懊悩(おうのう)≒ OH NO‼…<F4&T4> 7.
総二郎とあきら、そして、優紀と桜子は、あの撮影の後…。
アドレスの交換をして居た。
何故なら、F2&T2で、会う約束をする為だった。
総二郎とあきら、そして、桜子は、元々、遊び人…。
優紀は、結構、お淑やか・上品で在る為…。
世間の男性が、優紀の様な女性を放って置く訳等無かった。
だが、優紀は、『人の意見に流され易い』という短所も在る為…。
桜子が、何時も、優紀に寄り添っていた。
何故なら、危うくて、女性で在る桜子でさえも、優紀を放って置けなかった。
総二郎にとって、狙って居るのは優紀だった。
本来の総二郎は、優紀と一緒に居たかった。
だから、総二郎とあきらは、桜子だけを呼び出して居た。
だが、桜子から言われた言葉で、優紀が、総二郎自身に慣れるまで、4人で、遊ぶ事を提案した総二郎だった。
「言って於きますけど…。
優紀さんは、『殿方慣れ』して居ないんです。
実は、優紀さんは、まだ、『殿方』とお付き合いした事が無いんです。
臆病な所が在る様でして…。」
「………」
総二郎は、返答のし様が無かった。
だからだろうか?
あきらが、総二郎の代わりに、桜子に訊き出していた。
桜子と言えば、言い辛そうに、返答していた。
「という事は、優紀ちゃんは、処女か?」
「えっ??
まあ~‼」
総二郎は、興奮気味だった。
あきらは、総二郎のそんな様子に呆れていた。
あきらは、口に出せない分、心の中で、叫んでいた。
“総二郎君…よ⁉
俺等は、『天下のF4』だぜ‼
何、童貞の思春期のガキみてぇな態度で、興奮してんだよ?”と…。
桜子は、桜子で、総二郎の興奮した姿を観てしまって…。
実は、桜子の頭の中に浮かんだ言葉が在った。
其れは、『OH NO‼』…。
其の言葉の意味は…?
主な意味は、『まさか…?』という意味…。
または、【信じられない】とか、【嘘でしょ?】とか、【嘘だと言って…。】と、言った時にも使用されている。
だから、桜子は、初めて観てしまったそんな総二郎の姿に、心の中で、叫んでしまっていたのかも知れなかった。
噂とは、全く違う総二郎の姿に…。
“西門さんも、やっぱり、殿方だったんですね⁉
安心しました。”と…。
だが、その後の総二郎は、優紀の知られていない姿に、考えさせられる総二郎だった。
総二郎の頭に過った言葉は…?
懊悩(おうのう)…。
意味は…?
【悩み悶える事】
総二郎のその後の心境は、そんな処だった事は、言うまでも無かった。
また、あきらも、“桜子には、色々な姿が在るのだ‼”と、言う事を知ったのだった。
所謂、桜子という女性は、『七変化』…を、思わせる様な女性だった。
桜子は、敵か? or 味方か? に寄っても、人種が違ってくる。
また、“桜子は、妖艶か?”と、思えば…。
しっかりした女性の姿を魅せて来る。
かと思えば、何を考えて居るのか?
全く、分からない所も在る。
所謂、『女 策士』振りを発揮するのだ。
だが、桜子の姿に、一番、あきらが吃驚した所は…?
甘える仕草をして来たりする。
何故か?
『女性慣れ』して居るあきらでさえも、桜子に魅了され始めて居た。
此れには、あきらでさえも、あきら自身に、驚愕していた。
所謂、あきらの頭の中は…?
そんな自分自身に…。
『OH NO‼』…と、叫んでいた。
其の言葉の意味は…?
主な意味は、『まさか…?』という意味…。
または、【信じられない】とか、【嘘でしょ?】とか、【嘘だよな…。】と、言った時にも使用されている。
だが、桜子は、あきらが、『マダムキラー』で在るという事を知って居たので…。
“美作さんは、自分(桜子)自身には、興味が無いだろう‼”と、踏んで居た。
其れなのに…。
桜子は、個人的に、あきらから誘われる様に成って居た。
だからだろうか?
桜子の頭の中は…?
懊悩(おうのう)…。
意味は…?
【悩み悶える事】
桜子のその後は、あきらの心境の変化に…。
懊悩(おうのう)…しか無かった。
何故なら、あきらは、“『マダムキラー』で在り、年上専門だ‼”と、桜子は、思って居たのだ‼
と言う寄り、あきらは、自他共に、認めて居る所の筈だったのだ。
其れが…?
“『OH NO‼(まさか‼)』…?
美作さんは、年下の私(桜子)も、許容範囲だとは、思わなかった?”と、【悩み悶える】<懊悩(おうのう)>しか無かった桜子だった。