tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Single again…<総優>  11.




優紀が逃げた場所は…。
優紀の姉で在る 瑞紀のマンションだった。


何故、其処に逃げたのか?
優紀にも分からなかった。


唯、優紀は、一人に成りたかった。


現在、優紀の姉で在る 瑞紀は、長期出張中だった。


なので、優紀は、防犯と換気の為に、瑞紀から、マンションのカギを預かっていた。


だから、優紀は、瑞紀のマンションに逃げたのかも知れなかった。



一方、総二郎は、瑞紀のマンションの前に着いては居たのだが…。
中々、玄関の前に行く事が出来ずに居たのだった。


だから、優紀にTELを掛ける総二郎だった。


だが、優紀は、TELに出る事は、無かった。


実は、優紀は、泣き疲れて、眠ってしまって居た。


だから、総二郎からのTELに気付く事は、無かったのだ。


だが、総二郎は、優紀の携帯に、留守電を残していた。


「優紀…。
 此の留守電を聞いたら、俺にTELくれねぇか?
 何時までも、待ってるから…。」


だが、其の夜は、優紀からのTELは、総二郎の携帯には、掛かって来なかった。


瑞紀のマンション前に、総二郎は、総二郎の愛車を止めて、じーっと、TELが掛かって来る事を待って居た。



だが、無情にも、朝を迎えてしまった。


朝日が、総二郎を照らし出した。


眩しさに、目を瞑ってしまった総二郎だった。


幾ら待てど、優紀からTELは、来ない。


諦め掛けた総二郎の下に、総二郎からの留守電を聞いた優紀から、TELが掛かって来た。


総二郎は、慌てて、優紀からのTELに出た。


「もしもし…。
 優紀か?
 ずーっと、待ってたんだぞ‼」
“ごめんなさい。”
「優紀…?
 俺は、もう、お前だけ何だ‼
 何に、怯えてんだ?
 更とは、何もねぇよ‼
 更とは、『プラトニック』だったんだ。
 更は、何時まで経っても、俺にとっては、幼馴染で妹の様な存在だったんだ‼
 俺は、優紀の様に、更には、触れる事もしなかったし…。
 出来なかった。
 本当に、更と優紀とは、俺の中で、次元が違ぇんだよ‼
 分かってくれるか?
 なぁ~、優紀…?」
“………”


優紀は、思った。


“其れだけ、総二郎さんは、更先輩を大切にして居たんだろう。”と…。


優紀は、尚も、思っていた。


“更先輩には、一生、勝てそうにも無い。”と…。



だから、優紀は、総二郎に、何も答えられなかった。


だから、優紀は、総二郎と、別れようと思っていた。


だから、優紀は、泣かない様に、顔を上げたまま、総二郎に伝えていた。


だから、優紀は、総二郎に向かって、いつもの様に、『総二郎さん』呼びをせず、態と、『西門さん』呼びをして居た。


“西門さん…。
 もう、終わりにしましょう。
 西門さんは、更先輩を大切に思っていらっしゃったから、触れる事が出来なかったんで
 すよね。
 やっぱり、私は、更先輩には、敵わない。”


総二郎は、必死だった。


優紀の勘違いに、如何言えば良いのか?
迷っていた。


「違ぇって…。
 そうじゃねぇんだ‼
 優紀…?
 今から、そっちに行く。
 ちゃんと、話ししよう‼」


優紀は、即答していた。


“来ないで下さい。
 お願いします。”
「お姉さんが居るのか?」


優紀は、初めて、総二郎に嘘を付いたのだった。


“はい。
 姉が、一緒に居ますので…。”


そう言ったまま、優紀は、TELを切った。


そして、優紀は、携帯の電源も、切って居た。


総二郎は、其れでも、愛車を発車させる事無く、瑞紀のマンションの前に愛車を止めたまま、動く事が出来ずに居たのだ。



総二郎は、優紀に、洗い浚い伝える事で、“俺(総二郎)自身には、もう、優紀だけだ‼”と、示したかったのだ。


だが、其の事が返って、優紀が誤解してしまった要因に成った。


総二郎は、もう、如何して良いのか?
分からなかった。


其処に、家元夫人から、連絡が、入って来た。


“総二郎…。
 優紀さんとは、如何成ったのかしら?
 ちゃんと、話し合い出来たのかしら?”
「否…出来てねぇ。
 っていう寄り…。
 優紀は、誤解したまま何だ‼
 “別れよう‼”と、言われてしまった。
 俺…。
 如何したら良いのか?
 もう、分かんねぇわ‼」
“ちゃんと、優紀さんには、説明したの?”
「ああ、したつもりだけど…な。」


其の時…。
家元夫人は、思っていた。
“優紀さんに会って、女同士としての話しをしなくてはいけないのかしら…ね。”と…。


勿論、家元夫人は、総二郎には内緒で、優紀に会うつもりだった。

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