 大河原と、御社の道明寺支社長が、言い合いを為さっ
 ていましたが…。
 私には、痴話喧嘩に思えました。
 唯ならぬ間柄でいらっしゃると、お見受けしました。
 だから、弊社の常務 大河原も、私が、道明寺支社長に近付く事が居た堪れなかったの
 だと気付いたんです。
 だから、あの時、弊社の常務 大河原は、私を会議室から、連れ出したのだと悟ったん
 です。
 私の無礼を、道明寺支社長に、お詫び願います。」
「………」


つくしは、西田に、お辞儀して謝っていた。


つくしのそんな姿を見ていて、つくしの相変わらずな、誤解振りに、疲弊しそうに成っていた西田だった。


だが、西田とて、当の本人でもないのに…。
司の気持ちをつくしに言える訳等無かった。


だから、つくしに如何言えば良いのか?
迷った挙句…。
敏腕秘書が、何も言葉に出来なかった。


西田を絶句させられる人間は、今まで嘗て居なかった。
所謂、つくしだけだった。


此の敏腕秘書の西田の返答の言葉が無い事から…。
反対に、つくしは、司と滋の間柄を、更に、確信し始めていた。



一方の西田は、つくしの勘違いを司に報告していた。


余りの有り得ないつくしの勘違い振りに、流石の司も項垂れるしか無かった。


如何すれば、そんな勘違いを起こせるのか?
つくしの頭の中を覗いてみたく成っていた司だった。


如何すれば、そんなつくしの勘違いを訂正出来るのか?
考え込んでしまった司だった。


“だが、訂正しなければ、先に、進めない。
 何も、始められない。”と、思う司だった。


流石の司は、F3に助けを求める事にした。



そんな時に、F3から、LINEで、『会おう‼』と、連絡が来た。


司は、てっきり、F3が…。
“何か、良い案でも見出したのか?”と、期待していた。


だが、F3は、今後の事を話し合いたいだけだった。


このままだと、つくしだけではなく、過去の仲間(F4&T4)の付き合いが出来なく成ると危惧しての事だった。



なので、F4で集まる事に成るのだったら、“丁度、良い‼”と、思う司だった。


そして、司は、F3に、西田から聞いたつくしの言葉を話しして聞かせて居た。


驚愕したF3だったが…。
当然の事乍ら…。


「「「流石、牧野…だ‼」」」


と、声を揃えるF3だった。

×

非ログインユーザーとして返信する