お兄ちゃまのBirthday【あきら&つくし兄妹】…<ALL CP> 1.
<此の二次小説『お兄ちゃまのBirthday【あきら&つくし兄妹】…<ALL CP>』は、
『兄妹物語【あきら&つくし兄妹】…<ALL CP>』の『spin off』として、綴ってお
ります。
『成人式party【あきら&つくし兄妹】…<ALL CP> 番外編』は、『其の後』と
いう感じで、綴っておりますので、時系列が前後して居る為…。
時系列が入り乱れた感じに成っておりますが…。
其処は、ご了承の程、宜しくお願い致します。
『兄妹物語【あきら&つくし兄妹】…<ALL CP>』と、合わせてご覧頂けました成
らば幸いです。
宜しくお願い致します。>
2月に入って直ぐの或る日の事だった。
久し振りに、つくし達 T4は、T4女子会を開催していた。
此の日は、つくしの兄で在る あきらから…。
「俺等 F4は、メープルのF4ラウンジに集合する事に成った。」
と、つくしは、聞いて居たので…。
つくし達 T4は、美作邸で、T4女子会を開催していたのだった。
実は、つくしは、T4だけで(美作邸に)集まる為に、司に頼んで、F4を呼び出してもらう様にお願いして居たのだった。
で、司は、其の事には了承はしたのだが…。
其の条件として、T4の集まる場所は、『美作邸』と、つくしは、司から、指示をされて居たのだった。
だから、美作邸で、女子会をする事にしたつくしだったのだ。
だが、美作邸で、女子会をするという事は、つくしの母親で在る 夢子も…。
そして、つくしの妹で在る 美作家の双子の絵夢と芽夢も、一緒に、リビングルームに居ると言う事に成るのだ。
実は、其の事自体が、つくしは、不満だったのだ。
何故なら、つくしの家族が、其の場(リビングルーム)に一緒に居ると言う事は、つくし自身が、気分的に盛り上がれる筈等無いと言う事だった。
だが、必ず、夢子は、其の場(リビングルーム)に居たがり…。
また、双子の絵夢と芽夢も、お姉ちゃまで在る つくしの傍に居たがったのだ。
だが、つくしのそんな気持ちを余所に、T3は、大歓迎だった。
其れも、滋と優紀にとっては、夢子お手製のデザート(ケーキ等)が食べられると言う事は言うまでも無かったのだから…。
夢子は、お嬢様育ちの割には、趣味で、デザート作りに長けていた。
其処は、娘のつくしに受け継がれていたのだ。
で、いつも通り、夢子は、娘で在る つくしを含めたT4と盛り上がりたい一心で、T4にケーキを出して居たのだった。
「皆さん…。
どうぞ、召し上がれ‼
桜子ちゃんには、カロリー控えめな甘くないケーキをご用意してるのよ。
ご一緒に、召し上がれ‼」
桜子としては、あきらの母親で在り、つくしの母親でも在るので…。
無下に出来ず、折角の厚意なので、夢子の思いを受け取る事にしたのだった。
実は、桜子自身、カロリーには、最善の注意を払って居た。
燃費の良いつくし や 優紀…。
そして、滋と違って、普段から、太り易いと自負して居る桜子…。
だからこそ、甘い物は、普段から、控えていた。
其の事を知っているつくしの母親で在る 夢子は、桜子の為…。
カロリー控えめな甘過ぎないケーキを用意して居たという訳だった。
実は、夢子は、桜子の為に、甘味料として、果物 や サツマイモ等の天然の甘みを活かしたケーキを手作りして居たのだった。
だから、甘過ぎないのに美味しいケーキを食した桜子は、夢子にお礼を伝えていた。
「夢子さん…。
美味しいです。
有難う御座います。」
実は、夢子は、桜子だけじゃ無く、T3には、自身の事を『夢子さん』呼びで呼んでもらって居た。
何故なら、“まだ、『おば様』呼びをされる程、歳を取って居ない。”と、言う事が、夢子の持論だったのだ。
20歳であきらを出産して居るので、現在の夢子の年齢は、38歳だったのだ。
“そう思っても、仕方ないだろう。”と、T3も、思って居た。
だから、T3は、『夢子さん』呼びで、夢子を呼んで居たのだった。
そして、夢子も、満更じゃない様子で、桜子に答えていた。
「そう、其れは、良かったわ‼
沢山、召し上がってね。」
「………(苦笑)」
桜子は、苦笑いだった。
桜子が、夢子に、苦笑いの様相を呈して居たのは、“幾ら、カロリー控えめでも、限度は有る‼”と、桜子が、思っての事だったのだ。
だが、夢子には、直接、言えない桜子だった事は言うまでも無い。
だから、其処で、つくしが、桜子に助け舟を出したのだった。
「ママ…。
いい加減にしてよね。
幾ら、カロリー控えめでも、食べるには、限度が有るでしょ‼
お兄ちゃまに、此のお話しをしたら、怒られるわよ。」
「………(苦笑)」
夢子は、つくしの其の言葉に、苦笑いだった事は言うまでも無い。
で、夢子の手作りディナーも食したT4&夢子&双子の絵夢と芽夢だったのだが…。
小学生の双子ちゃん達が、就寝の時間に成ったので、夢子と双子ちゃん達は、双子ちゃん達の部屋に向かう為、リビングルームを後にしていた。
其処で、つくしが、其の日、T3を美作邸に集めた理由を、話しし始めたのだった。
「今日…ね。
此処(美作邸)に、皆に集まってもらったのは…ね。
もう直ぐしたら…ね。
お兄ちゃまのお誕生日(=Birthday)なのよね。」
あきらの彼女で在る筈の桜子だったのだが、あきらのBirthdayを知らなかったのだ。
否、あきらから、教えてもらって居なかったのだ。
あきらにしても、桜子から、訊かれた事が無かったので、敢えて、あきらから言って居なかっただけだったのだ。
なので、桜子は、つくしの言葉に、吃驚していた。
「えっ??
あきらさんのお誕生日って、何時(いつ)…何ですか?」
其れこそ、つくしは、驚愕だった。
つくしにして視れば…。
あきらの彼女…成らば、知って居て当然だと思って居たのだから…。
「えっ??
桜子…?
知らないの?」
「………」
桜子は、言葉も、出せなかった。
否、言い出せる筈等無かったのだ。
「そう何だぁ~。
仕方ないね。
あのね。
お兄ちゃまのお誕生日(=Birthday)は、2月28日だよ。」
其処で、滋が、首を捻り始めていた。
不思議そうな顔をし乍ら…。
で、つくしに訊き始めていた。
「幾ら、年子でも、其れって、計算合わなくない⁉」
だから、つくしは、笑い乍ら、滋の問いに返答していた。
「そう思うよね(笑)。
普通…。
実は、私は、早産で、産まれたらしいんだ。
本来の私の出産予定日は、1月の下旬だったんだって…。
お兄ちゃまを出産したママが、其の後直ぐに、私を妊娠したらしいだけど…。
ママが妊娠9か月の早産で、私を出産したらしく、同じ年生まれに成ったって訳…。」
「「「………」」」
T3は、思いっ切り、驚愕したのか?
言葉も無く、驚愕顔に成って居た事は言うまで無かったのだ。
其のT3の顔付きを観たつくしは、心の中で思って居た。
“圧巻だよ‼”と…。