『愛してる』っていうあなたの言葉は、『サヨナラ』よりも哀しい…<つかつく> 短編②
<司side>
俺は、クラウンCEOの約束通り、つくしを迎えに行こうと、日本に帰国したのだが…。
つくしの幼馴染で親友(松岡)から…。
“つくしは、既に、渡英してしまった後、何です。”と、聞かされた。
あの時のつくしは、最後まで、泣かずに、俺の前に居た。
あんな、気丈な女だから…。
俺は、此の苦難を乗り越えられたと思って居る。
“早く、探して遣らねぇと、あいつが、俺の前から完全に居なく成る。”と、そう思った俺は、直ぐ様、イギリスに飛んだ。
俺は、親父から、“特別プレゼントだ‼”と、言われ、休暇を貰って居た。
勿論、此の休暇は、あいつの為に使う。
そして、俺は、あいつを捕まえたら、“二度と離さねぇ‼”と、誓った。
<つくしside>
私の前にあいつが現れた。
何故…?
そして、私は、あいつに抱き締められていた。
で、一言、言われていた。
「つくし…?
俺に、“お帰り‼”って、言ってくれねぇの?」
「えっ??」
驚愕してしまって居る私に、司は、続けて言って来た。
「つくしの所に戻って来た。
もう、離さねぇから…な。
もう、ずーっと、俺の傍に居てくれ‼
俺等、結婚しよう‼」
「………」
私は、言葉の代わりに、涙しか出て来なかった。
そして、私は、気持ちが落ち着いてから、あの時の司の言葉の意図を訊いてみた。
「如何して、あの時の別れの言葉は、『サヨナラ』じゃ無くて、『愛してる』だった
の?」
司は、間髪入れずに、言って来た。
「つくしと、此れで最後だとは、俺は、最初から思ってねぇよ。
俺とつくしは、暫しの別れだっただけだ‼
だから、『サヨナラ』じゃ無くて、『愛してる』って、伝えたのは…。
俺の想いをつくしに植え付けたかったんだ‼
だから、俺に、“お帰り‼”って、言ってくれよ?
なぁ~、良いだろ?
つくし…。」
私は、俺様な此の男に、脱帽だった。
けど、俺様な此の男の声は、ひ弱だった。
だから、私は、俺様な此の男が、可愛そうに成って居た。
だから、言って遣った。
「お帰り、司…‼」
でも、付け加えて言って遣った。
「知ってる?
『愛してる』っていう司(あなた)の言葉は、『サヨナラ』
よりも哀しいんだよ‼」
司は、私を抱き締めたまま、私の顔を見ずに言って来た。
「ごめん‼」
更に、苦しそうな声で…。
だから、許して上げた。
「私を幸せにしてね。
そして、私が、司を幸せにして上げる‼」
此処から、司と私…。
また、此処から、始めよう‼
fin
<一部の文面に、JUJUさんの ♪ この夜を止めてよ ♪ の歌詞を勝手に、拝借させて
頂いて折ります。
また、一部の歌詞をタイトル名にて、拝借させて頂いて折ります。
勝手致しております事を、重ねてお詫び申し上げます。
関係者各位 様、お詫び申し上げます。>
<此の二次小説『『愛してる』っていうあなたの言葉は、『サヨナラ』よりも哀しい…<
つかつく> 短編』は、①だけでは、かなり長々に成る為…。
敢えて、①と②に分けさせて頂きました。
其の為、①と②のそれぞれが、短めに成っております事を、ご了承願います。>