tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Single again…<総優>  5.




で、美作邸には、F3&T4が、集まった。


実は、優紀は、T3(という寄りも、滋と桜子)から、無理遣りというの形で、美作邸に連れて来られていたのだった。


だから、優紀は、終始、つくしの陰に潜む様に佇んで居た。


総二郎は、そんな優紀をじーっと、見ていた。


否、総二郎は、優紀から、目が離せなかった。



そして、T4が、纏まってソファーに座って喋って居る時…。
総二郎は、動いた。


そして、優紀に声を掛けた。


「優紀ちゃん…?
 話しが有るんだ‼
 あっちのテラスで、話ししねぇか?」


総二郎は、そう言いながらも、あきらに、目で了承を取って居た。


総二郎の目の動きに気が付いたあきらが、総二郎に頷いて居た。


其のあきらの了承を横目で捉えた総二郎は、優紀の腕を取って、立ち上がらせて、優紀を引き摺る様に、テラスの方に連れて行った。



実は、総二郎は、此の集まりの前に、事前に、あきらから、例の桜子の話しを聞かされて居たのだった。


総二郎が、あきらから、聞いた話しは…。


「総二郎…。
 牧野から、聞いてるか?
 優紀ちゃんの話し…?」


総二郎は、何の事か?
全く、分からず、首を傾げて居た。


だから、あきらは、総二郎に伝えて居た。


「俺も、桜子から、聞いた話しだから…よ。
 意味が分からねぇんだけど…よ。
 優紀ちゃんが、牧野に頼んでたらしいぞ。
 “西門さんに、後押しした事を謝って於いて欲しい‼”と…。
 如何いう意味だ?」


だから、“あきらなら、良いか?”と、総二郎は、例のビルでの件の話しを、あきらに話しして居た。


その上で、総二郎は、あきらに伝えて居た。


「優紀ちゃんが、悪ぃ訳じゃねぇよ‼
 寧ろ、俺は、優紀ちゃんには、感謝してる。
 あの時、あの景色を見れたから…。
 過去の事には、後悔する事は無く成ったんだから…よ。
 俺と更が付き合い出した事は、俺と更が決めた事で…。
 優紀ちゃんの責任でもねぇだろ⁉
 だから、俺と更が別れた事は、もっと、優紀ちゃんの責任、何かじゃねぇよ‼」


あきらは、“ごもっとだ‼”と、此の話しを総二郎から聞いて、思って居た。


だが、あきらは、“優紀ちゃんの気持ちとしては、そうではねぇんだろうな‼”とも、思って居たのだった。


だから、総二郎に話しするあきらだった。


「けど…よ。
 優紀ちゃんは、そうは、思ってねぇんじゃねぇのか?
 俺の考えだから、其れが当たってる訳じゃねぇだろうけど…よ。
 優紀ちゃんは、総二郎に余計な事をしたから、総二郎が、幼馴染(更)との別れを決め
 る事に成ったと思ってんじゃねぇのか?
 もし、そうなら、優紀ちゃんの誤解は解いて於いた方が、良いんじゃねぇのか?」
「ああ。」


総二郎は、あきらの解釈に納得するモノが有った。


だから、素直に、あきらの言葉を受け入れていた。



だから、あきらん家(ち)(美作邸)で、“優紀ちゃんと二人っきりで、話しがしたい‼”と、思って居た総二郎だった。



総二郎にとっては、其れ(優紀の誤解を解く事)が、叶うかも知れなかったのだから…。


だが、優紀は、渋っていた。


総二郎に引き摺られる様に、連れて行かれながら…。
優紀は、頻りに、後ろを振り返り、T3に助け舟を求める様に、見ていた。


だが、事情を知って居るT3は、優紀に、三者三葉…。
心の中で、思うのだった。


“優紀…。
 ごめん‼
 頑張れ‼”


“優紀…。
 ニッシーに食われちまえ‼”


“優紀さん…。
 正直に成った方が良いですよ‼”



そして、優紀は、テラスに着く成り、『レディーファースト』の如く、総二郎に椅子を引かれ、座る様に、指示されていた。


其の総二郎のスマートな紳士振りに、見惚れてしまった優紀だった。


そして、総二郎は、優紀を座らせた後…。
総二郎自身も、席に就き、話しを切り出していた。


「優紀ちゃんは、何か、誤解してる様だから、先ずは、誤解を解いて於くわ‼
 優紀ちゃんが、悪ぃ訳じゃねぇよ‼」
「へぇ~??」


優紀は、余りに突然な総二郎の言葉に、俯いて居た顔を、一気に、上げていた。


だが、優紀の返しの言葉は、上擦って居た。


総二郎は、少し、拗ねた様に言って除けていた。


「何の事だか、分かってねぇみてぇだな?」
「………」


優紀からの言葉は無かったが…。
総二郎に頷いて魅せていた。


だからだろう?
総二郎から、優紀に話しし始めて居た。


「俺と更が別れた事は、知ってるんだよな?」
「………」


優紀からの言葉は無かったが…。
優紀は、総二郎に頷いて魅せていた。


だから、総二郎は、話しを進めていた。


「じゃあ、俺と更が別れた理由は、知ってるのか?」
「………」


優紀からの言葉は無かったが…。
優紀は、総二郎に首を左右に振る様に魅せていた。


所謂、優紀は、『知らない』という意味だった。


だから、総二郎は、更との別れの理由を、優紀に話しして伝えて居た。


「更は、俺が、西門邸に居れば、西門邸に来ていた。
 けど、その時の会話は、いつも、昔話ばかりだった。
 俺と更は、幼少期のガキの頃の話しばかりして居たんだよ。
 俺と更は、昔を懐古して居ただけに過ぎなかった。
 そのうち、俺は、更と一緒に居る事が辛く成ったんだ。
 懐古しているだけで、先の話しに至らねぇ。
 将来が見えて来ねぇんだ。
 そんな状態に、俺は、疲れて居たんだろうな。
 そのうち、俺は、気付いたんだ。
 “俺にとって、更は、『妹』みてぇなもんだったんだ‼”って…。
 更も、其の事に気付き始めた。
 そして、俺は、更から、別れを切り出されたんだよ‼
 けどな、俺は、優紀ちゃんに、感謝してる。
 あの時、あの景色を見れた事を…。
 更と登った時には…。
 あの看板は、取り壊されてたんだ‼
 だから、“あの時、あの景色を一緒に見る事が出来たのが、優紀ちゃんで良かった‼”っ
 て、今では、俺は、思ってから…。」
「………」


優紀は、総二郎が、言わんとしてる意味が理解出来ずに居た。


だから、言葉も無く、唯、呆然とした様に、優紀は、総二郎を見ているだけに過ぎ無かった。

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