ふたりの秘密…<つかつく> 短編
<つくしside>
高校生活最後の年…。
高校3年生の夏休みも終わり、新学期を迎えていた私だった。
私と言えば…。
今年の春から4年間、NYに渡米して、修行の道を選んだ道明寺を日本で、待つ事にした。
そして、道明寺が、NYに渡米して、約半年が経った。
で、そんな頃の放課後、例の非常階段に居る時…。
類から、行き成り、誘われた。
「今から、夕方の海を見に行かない~。」
「えっ??
今から…?」
「うん。
だって、今日、バイト休みでしょ?」
「そりゃあ、そうだけど…。」
「だったら、今日しか、チャンスはないでしょ?」
「まあ、そうだね。」
と、言う事で、私は、類と一緒に、夕方の海に出掛けた。
私は、“夏の終わり頃の夕方の海もいいなぁ~‼”と、思って居た。
類も、同じ事を思ったのか?
同じ様な事を言って居た。
「夏の終わり頃のこの時期の夕方の海は、人が少なくていいなぁ~。」って…。
そして、類に、ふと、言われた言葉に、私は、ドキッとしてしまった。
「牧野…?
今日の此の海に来た事…。
司に言う?」
「な、何で、隠すのよ⁉
言うよ、そりゃあ…。」
「何~だ‼」
「何よ…?
“何~だ‼”って…。」
私は、慌てて、類に言い返しはしたけど…。
「『ふたりの秘密』が、出来たと、思ったんだけど…ね。」
私は、類の言葉に…。
そして、類の寂しそうな背中を見た時…。
道明寺には、何と無く、言えなかった。
ううん、言う事が出来なかった。
“ごめん、道明寺っ‼”
其の日の夜…。
道明寺からの『TV TEL』が、鳴った。
私は、違う意味で、ドキッとしてしまった。
開口一番…。
道明寺に言われてしまった。
「よぉ~、牧野…。
元気だったか?
う~ん?
何か、いつもと違うな?」
“道明寺は、エスパーか?”と、私は、心の中で、一人、ゴチていた。
「ううん。
何も無いよ。」
「ふ~ん、其れなら良いけど…。
何か、遭ったら、何時でも、言えよ‼」
「うん、分かった。」
「で、今日、俺、何回か?
牧野の携帯に連絡してんだけど…よ。
何処、言ってたんだ?
いつも言ってるよな?
“携帯は、肌身離さず携帯して何ぼ…だ‼”って…。」
私は、思わず、携帯の着信記録を確認した。
“ギャー、ヤバい‼”と、心の中で、叫んでしまった。
其の様子を見て居るで在ろう道明寺に突っ込まれた。
「う~ん?
如何した?
今日は、何か、変だろ?
何、隠してんだ?」
「えっ??
なっ、何も、隠してないよ‼」
「何だ…?
其のギョドリ具合は…?
じゃあ、今日は、何処行ってた?
今日は、バイト休みだったろ?」
私は、急に、類の言葉を思い出してしまい、道明寺に嘘を言ってしまった。
「図書館で、勉強…?」
道明寺は、既に、知っている様子だった。
「お前の図書館は、夕方の海…?」
「ゲッ⁉」
道明寺は、ニヤリとしていた。
と、言う寄り、不敵な笑みを溢していた。
「“何で、知ってんだ?”って、顔してんな?
類と一緒だったんだろ?
類から、聞いて知ってんだよ‼
類が、思いっ切り、自慢して来やがったぞ‼」
「ゲッ⁉」
私は、“信じられない‼”と、叫びたかった。
如何も、私は、類に嵌められた?
「いい加減にしろよ?
お前…?
隠そうとしたろ?
疚しい事でも遭ったんか?」
私は、其処は、即答した。
「そんな事有る訳ないでしょ?」
「じゃあ、何で、隠した?」
「道明寺に、変な勘違いされたくなかっただけ‼」
「此れからは、包み隠さず、言えよ?
そうでなくても、俺とお前は、東京⇔NY間と離れて居て、お互いの行動は見えねぇん
だ‼
良いな、牧野…?」
「うん、分かった。
ごめんね、道明寺。」
「ああ。
分かれば宜しい‼」
常に、上から目線の道明寺だけど…?
こんな道明寺を、私は、好き何だよね。
其処は、揺ぎ無い真実‼
でも、今度、類に会ったら…。
言って遣んなきゃ‼
類、人の心を弄ぶな…‼
fin
<此の二次小説『ふたりの秘密…<つかつく> 短編』は、神尾葉子先生の『花より男
子』の【37.5】巻の🌼ふたりの秘密🌼の類とつくしのセリフを拝借させて頂き、引用
させて頂いて折ります事をお詫び申し上げます。
また、タイトル名も、勝手して、拝借して折ります事をお詫び申し上げます。
また、【37.5】巻の🌼ふたりの秘密🌼では、冬の季節設定ですが…。
勝手に、夏の終わり頃の季節設定に致して折ります事を、重ね重ね、お詫び申し上げま
す。
関係者各位 様、勝手致して折ります事を、重ね重ね、お詫び申し上げます。>