tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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まだ、知らない世界…<つかつく>  10.




【桜子の回想…。】


あれから、先輩はNYに渡米する為に、私との引継ぎやら、可愛がってもらって居た企業関係者の方々への挨拶周りを熟して、漸く、1ケ月後に、先輩は、NYに渡米する事に成った。



あの後(会長との会食後)、直ぐ、先輩は、クラウンCEOに連絡して、道明寺さんを救い出す為、NYに渡米する事の許しを請うていた。


クラウンCEOは、事前に、会長から話しをお聞きだったらしく、すんなり、先輩は、クラウンCEOより、許しを得ていた。


「クラウンCEO…。
 私は、『道明寺司』を救いたいと思って居ます。
 私は、クラウンCEOから可愛がって頂いて、此処迄に成長させて頂いたと思って居り
 ます。
 でも、私自身が、後悔したく無いんです。
 私が、NYに渡米する事を、お許し下さい。」


そうクラウンCEOにお話した先輩は、クラウンCEOより、言われて居たらしい。


「○○会長に訊いて居るよ。
 つくし…。
 NYに着いたら、必ず、私の所に会いに来る様に…‼」と…。


<クラウンCEO と つくしの会話は、英語で為されていると認識して、ご覧下さいま
 せ。>



で、そんなこんなで、先輩は、NYに渡米して行った。


そして、先輩からは、『NYのJFK空港に到着した。』と、私の下に、LINEが、入って来ていた。


JFK空港では、椿さんがお迎えに来て下さって居たそうだ。


先輩が、渡米する事は、事前に、タマさんを通じて、椿さんに報告していた様子だった。


椿さんは、先輩のNYの渡米の件を、大層、喜んだそうだ。



実は、先輩が、道明寺さんの病状の容態を知った理由は、タマさんからだったのだ。


タマさんが、先輩に連絡して居たらしく、道明寺さんの病状報告をされて居たみたいだった。


“だから、先輩は、私の前では、大人しかったんだ‼”と、今更乍ら、私は、改めて思って居た。


ほんと、先輩には、遣られてしまった私だった。


企業人としての先輩は、私にとっては、今や、一枚も二枚も上手に成って居たみたいだった。


だから、会長からは、“企業人として、後(のち)には、戻る様に…。”と、先輩に仰っていたのだと、痛感してしまっていた私だった。



<つくしside>


やっと、私は、NYに渡米する事が出来た。


椿お姉様は、私を見付けると、何時もの如く、私は、抱き締められて居た。


椿お姉様からのハグは、抱き締められた瞬間から、もう、息絶え絶えといった感じで、とても、ハグとは思えなかった私だった。


だが、椿お姉様は、私を椿お姉様から離して下さった後…。
私を見詰めて、言って下さった。


「やっと、つくしちゃんに逢えた。
 司の事、本当に、ごめんなさいね‼」
「………」


涙を流し乍ら、そう仰って下さる椿お姉様には、申し訳無いけど…。
今思えば、誰の責任でもない様な気さえしていた私だった。


強いて言うなら、道明寺HDの経営体質が引き起こした副作用が、息子に忍び寄ってしまったという事だったのだろう?


私は、涙を流し乍ら、言葉を出せず、首を横に振っていた。


で、私は、椿お姉様が用意して下さったペントハウスに連れて来て頂いた。


で、椿お姉様から、約束させられてしまった。


「つくしちゃん…。
 司の病院の送迎を、リムジンでさせて欲しいの?
 私が呼んだのに、つくしちゃんに何か遭ったら、後悔だけでは済まなく成るの。
 だから、お願いね‼」
「………」


そう言われてしまっては、何も言えずに、私は、頷くしかなかった。


勿論、私自身、土地勘も無いNYでの、ペントハウス と 病院との往復に成る事は分かり切って居たので、私も不安が無かった訳では無い。


だから、椿お姉様の提案を、私は、素直に、承諾出来たのかも知れない。



そして、私は、早速、道明寺が入院して居るという病院に連れて行ってもらった。
時差の関係が在るから、椿お姉様が、心配して下さったんだけど…。


「つくしちゃん…。
 少し、休んでからにしても良いのよ?」と…。


だが、椿お姉様がご用意下さったチケットのファーストクラスのシートのお陰で、ぐっすり眠れたから、私は、大丈夫だったのだ。


其れよりも、私は、道明寺の容態の方が気に成って居た。


だから、一分でも、一秒でも、早く、道明寺の傍に行って上げたかった。


なので、私は、椿お姉様に言えた言葉だったのかも知れない。


「大丈夫です。
 道明寺の容態の方が気に成るので…。
 却って、ゆっくり休めないと思います。」



そして、椿お姉様に連れて来られた私は、其処で、道明寺の姿に驚愕していた。


痩せコケ、私の知っている威厳の在る太々しい(ふてぶてしい)道明寺の姿は、何処にも無かった。


私は、もし、此処(NY)に渡米して居なかったら、後(のち)には、後悔していたかも知れないと思うと、背中に、嫌な冷や汗が流れた事を感じていた。


椿お姉様は、私の顔を頻りに見詰めて居た。


私が、不安に成って居ないか?
椿お姉様は、気にしてくれて居る様にも、私は感じていた。



で、私は、道明寺の傍に行き、道明寺の筋肉が付いて居ない様な細く成った腕を摩り乍ら、道明寺に声を掛けていた。


「道明寺…。
 遅く成ったけど、来たよ‼
 道明寺が、回復するまで、私は、傍に居る事が出来るから…ね。
 一緒に、頑張ろうね‼」


椿お姉様も、私の横に立って、道明寺に声を掛けていた。


「司…?
 良かったわね。
 つくしちゃんが、NYに来てくれたのよ。
 もう、司は、大丈夫よね?
 司の気が済むまで、つくしちゃんに、甘えなさい。
 司は、つくしちゃんが、来てくれるまで、頑張ったもんね‼」


椿お姉様も、私も、涙が出て止まらなかった。


何故、涙が出て来るのかも、私自身、分からずに居た。



そして、道明寺は、其れから程無くして…。
意識を回復して居た。


私は、必死に、看病を続けて居たのだ。



椿お姉様は、そんな私に向かって、仰って下さった。


「司は、現金なモノよね。
 つくしちゃんが、NYに来てくれた途端に…。
 意識を回復させる何て…。
 此れも、つくしちゃんが、NYに来てくれたお陰だわ。
 本当に、つくしちゃん…。
 有難うね‼
 此れからの司は、しっかりと、体力を付けて、一日でも早く回復しなきゃ…ね。」


私は、苦笑いしか出来ずに居たのだった。

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