tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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for the second time ~2度目に~…<つかつく>  15.




当日、ヘアメイク 及び ドレスフィッティング用に用意されていた部屋に、つくしは、案内されていた。


そして、其の部屋の中に掛けて有る 『party dress』を見たつくしは、戸惑ってしまって居た。
“誰の結婚式だと言うのだろうか?”と…。


だが、お構い無しにつくしのヘアメイク 及び ドレスフィッティングを進めて行くヘアメイクスタッフに、つくしは、戸惑いを、更に、強めていた。


そして、つくしが出来上がったとの報告を受けた司は、つくしが居る部屋に向かって居た。


そして、つくしの出来上がった姿を見て、司は、上機嫌だった。


つくしはというと、司の『タキシード』姿を見て、更に、“此れは、如何、解釈すれば良いのだろうか?”と、悩む程だった。


何故なら、新婦と、唯一、違う所は…。
つくしに、『ティアラ』と『ベール』と『グローブ(ウェディング用 手袋)』が、装着されて居ない事だけだった。


そして、つくしのヘアスタイルは…。
編み込みを加えた夜会巻き風にアレンジしたヘアスタイル…。
所謂、『wedding dress』用ヘアスタイルだったのだ。


そして、ウェディングヘアを思わせる様に…『ティアラ』の代わりに。
ヘアアクセサリーとして、生花の白バラが中心では在ったのだが…。
アクセントの様に、ヘアには、グリーンのバラが少量、散らばせて在った。
そして、其処(ヘア)には、少量のグリーンの草花を添えても在った。



なので、此の状態を司に伝えて視たつくしだった。


「此れは、如何、解釈すれば、宜しかったでしょうか?」


だが、司の返答に、更に、悩むしか無かったつくしだった事は言うまでも無い。


何故なら、司は、当然とでも言う様に、つくしに言って除けていた。


「そのままの意味で取ってくれて構わねぇ。
 俺は、お前が好きだ‼
 否、愛してる‼
 頼む‼
 俺を見てくれ‼
 俺を避けねぇでくれ‼」


司は、つくしに悲壮感漂う様な言葉を並び立てて、訴え掛けていた。


つくしは、如何したら良いのか?
迷うしか無かった。


だが、司は、つくしに、何も、考えさせない様に、腕を出して組めと言わんばかりに…。
司は、つくしの前に、腕を出していた。


司は、つくしをエスコートしようとして居たのだ。


司は、つくしに考え事をさせると碌な事が起きない事も、しっかり、分かっての事だった。


そして、司は、つくしを『party』会場に、エスコートしていた。


司のエスコートに寄って、『party』会場に入って行ったつくしは…。
つくしを見詰めて来る淑女達の目線が気に成って居た。


つくしを睨み付けるかの様な其の目付きに、震えを成して居たつくしだった。


何故、見られ続けて居るのかも、睨み付けられているのかも…。
今のつくしでは、到底、理解されて居なかった。


だが、司は、つくしをエスコートして歩けて居る事に嬉しさを隠せなかった。


だからだろうか?
つくしの思いに気付けていない司が、其処(『party』会場)に居た事も、また、事実だった。



F3&桜子が、そんな司を見ていて、揶揄る準備をする程だった…のだから。
司の状況は、相当なモノだったのだろう事は、言うまでも無かった。



また、一方の滋と進は、大河原グループの代表として、挨拶廻りに、余念が無かった。


なので、今回の滋は、F3&T2(優紀と桜子)とは、一緒に行動する事無く、進と一緒に行動していた。


なので、T2…。
所謂、優紀と桜子が、F3と一緒に居る事にも、滋自身は、気が付いて居なかった。



そして、或る程度、『party』も、終盤に差し掛かった頃…。
つくしは、或る淑女から、小声では在ったのだが…。
呼び出されていた。


司が、外せない企業との挨拶の会話をしている間に、つくしは、律儀にも、其の淑女に就いて行ってしまって居た。


そして、或る淑女から話されていた内容に、苦慮するしかないつくしだった。


つくしには、或る淑女からの会話が、何に対して話しをしているのか?
全く、理解されていなかったのだ。


寧ろ、つくしは、或る淑女との会話に、話しを合わせる事も、苦慮する程だった。


そして、或る淑女から、極め付けの様に、つくしに言葉が発せられていた。


「貴女、暫く、見掛けないと思ったら、何なの?
 まるで、結婚式かと思う様なヘアスタイルに、白の『dress』を着用するだ何て…。
 道明寺様の前から、やっと、目障りな女が居なく成ったと喜んで居たのに…。
 いい加減にして頂戴‼」


そう言って、或る淑女が、手にして居たワイングラスに入って居た赤ワインを、つくしの頭から浴びせ出した。


つくしの着用していた白の『dress』が、ワイン色に染まってしまった。



その時だった。
つくしは、ハッと成っていた。


そうなのだ。
つくしは、思い出したのだ。


つくしが、高校生だった頃の事を…。
静の『Birthday party』の際も、同じシチュエーションが在ったのだ。


あの、英徳高校時代のリリーズの3人の生徒達に寄ってバカにされ、シャンパンを頭から浴びせられた事が…有ったのだ。


そして、つくしは、全てを思い出していた。


そして、全てを思い出したつくしは、唯、その場を動けず、頭から浴びせられたワインに寄って、べたべたの状態のまま、その場に佇んで居た。



一方、つくしが、司自身の傍から、居なく成った事に気が付いた司は…。
つくしを探して居る時に、淑女達の妙な会話を聞いてしまった。


「あの女が、また、道明寺様の周りをうろ付き出した様ね。
 だから、此れ以上、道明寺様の周りをうろ付かない様に、お仕置きして於いたわよ‼」


其の会話を聞いて居た司は、冷酷そのままの顔付きで、其の淑女達を睨み付けていた。


その事に気が付いた淑女達は、司に声を掛けていた。


「道明寺様…‼」


だが、司は、冷酷な言葉を、其処に居た淑女達に吐き出して居た。


「お前等…。
 あいつに何をした?
 お前等、金輪際、うち(道明寺HD)の『party』には、出入り禁止だ‼
 二度と、俺に近付くんじゃねぇ‼」


司は、大声を張り上げて、叫んでいた。


勿論、有能な司の秘書 西田は、其の淑女達が、何処のお嬢様かを、調べ上げた上、PCに記載して居た事は言うまでも無かった。


勿論、『party』終了後…。
其の淑女達の父親にも、西田より、『道明寺HD』から、警告文を送付した事は、言うまでも無かった。


誰もが、其の企業は、終わりを示して居た事を理解して居た事も言うまでも無かった。


そして、司は、つくしを探す為、テラスに向かって居た時…。
つくしを見付け出していた。


頭から浴びせられたワインに寄って、ずぶ濡れに成って居るつくしを…司が、見付け出した事は言うまでも無い。

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